今回の難読漢字は「流離う」「羈絆」「雨後」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「流離う」
「流離う」って何て読むかわかりますか?
(りゅうりう)ではありません。
(ながれりう)でもありません!
言葉の意味を考えたら、ヒントになります!
「流されて」「離れて」どこに行きつくのでしょうか?
二つの漢字の意味を想像すると、あてもなくさまよう様子が目に浮かんできますね!
さて、何と読むのでしょうか?
「流離う」の読み方のヒントは?
意味は「目的もなく、さまよい歩く」です。
「風のむくままに流離う」というように使います。
似た意味の言葉に「流浪する」「放浪する」などがあります。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「流離う」の読み方、正解は……
正解は……
「さすらう」
です。
「流離う」(さすらう)と彷徨う(さまよう)は似たような意味の言葉ですが、ニュアンスが違います。
「流離う」は場所や状況が定まらず、あちこち転々としている様子を表しているのに対し「彷徨う」は心が安定しない状態で、うろうろしていることを意味する言葉です。
「世界中を流離う」
「知らない土地で彷徨う」
このように使い分けることができます!
昔「さすらい刑事」なんてドラマがありましたが、
もし「さまよう刑事」だったら不安でしょうがないですよね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
2問目はこの漢字!「羈絆」
「羈絆」・・・
何やら画数が多くて、読めそうにもない!と思われる方も多いのではないでしょうか。
ただ、「羈」には「馬」の漢字が含まれていること、「羈絆」には「絆(きずな)」という漢字が使われていることは分かりますよね。
読めたらかなりの漢字の達人になれるはず!
何と読むのか、さっそく見ていきましょう。
「羈絆」の読み方のヒントとは・・・?
それではヒントです。
「羈絆」と同じ読み方の「同音異字」の漢字をヒントにします!
- 規範
- 帰阪
- 起版
・・・もう、分かりましたよね?
「羈絆」の読み方の答えは・・・
正解は、「きはん」でした!
「羈絆(きはん)」には、次のような意味があります。
- つなぎとめるもの
- 行動する時にあしでまといになるもの
- きずな
「羈絆(きはん)」の「羈」は、「罒(あみ)」+「革(かわひも)」+「馬」から成る漢字で、馬の面に被せる革ひもを表します。
馬の頭につけて動きを制御する「おもがい」や手綱を指し、自由を拘束するという意味を持ちます。
「羈」「絆」のどちらも、「きずな」という意味を持つのですが、「きずな」とは「人と人とのつながり」という好ましい意味だけでなく、同時に「自由を拘束するもの・足手まといになるもの」という側面もあるのですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
最後はこの漢字!「雨後」
「雨後」の読み方をご存じでしょうか?
「雨(あめ)」と「後(あと)」で「あめあと」と読むのは間違いですよ。
ことわざにも使われている、とても情緒のある表現になります。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「雨後」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
- 雨の後という意味
- 「雨後の筍」ということわざがあります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「雨後」の読み方!正解は!?
正解は「うご」です!
「雨後(うご)」とは、「雨の後」「雨がやんだ後」「雨上がり」という意味を持つ言葉。
単に「雨の後」というより、雨上がりの情景が浮かぶようなとても日本語的な情緒のある表現ですね。
「雨後の筍(たけのこ)」ということわざは、雨上がりに筍が次々と生えてくることから、「同じような物事が次々と起きる」というたとえ。
「雨上がりの筍のように成長が早い」という意味に間違えている方も多いので、要注意です。