睡眠の質を上げる

人間は眠らずにいられるのか?恐ろしい世界記録に挑戦した少年

人間にとって睡眠は欠かせないこと、1日の3分の1は睡眠時間に費やされている中、睡眠不足で悩む人は増加傾向にあります。そんな睡眠で悩む人が疑うような挑戦をした高校性がいました。今回は「世界一眠らない状態を続けた人」と「眠らないでいられるのか」について紹介させていただきます。

恐ろしい世界記録に挑戦した少年

1964年米国の高校生ランディー・ガードナー君が、冬の自由研究のためにギネスブックの断眠記録260時間に挑戦しました。睡眠の専門家の立ち合いのもとで行われたとはいえ、かなり恐ろしいチャレンジですね。

「眠らないとどうなるか」の自由研究

ランディー・ガードナー君の結果は、264時間12分の断眠記録を打ち立てて、ギネスブックに新記録と認定されたそうです。挑戦が終わってから彼が眠った時間は、14時間40分だけでした。」

ランディー君は不眠の経緯

不眠2日目 ・ 集中力の低下・目の焦点が合わない・視力が低下・テレビを見なくなる・立体感覚の低下
不眠3~5日目 ・気分の落ち込み・イライラ、運動機能・体力の低下・協調性・思考力の低下
不眠9~11日目 うまく話せない・左右の眼球がバラバラに動く・妄想が強まる、身体が震える・無表情になる

ランディー・ガードナー君の脳をスキャンした結果、脳はずっと「うたた寝している状態」だったそうで脳が半分眠っていて、半分起きていた状態だったようです。

数十年後に後遺症?

ランディー・ガードナー君は、実験から目立った影響はなかったようですが、何十年後に実験の後遺症なのか、彼は数十年酷い不眠症に悩まされたそうです。

「まわりのすべてが恐ろしく、動揺を覚えるようになってしまったんだ。まるで、50年前に自分がしたことが、そのままずっと続いているかのようだった」ランディは語ったそうです。

世界記録が更新⁉

過酷な挑戦をしたランディでしたが、1986年にその記録は破られ、現在の世界記録は、ロバート・マクドナルドの453時間40分(18日間21時間40分)と言われています。その後、ギネス世界記録は、「睡眠をとらないことによる健康上の危険性」を理由に、ギネス側は危険だと判断し、不眠記録の新規受付を中止されたそうです。

まとめ

「人間は眠らないでいられるのか」実際どこまで人間が眠らないでいられるのかは不明のままですが、命に別状はなくとも、普段できることができなくなり、判断能力が低下してしまうことでさまざまなリスクを伴ってしまうのは、たしかのようですね。今回紹介させていただいた「不眠のチャレンジ」は健康を害することなので絶対マネをしないようにしましょうね。