今回は「虫酸」「心工」「歩掛」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「虫酸」
「虫酸」の読み方をご存じでしょうか?
もちろんですが「むしさん」や「ちゅうさん」と読むのは間違いですよ。
特殊な言葉ではないので、きっとあなたも耳にしたことがあるはずです。
「虫+酸」とイメージすると、気持ち良い感じはしないですよね…
さて、あなたには正しい読み方が分かりますか?
「虫酸」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 非常に不快な気分を表す言葉です
- 「虫酸が走る」という言い方も
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「虫酸」の読み方!正解は!?
正解は「むしず」です!
「虫酸(むしず)」とは、胃酸過多などにより胃から口へ逆流してくる酸っぱい胃液のことで、「虫唾」と書く場合もあります。
転じてヒントに示した「虫酸が走る」という慣用句は「ムカムカと吐き気を催すほど気分が悪い」という不快な気持ちを表す言葉です。
以下は虫酸を使った例文になります。
- あの顔を思い出しただけで虫酸が走るよ
- 彼の話し方は虫酸が走るほど不快だね
- テレビの映像に虫酸が走るから消してくれる?
虫酸が走るような思いだけは避けたいものですね…
2問目はこの漢字!「心工」
「心工」の読み方をご存じでしょうか?
「しんこう」と読んだ人はとても素直だといえますが、残念ながら間違いです。
もうひと捻り(ふた捻り?)してくださいね。
日常で耳にする言葉ではないので、漢字の意味から読み方を推測してみましょう。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「心工」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字
- 心の中に工夫をめぐらすこと
- 当日に失敗の無いよう心工しておく
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「心工」の読み方!正解は!?
正解は「こころだくみ」です!
「心匠」と書く場合もありますよ。
「工」という字には「作り出す」という意味があるため、「心工(こころだくみ)」とは心の中に工夫をめぐらす、計画を立てるといった意味です。
一般には「悪巧み・悪工(わるだくみ)」という言葉をよく耳にしますが、「心工」の方は悪い考えに限ったことではないので、少し意味が違いますね。
また、「工」という字は「工業・工場」などの「コウ」や、「大工・人工」などの「ク」という読み方以外に「たくみ」という読み方がされることも併せて覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「歩掛」
「歩掛」の読み方をご存じでしょうか?
「ほかけ」「ぶかけ」などと読めそうですが、残念ながらどちらも間違いです。
日常生活では使わない言葉なので、正しく読める人は少ないかも知れません。
でも、建築業界に関りのある人ならすぐに正解できるかも!?
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「歩掛」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 建築関連の見積もりに必要です
- 「歩」は「ぶ」と読んでOK
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「歩掛」の読み方!正解は!?
正解は「ぶがかり」です!
「歩掛(ぶがかり)」とは、工事費を見積もる際の労務費を算出するために必要な手間を数値化したものになります。
なぜそのような数値が必要かというと、材料費なら「単価×個数」で簡単に費用がわかりますが、労務費は同じ時間数の作業を行っても、作業内容やどんな人が行うかなどによって費用が異なってくるからです。
ここでは具体的な計算方法の説明は省きますが、確かに作業内容や作業を行う人の経験年数、資格などによって見積もりが違ってくるのは納得できます。
建築業界には直接関わりのない人も、ちょっとした知識として覚えておくと何かの役に立つかもしれませんね。