今回は「禊」「鱖魚群」「蟄れる」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「禊」
「禊」の読み方をご存じでしょうか?
「契り(ちぎり)」という字に似ていますが、よく見てみると「禊」には「ネ(しめすへん)」が付いていますよ。
今回は漢字検定一級レベルの難問です。
日常的に使う言葉ではないため、かなり難しいかも…!
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「禊」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 神様に関係がある言葉
- 「禊を済ませる」などといいます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「禊」の読み方!正解は!?
正解は「みそぎ」です!
「禊(みそぎ)」とは、 身に罪やけがれのあるものや神事に従事しようとする者が、川や海の水で体を洗い清めることをいいます。
それに由来して、良くないことをしてしまった際に責任を果たすという意味で「禊」という言葉が使われることもあります。
例えば政治家などが不祥事を起こした際に「記者会見を開いて禊を済ます」などという表現がよく使われますね。
また「禊」という字には「ネ(しめすへん)」が付いています。
「ネ(しめすへん)」は神への供え物を描き表したものなので、「ネ」の付いた漢字は「神に関係がある」と考えると、読み方や意味を考える際のヒントになります。
2問目はこの漢字!「鱖魚群」
「鱖魚群」の読み方をご存じでしょうか?
「鱖魚」は「けつぎょ」と読み、中国で高級魚として知られるスズキ科の淡水魚のことですが、「鱖魚群」と書く場合は全く違った読み方をします。
とはいえ、そもそも「鱖」という漢字自体を初めて見た方が多いかもしれませんね。
というわけで、今回は超ド級の難読漢字になります。
さて、あなたには「鱖魚群」の正しい読み方がわかりますか?
「鱖魚群」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇〇〇〇」の9文字
- 「二十四節気七十二候」のうちのひとつ
- 「鱖魚」は魚の鮭を指しています
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「鱖魚群」の読み方!正解は!?
正解は「さけのうおむらがる」です!
「鱖魚群(さけのうおむらがる)」とは「二十四節気七十二候」のひとつで鮭が群がって河を上り、産卵を行う季節を指す言葉です。
冒頭で述べたように「鱖魚」は一般的には「けつぎょ」と読み、中国で高級魚とされているのことですが、日本には見られない魚。
それゆえ、日本においては川を上っていく鮭をあてて七十二候の言葉のひとつとなったということです。
最後はこの漢字!「蟄れる」
「蟄れる」の読み方をご存じでしょうか?
「蟄」という字は「ちつ」と読めますが「ちつれる」と読んでしまうと恥ずかしいですね。
「ちつ」はそもそも音読みです。
今回は「れる」という送り仮名がついているので、訓読みで読みましょう。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「蟄れる」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇れる」の4文字です
- 虫が地中で冬ごもりをすること
- 「蟄もる」は「とじこもる」と読みます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「蟄れる」の読み方!正解は!?
正解は「かくれる」です!
「蟄れる(かくれる)」とは、冬の寒い時期に虫が地中にこもること。
「蟄」という字を使った言葉には他に「蟄もる(とじこもる)」や「啓蟄(けいちつ)」があります。
「啓蟄」とは二十四節気のひとつで、冬の間地中に蟄れて冬眠していた虫たちが目覚める3月上旬を指す言葉。
「蟄」は「虫の冬ごもり」のことで、「啓」は戸を開くという意味になります。
「隠れる(かくれる)」という表記は一般的ですが、「蟄れる」と書くと日本の四季をとても身近に感じられますね。