今日の難解漢字は
「廃れる」
「生姜」
「拈る」
「西班牙」
「恕る」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「廃れる」です!
「廃れる」の読み方をご存じでしょうか?
「廃墟」と書いて「はいきょ」と読みますが、「はいれる」と読んでしまうとかなり恥ずかしいですよ。
日常的によく使われる言葉なのですが、漢字で書くと意外に読みにくいかも知れません。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「廃れる」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇れる」の4文字
- 盛んだったものの勢いが衰えること
- 「流行語は廃れるのが早いよね」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「廃れる」の読み方!正解は!?
正解は「すたれる」です!
「廃」という字は「廃墟」「廃止」「撤廃」など、とても目にする機会が多い漢字ですが、「はい」と読むのは音読み。
訓読みでは「廃れる」のように「すた」と読む他に、「廃める(やめる)」という読み方もあります。
「すたれる」の意味は、ヒントでも紹介したように、盛んだったものの勢いが衰えること。
類語には「寂れる」「衰える」「荒む(すさむ)」などがあります。
2つ目の漢字は「生姜」です!
「生姜」と書いて、なんと読むか分かりますか?
子どもの頃は嫌いだったけど、大人になるにつれ好きになってきて、
今では無くてはならない物、と言う人も多いのでは?
特に女性は好きな人が多いです。
さて「生姜」と書いてなんと読むでしょうか?
「生姜」読み方のヒントは?
「生姜」は香辛料の一種です。
寿司には欠かせないものですが、山葵(わさび)ではありません。
カレーに入れたり、佃煮にしたり、甘酢漬けにしたり。
生姜紅茶なんてのもあり、冬に体を温めてくれると人気です。
他にも、ジンジャエールや生姜焼きなんていう、生姜の名前がダイレクトに入ったメニューもあります。
今回の漢字は、超簡単だったのではないでしょうか?
「生姜」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「生姜」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「しょうが」
です!
寿司屋のガリや、お弁当に入っているピンクの生姜も美味しいですよね。
代謝を上げてくれるのでダイエットにも向いています。
ぜひ、覚えておきましょう。
3つ目の漢字は「拈る」です!
本日の難読漢字クイズは「拈る」です。
粘る(ねばる)でも括る(くくる)でもありません。
さて、あなたは何と読む?
「拈る」の読み方のヒントは?
1.「拈る」をひらがなにすると3文字になります。
2.「それは拈りの効いたアイデアだね!」のように使います。
3.『ボンヤリとスイッチを拈つたら、』坂口安吾「竹藪の家」より引用
4.「拈る」をフランス語にすると「Torsion」、イタリア語では「Intrecciare」になります。
正解は…
正解は「ひねる」でした!
スイッチを「拈る」、首を「拈る」、手首を「拈る」、などなど。
「捻る」と書くことが多いですね!
「拈」の音読みは「ネン」「デン」、訓読みは「拈る(ひねる)」「拈む(つまむ)」、漢検1級8画の漢字です。
「拈」を使った有名な言葉に、「以心伝心」を意味する「拈華微笑(ねんげみしょう)」があります。
仏教、特に禅宗の法話でよく出てきますよ。
「拈」の熟語など
最後に「拈」を使った日本語をいくつか紹介しましょう。
拈香文(ねんこうぶん):禅僧が拈香(香を焚く)の後で死者に哀悼の意を表して朗読する文
拈出(ねんしゅつ):知恵を絞って考え出す。やりくりして金銭や時間をつくる
拈り袱紗(ひねりぶくさ):袱紗を拈って小銭入れにしたもの
4つ目の漢字は「西班牙」です!
漢字もカタカナもひらがなも巧みに使い分けるのが、日本語のすごいところですよね。
現代では外国の国名はカタカナ表記が通常ですが、漢字での表記も持ち合わせているのが面白いものです。
そこで今日の問題は、「西班牙」です!
どこかの国の名前ですが・・・
「西(にし・さい)」が付くから、「サイパン」?
「西海岸」がある「カリフォルニア」?
でも残念ながら違う国なんです。
どの国なのか、早速見ていきましょう。
「西班牙」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
「西班牙」がどんな国なのかというと、ヨーロッパ南西部のイベリア半島の大部分を占める国です。
さらにヒント。
首都は「マドリード」です。
もう分かりましたよね?
「西班牙」の読み方の答えは・・・
正解は、「スペイン」でした!
それではなぜ「西班牙」と書いて「スペイン」と読むのか解説していきます。
日本で現在「スペイン」と呼んでいるのは、英語の「Spain」をカタカナ読みしたもの。
一方で中国ではラテン語「Hispania」を中国語読みした「シーバンニャ」という名前で呼ばれていて、その読みに漢字をあてたものが「西班牙」だというわけです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
5つ目の漢字は「恕る」です!
本日の難読漢字は「恕る」です。
「怒る(おこる)」と読みそうですが…
よく見ると少し違う漢字です。
「恕る」の読み方のヒントは?
1.「恕る」をひらがなにすると5文字になります。
2.「恕る」の同義語には「厚意」「配慮」「深切」などがあります。
3.「一番大切なのは恕る心です」のように使います。
正解は…
正解は「おもいやる」でした!
「恕る」とは、他人の身の上や信条を推し量ること。遠く隔たっている人や物ごとに思いを馳せること。心配したり案じたりすることです。
一般的には「思い遣る」と書きますね。
「怒る(おこる)」の「又」を「口」にすると「恕る」になります。意味は正反対なのに漢字はそっくりですね。
「恕」の音読みは「ジョ」「ショ」、訓読みは「恕る(おもいやる)」「恕す(ゆるす)」、漢検準1級、10画の漢字です。
「恕」は人名漢字。著名人には数学者の「末綱恕一」・幕末の犬山藩士「秋山恕卿」・江戸時代の俳人「伊吹東恕」などがあげられます。
「恕」を使った熟語
寛恕(かんじょ):度量が広く、過ちを咎めず広い心で許すこと
諒恕(りょうじょ):相手の立場や事情を慮って許すこと
海恕(かいじょ):海のように広い度量で許すこと
恕限量(じょげんりょう):健康上、許容範囲される有害物質の最大量
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
出典:コトバンク