今日の難読漢字は
「没義道」
「這般」
「椴松」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「没義道」!
「没義道」の読み方をご存じですか?
「没」は「沈没」「日没」などで使われる漢字ですが、そのまま「ぼつぎどう」と読むと間違いです。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「没義道」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○ぎどう」の4文字
- 音読みです
- 「無義道」と書くこともあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「没義道」の読み方、正解は・・・
正解は
「もぎどう」
です!
「没」は「日没」などに使う「しずむ」という意味の他に「ない」「うしなう」「ほろびる」などの意味があります。「義」は「人としてふみ行うべき道」という意味があり、「道」にも「人の守るべきみち」という意味があります。
その「義道」を「没」するということで「没義道」は「人の道にはずれる、非道」と言う意味になります。
「没義道」と「無義道」
ヒントに書いた通り、「没義道」は「無」という漢字を使った「無義道」と書くこともあります。「無」にも「ない」という意味があるので「義」「道」が「無い」ということです。
「没」の音読みに「モツ」はありますが、「モ」はありません。元々は「無義道(ムギドウ)」から転じて「没」が使われるようになったのではないかと言われているそうですので、そこで音が変化したのかもしれませんね。
あまりこの言葉を使う場面には遭遇したくありませんが、「没義道」の読み方は是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、2問目は「這般」!
「這般」の読み方をご存じですか?
「這」という漢字は「地を這う」のように腹ばいになる表現で使うことがあります。これに「般」という漢字を合わせると、何と読むのでしょうか?
「這般」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○はん」の4文字
- 音読みです
- 「這般の事情により」などと使うことがあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「這般」の読み方、正解は・・・
正解は
「しゃはん」
です!
「這」は「腹ばい」の他に「この」「これ」という代名詞的に使うことがあります。「般」は「物事の種類」という意味があり、「這般」は「この」「これらの」「このたび」という意味を持つ言葉になります。
「這般」と「諸般」
ヒントに書いたように「這般の事情により」と使うことがあります。「このような事情により」という意味ですが、この使い方をすると、似たような響きである「諸般」という言葉を思い出す方もいらっしゃるかもしれませんね。
「諸般」は「いろいろ」「さまざま」という意味があり、「諸般の事情により」というと「様々な事情が重なった結果」という意味あいになります。何となく似ているように見えますが、「這般」よりちょっとぼやけた表現になっています。
「諸般」との違いを意識しつつ「這般」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「椴松」!
「椴松」の読み方をご存じですか?
「松」という漢字があることから、マツの木の一種ではないかと想像できますが、「椴」という字には馴染みがありません。
いったい何と読むのでしょうか?
「椴松」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○まつ」の4文字
- 訓読みです
- エゾマツと同じく、北海道にある針葉樹です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「椴松」の読み方、正解は・・・
正解は
「とどまつ」
です!
「椴」という漢字はこれだけで「とどまつ」という意味があり、訓読みも「とど」と「とどまつ」です。日本では他の使い方はされていない漢字です。
トドマツはマツ科の常緑高木で、北海道やカムチャツカ半島近辺に分布しています。トドマツという名前はアイヌ語の「トトロップ」に由来していると言われています。
中国での「椴」は・・・
トドマツは北海道をメインに分布しているので、中国には無いはずですが、中国でも「椴」という漢字が使われている樹木があります。日本では「ムクゲ」と言われているアオイ科フヨウ属の落葉樹です。全然違いますね。
ムクゲには様々な漢字が当てられており、「木槿」「椴」の他にも「葮」「蕣」などが使われることがあります。ただし、日本では「椴」に「むくげ」という読み方は無いので注意してください。
中国との違いを楽しみつつ「椴松」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は変わった読み方をする問題を出してみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。