今回のお題は「頼母子」「田螺」「丗」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「頼母子」
「頼母子」の読み方をご存じでしょうか?
3文字ともよく見る漢字ですが、熟語になるとかなり読み難いですね。
日常で使う言葉でもないので、読み方を知っても「聞いたこともない」という方がほとんどかもしれません。
というわけで、かなりの難問です。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「頼母子」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- ある集団の名前になります
- 「頼」は「たの」と読みます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「頼母子」の読み方!正解は!?
正解は「たのもし」です!
「憑子」と書く場合もあり、同じ読み方になります。
「頼母子(たのもし)」は「頼母子講(たのもしこう)」とも呼ばれ、人々がお金を出し合って生活に必要な物資を融通するために結成されたものです。
現代社会には様々な福祉が存在しますが、かつてはそのような仕組みはありませんでした。
そのため、地域の住民が協力し合って作られたのが頼母子です。
頼母子は古くは鎌倉時代からあり、現代でも一部に残っている地域があります。
2問目はこの漢字!「田螺」
「田螺」の読み方をご存じでしょうか?
「田」は音読みで「でん」、「螺」には「累(るい)」という字が使われているので、続けて読むと「でんるい」…
と読むのは残念ながら間違い。
なかなかの難読ですが、読みをしるとほとんどの人が一度は見聞きしたことのあるものです。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「田螺」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 貝類の一種です
- 田んぼや用水路などに生息しています
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「田螺」の読み方!正解は!?
正解は「タニシ」です!
「田螺(タニシ)」とはタニシ科の巻貝の総称で、水田や沼地の泥の中で冬を越し、春になると水底に姿を表します。
日本には大型の大田螺(オオタニシ)、中型の丸田螺(マルタニシ)、小型の姫田螺(ヒメタニシ)などが生息していますよ。
田んぼでよく見かけるため「田主(タヌシ)」と呼ばれていたのが変化して「田螺(タニシ)」になったとか。
田螺は、かつての日本の山間部ではたんぱく源として貴重なものでした。
現在ではほとんど食用にはされなくなりましたが、滋賀県の琵琶湖には今も食用のものが売られています。
最後はこの漢字!「丗」
「丗」の読み方をご存じでしょうか?
一見「甘」という字に似ていますが、「あま」や「かん」と読むのは間違いです。
かなり特殊な字なので知ってる人はすぐに答えられるけど、知らない人は考えても出てこないと思います…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「丗」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」です
- 数字で言うといくつでしょう?
- 「廿」は20です
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「丗」の読み方!正解は!?
正解は「さんじゅう」です!
「十」という漢字は縦棒が1本なので、「じゅう」と読みます。
そしてヒントで紹介した「廿」は縦棒が2本なので「にじゅう」です。
従って「丗」は縦棒が3本で「さんじゅう」と読むというわけ。
商取引などでお金のやり取りをする場合、改ざんを防ぐために「一」は「壱」、「二」は「弐」などと書くことはよく知られていますね。
このように簡単な形をした漢数字の代用する表記のことを「大字(だいじ)」といい、三十を「丗」と書くのも大字のひとつです。