今日の難読漢字は
「老鶯」
「外甥」
「椋」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「老鶯」!
「老鶯」の読み方をご存じですか?
「鶯」という字は「うぐいす」という読み方がありますが、「老鶯」になるといったい何と読むのでしょうか?
「老鶯」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ろう○○」の5文字
- 音読みです
- 俳句の季語として使われています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「老鶯」の読み方、正解は・・・
正解は
「ろうおう」
です!
「鶯」はヒタキ科の小鳥で、鳴き声が有名な「うぐいす」のことです。
「老」は「おいる、年を取る」という意味もありますが、ここでは「経験をつむ」という意味で使われています。よって「年取ったうぐいす」という意味で使われることはあまりありません。
「老鶯」は「(鳴く経験を積んだ)鳴き方の上手いうぐいす」転じて「春が過ぎてからも鳴くうぐいす」という意味になります。
「老鶯」はいつの季語?
「老鶯」は俳句の季語として使われる、とヒントに書きましたが、季語ということは季節をあらわす言葉ということです。どの季節をあらわしているのでしょうか?
答えは春を過ぎて、ということで「夏の季語」です!
うぐいすの「ホーホケキョ」と言われる特徴的な鳴き声は、実は求婚のための鳴き方と言われています。求婚の時期以外は別の鳴き方をしているので、春になるとまた練習をし直しているということですね。
夏に「ホーホケキョ」という鳴き声を聞いたら「老鶯」という言葉と読み方を是非思い出してくださいね。
難読漢字、2問目は「外甥」!
「外甥」の読み方をご存じですか?
「甥」は兄弟姉妹の子どもの中でも男の子をあらわす言葉ですが、「そとおい」と読むと間違いです。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「外甥」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「がい○○」の4文字
- 音読みです
- 部首から読み方が取られています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「外甥」の読み方、正解は・・・
正解は
「がいせい」
です!
「甥」は最初に説明した通り「兄弟姉妹の息子」という意味ですが、「外」とつくことにより「妻の兄弟姉妹」の息子、または「他家に嫁いだ姉妹」の息子、という意味になります。
「外甥」、今ではあまり使われない!?
「外甥」と言うからには「内甥」という言葉もあるのかというと、こちらは使われないようです。普通に「甥」と言うようですね。
元々は家族が同じ戸籍に入っていたことから、戸籍「内」と戸籍「外」で区別されていたのですが、現在は結婚すると別の戸籍になるため、戸籍という意味では全員「外甥」になってしまいます。今は慣用的に使われていますが、「外」「内」という言い方は少しずつ使われなくなる傾向にあります。
見かけることはあまり無いかもしれませんが「外甥」の読み方と意味を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「椋」!
「椋」の読み方をご存じですか?
「椋」という字は部首が「木へん」のため、木を意味する言葉のようです。
いったい何と読むのでしょうか?
「椋」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○く」の2文字
- 訓読みです
- 「椋鳥」という名前の鳥がいます
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「椋」の読み方、正解は・・・
正解は
「むく」
です!
「椋」は「ムクノキ」という、主に東アジアに分布するアサ科ムクノキ属の落葉高木のことをさしています。本来は「ちしゃ」と呼ばれる木を意味する言葉だったとも言われますが、この「ちしゃ」が何をさしているのかが諸説あるため、現代ではムクノキのことをさしていると思って問題ありません。
「椋」を「むく」と読むのは日本独自の訓(国訓)なので、中国など他の漢字を使っている国で使う場合、意味が異なることを注意してください。
「椋鳥」との関係
ムクノキが「椋」と呼ばれるようになった理由は「椋鳥(ムクドリ)」が実を好むから、という説があるそうです。
しかし「ムクドリ」の由来を見ると「椋の実を好んで食べるため」という説があります。いったいどちらが本当なのかと思ってしまいますが、どちらも諸説があるようなので、実際のところよくわかっていない、ということのようです。
諸説ばかりの「椋」ですが、読み方を是非覚えておいてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は意味はわかるけど読みづらい言葉や、変わった由来のある言葉を選んでみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。