今回の難読漢字は「猪口齢糖」「飯事」「巡錫」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「猪口齢糖」
「猪口齢糖」を何と読みますか?
「いのくちれいとう」ではありません。
きっと、あなたも好きなものです。
「猪口齢糖」の読み方のヒントは?
1.「猪口齢糖」をひらがなにすると「〇ょ〇〇ー〇」になります。
2.「猪口齢糖」をフィンランド語にすると「suklaa」、インドネシア語では「cokelat」になります。
3.日本に「猪口齢糖」が登場したのは18世紀です。
正解は…
正解は「チョコレート」でした!
チョコレートのルーツは、紀元前のメキシコに伝わっていたカカオをすりつぶしたドロドロの飲み物です。
権力者だけに許された貴重なドリンクとされていましたが、固形になったのが1847年、固形にミルクを加えてまろやかで甘いチョコレートという菓子になったのが1876年とされています。
日本に「猪口齢糖」が伝わったのは江戸時代、明治11年(1878年)に国産の「猪口齢糖」が誕生しました。
その後、大正時代を経て昭和時代に大衆化しました。
「猪口齢糖」以外の漢字表記は?
「猪口齢糖」は「チョコレート」ですが、他にもたくさんの漢字表記があります。
貯古齢糖・猪口令糖・査古律・千代古令糖・知古棘
全部「チョコレート」と読みます!
ちなみに、血汚齢糖と書かれた時代もありますが、これは「牛の血を固めて作ったもの」という誤解によります。
2問目はこの漢字!「飯事」
「飯事」と書いて、なんと読むか分かりますか?
先にヒントを言えば、食べるご飯に関することではありません。
さて、「飯事」と書いてなんと読むでしょうか?
「飯事」読み方のヒントは?
「飯事」とは、子どもが大人のマネをする遊びの事です。
主に、台所仕事のマネをすることが多いので、「飯事」なんて名前になったのでしょう。
食べることは生きる事ですからね!
他にも子どもだけでなく、他人から見て「まだしっかりできていないな」と感じる未熟な行いの事も「飯事」なんて言ったりします。
また、自分で謙遜して「まだまだ飯事です。」なんて使ったり。
「飯事」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「飯事」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ままごと」
です!
新婚生活なんて、他人から見ればまだまだお飯事なのかも!
すっかりそんな新婚生活を忘れてしまった頃には、他人の新婚生活がお飯事に見えると思いますよ!
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「巡錫」
「巡錫」の読み方をご存じですか?
「巡」は「巡回」「巡業」などで見かける漢字ですが「錫」はあまり見かけませんね。
いったい何と読むのでしょうか?
「巡錫」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「じゅん○○○」の6文字
- 音読みです
- 「巡礼」「行脚」と同じような意味です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「巡錫」の読み方、正解は・・・
正解は
「じゅんしゃく」
です!
「巡」は「まわり歩く」という意味で、「錫」は金属のスズという意味もありますが、ここでは「道士や僧が用いるつえ」という意味になります。
僧侶は布教活動のため全国各地を歩き回っていましたが、その時主に持ち歩いていたのが錫杖でした。「巡錫」は「僧侶が各地を歩き回って教えを広める」という意味なのです。
僧侶が錫杖を持ち歩いた理由
錫杖は、実はスズではなく銅や鉄で作られていたものが多かったそうです。
その特徴は杖の上部が輪形になっており、そこに遊環(ゆかん)と呼ばれる輪が複数通してあるため、動かすと音が鳴るようになっているということです。その「シャクシャク」という音から「錫杖」と呼ばれるようになったとも言われています。
僧侶が錫杖を鳴らすことにより、毒蛇や害虫などの悪いものを追い払うことができるとされており、僧侶の常備すべき法具とされていたのです。
錫杖はよく美術館などで展示されていますが、もし見かけることがあったら「巡錫」という言葉や読み方を思い出してくださいね。