「献芹」の読み方をご存じですか?
「献」という漢字は「献花」「献金」など、他の人に物をあげる時に使うことが多い漢字です。一方「芹」は一瞬オノのように見えますが「斧」とは違う漢字です。
いったい何と読むのでしょうか?
「献芹」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「けん○ん」の4文字
- 音読みです
- 「芹」は「斤」と同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「献芹」の読み方、正解は・・・
正解は
「けんきん」
です!
「献」はここでは「(神や目上の人に)ものをさしあげる」という意味で使われています。
「芹」はセリ科の多年草で、訓読みは「せり」です。七草がゆで有名な「春の七草」のひとつです。平安時代には宮中行事にも用いられていたと言われています。
「献芹」は「つまらないものを差し上げる」という、物を贈る時のへりくだった言い方です。転じて「君主に忠義を尽くす」という意味もあります。前後をひっくり返した「芹献」も同じ意味になります。
「芹」はつまらない?
「献芹」は贈り物をする時に「つまらないものですが・・・」と言いながら渡すのと同じような意味ですが、何故「芹」が「つまらないもの」として扱われてしまったのでしょうか。
セリは平安時代には栽培されていたという記録がありますが、当時は野草としてもありふれていたものでした。「春の七草」自体が「正月最初の子(ね)の日に野原に出て若菜を摘む」という風習から来ているので、「ただで手に入る草」という認識だったようです。
今となっては野草を安全に摘むことの方が大変なように思われますが、「献芹」の読み方と意味を是非覚えておいてくださいね。