難読漢字クイズ3連発です!
「螺髪」「牴」「犒う」
全部読めるでしょうか?
目次
1個目の漢字はこれ!「螺髪」
ひとつ目の問題は…
「螺髪」です!
日本人なら知っておきたい漢字です。
「螺髪」の読み方のヒントは?
1.「螺髪」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「螺髪」は知恵の象徴とされています。
3.『身につけている蛮衣はなんだ、螺髪とはなんだ、』山本周五郎「荒法師」より引用
正解は…
正解は「らほつ」でした!
「螺髪」とは、お釈迦様の丸まった髪の毛の名称です。
独特の髪形ですよね…「螺髪」はお釈迦様の知恵の象徴とされています。
お釈迦様には「三十二相八十種好」と呼ばれるさまざまな特徴があり、このうち「三十二相」の「毛上向相」が「螺髪」にあたります。
「毛上向相」とは、すべての体毛が上になびいて右に巻いていること。たしかに「螺髪」の巻貝のような塊をよく見ると、その大半が右巻きになっているそうです。
他にも、歯が40本生えていたり(四十歯相)、手足に水かきがついていたり(手足指縵網相)します。
また、額の丸い点はほくろではなく、白毛相という白い巻き毛で、やはり右巻きになっています。
「螺」の音読みは「ラ」、訓読みは「つぶ・にし・にな・ほらがい」、漢検準1級、17画の漢字です。
「螺」には、らせん状のもの、巻貝という意味があります。
2個目の漢字はこれ!「牴」
これが読めたらすごい!
「牴」を何と読みますか?
彽でもないし、牝でもないし。
「牴」の読み方のヒントは?
1.「牴」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「牴」は美しい黄金の毛だったともいわれています。
3.「牴」に関係するのは、3月21日から4月19日生まれの人。
正解は…
正解は「おひつじ」でした!
「牴」とは、雄(オス)の羊のことです。
誕生星座のおひつじ座(3月21日から4月19日生まれ)は、大神ゼウス(ギリシャ神話)が遣わした黄金の羊だったといわれています。
西洋の12星座占いでは「牴」が一番最初に位置しています。
「牴」が最初になっている理由は、春分点を起点として黄道を12等分したことによります。※ただし、今の春分点は魚座ですが当時の話です。
古代バビロニアではもともと農夫の星座でしたが、昔は男と羊が同義語だったため、雄の羊の星座になったのだそう。
「牴」の音読みは「テイ」「タイ」、訓読みは「おひつじ」「牴たる(あたる)」「牴れる(ふれる)」、漢検1級、9画の漢字です。
「牴」には、おおよそ、という意味もあります。
また、「牴牾しい」と書くと「もどかしい」とも読めますよ。
3個目の漢字はこれ!「犒う」
最後の漢字はこちらです!
「犒う」でを何と読みますか?
とても良い言葉ですよ!
「犒う」の読み方のヒントは?
1.「犒う」をひらがなにすると、文字になります。
2.「犒う」の関連語には「慰問」「報奨」「見舞う」などがあります。
3.『挨拶をしながら犒うのであった。』本庄陸男「石狩川」より引用
正解は…
正解は「ねぎらう」でした!
一般的には「労う」と書きますね!
「犒う」とは、他者の骨折りに対して、感謝の気持を表す何らかの行為です。
とても良い言葉ですが、基本的に対等もしくは目下の人に用いる言葉です。
社会彽なルールとして、目上の人には「感謝する」と言い換えるのがマナー。
奈良時代の神の加護を願う「ねぐ」、神職を意味する「ねぎ」、願うことの「ねがふ」などが語源と考えられています。
「犒」の音読みは「コウ」、訓読みは「犒う(ねぎらう)」、漢検1級、14画の漢字です。
「犒」には、「飲食物を送って兵士の苦労や尽力をいたわること」を意味しています。
「犒」を使った日本語
給犒(きゅうこう)・犒労(こうろう):物を与えて労をねぎらう。
犒師(こうし):飲食物を贈って兵士または軍隊をねぎらう。
犒錫(こうせき):兵士の労を評価して賞を与えること。その賞品を犒賞(こうしょう)と呼ぶ。