漢字読み講座

【今日の難読漢字】「健気」「怎」「嗾ける」「車厘」「雖も」です!

今日の難解漢字は、

「健気」

「怎」

「嗾ける」

「車厘」

「雖も」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「健気」です!

「健気」と書いて、なんと読むでしょうか?

(けんけ)でも(けんき)でもありません。

前向きな様子を表す言葉になっています。

「健気」読み方のヒントは?

「子供でも健気に働いて家計を支える。」

「片親でも健気に子どもたちを育てる。」

など、一般的に立場の弱い人が、

困難なことに向かって、真っすぐに立ち向かっていくという意味です。

立場の弱い人と言うのは、女性や子供などの非力な人という意味で使われています。

一途で健気な女性は結婚相手としても人気です。

女性だけでなく、健気に生きている人は誰からも尊敬されるようになっています。

さて、なんと読むでしょうか?

「健気」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇」です!

さあ、もうわかりましたか?

「健気」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「けなげ」

です!

 

健気な人を見ると、応援したくなりますよね。

誰からも好かれるのが特徴です。

特に理想の女性として「健気」という事を挙げる人も多いと思います。

しかし男性の言う健気は「自分にだけ」という但し書きが入るのかもしれませんね。

ぜひ、覚えておきましょう。

2つ目の漢字は「怎」です!

本日の難読漢字クイズは…

「怎」です!

普段使うことのない漢字ですね。

画数は少ないので複雑な漢字ではないのですが…

「怎」の読み方のヒントは?

1.「怎」をひらがなにすると2文字になります。

2.中国語では日常的に使われる漢字です。

3.『怎なる業をなしても此地に留りて、』森鴎外「舞姫」より引用

正解は…

正解は「いか」でした!

「怎」の音読みは「ソ」「シン」「ソウ」、訓読みは「いか」。

「どうして」「なんぞ」「どのように」など、原因や理由を問う意味を持ちます。

「怎」は中国語で疑問形として多用され、日本では「如何(いか)」の方が一般的です。

古語の「いかでか」という言葉は「如何でか」「怎でか」どちらも正解です。

「怎」の読み方について

「怎」は昔の文学作品によく登場します。

訓読みは「いか」なのですが、「どう」「ど」と読ませるケースが多いです。

「どう」の例:『怎したのか、此鳥だけは人の顏にならずに。』石川啄木「散文詩」より引用

「ど」の例:『でもあのときは怎うもあんな気がしてならなかったのです。言っちゃわるかったか知ら。』室生犀星「童子」より引用

また、一休さんに出てくる「そもさん!」「せっぱ!」という禅問答の「そもさん」は「怎麼生!」と書きます。

3つ目の漢字は「嗾ける」です!

「嗾ける」と書いて、なんと読むか分かりますか?

間違いやすい(あざける)は「嘲る」と書きます。

嗾けるも嘲るも、あまり褒められた行為ではありません

けれども、絶対に聞いたことのある言葉です。

さて、「嗾ける」と書いてなんと読むでしょうか?

「嗾ける」読み方のヒントは?

「嗾ける」は、声をかけて勢いづけ、相手に攻撃させるという意味と、

人をそそのかし、自分に都合のいいように行動させる意味があります。

猟犬や闘犬などに合図をして、獲物に向かわせるなんてシーンを見たことが無いでしょうか?

あれが「嗾ける」です。

他にも、自分に都合のいいように人を嗾けて操るなんてことも。

スケールは大きくなりますが殺人の計画した人と、殺人の実行した人だと実行した人の方が罪が重くなりますよね。

嗾けらた方は冷静になって考えたら「やられた!」と思うのではないでしょうか?

嗾けた方は何も手を汚してない訳ですからね。

「嗾ける」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇ける」です!

さて、もうわかりましたか?

「嗾ける」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「けしかける」

です!

ぜひ、気を付けておきましょう。

4つ目の漢字は「車厘」です!

お中元といえば、美味しいものが嬉しいですよね。

高級そうめん?

大きな塊のハム?

でも、「車厘」も子供からお年寄りまで食べられるから定番人気です。

・・・「車厘」は「しゃこ」でも「しゃり」でもない、食べ物を表す言葉なんです!

何と読むのか?

さっそく見ていきましょう!

「車厘」の読み方のヒントは・・・?

漢字で書くと「車厘」ですが、実はカタカナで書くスイーツです。

プルプルしているのが特徴で、美味しいフルーツの味の「車厘」がたくさん売られていますよ。

もう、分かりましたよね?

「車厘」の読み方の答えは・・・

正解は、「ゼリー」でした!

ゼリーの歴史は古く、ローマ時代にまでさかのぼります。

お菓子の世界でゼリーが用いられるようになったのは、18世紀末から19世紀初頭になってから。

日本に入ってきたのは明治時代で、その際に当て字としてつけられたのが「車厘」だというわけです。

「車厘」をそのまま読むと「シャ・リン」ですが、何とか「ゼリー」の響きに近い漢字を探したのでしょうね。

現在では「ゼリー」の表記はカタカナしか考えられませんが、日本に広まった当時は漢字があったなんて面白いですね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

5つ目の漢字は「雖も」です!

今回の難読漢字クイズは「雖も」です!

「誰」ではありませんよ。

この漢字、初めて見たという人も多いのでは?

「雖も」の読み方のヒントは?

1.「雖も」をひらがなにすると4文字になります。

2.『赤木は透かさず「君と雖も畢に蛇笏を認めたかね」』芥川龍之介「飯田蛇笏」より引用

3.「相手が下級生と雖も油断はできないよ」のように使います。

正解は…

正解は「いえども」でした!

「だけれど」「たとえ、、、でも」「いくら、、、でも」のように、結果が予想と違う際に使う言い回しです。

「言えども」と書きたくなりますが、「いえども」または「雖も」が正解!

漢文の「雖」を訓読みした「いふ(言う)」に接続助詞「ども」が付いた言葉です。

「雖も」を使った言葉

中らずと雖も遠からず(あたらずといえどもとおからず):ぴったり当たっていなくても、それほど見当外れではない。

千万人と雖も我往かん(せんまんにんといえどもわれゆかん):良心に恥じるところがなければ、千万人の敵に対しても恐れることなく向かっていこう。

嘉肴ありと雖も食らわずんばその旨きを知らず(かこうありといえどもくらわずんばそのうまきをしらず):①聖人の教えも学ばなければ良さがわからない。➁大人物も用いてみなければ、その能力を知ることはできない。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!