今回のお題は「売卜者」「拝謁」「秘鑰」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「売卜者」
「売卜者」の読み方をご存じでしょうか?
「うりと・・・」と読みかけたあなたは、残念ながらすでに間違っています。
滅多に耳にしない言葉なので、かなりの難読だといえるでしょう。
ただし「売卜者」が示しているものについては、誰しもよく知っていますよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「売卜者」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字
- 「卜」はカタカナのトではなく漢字
- 女性にファンが多いかも
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「売卜者」の読み方!正解は!?
正解は「ばいぼくしゃ」です!
「売卜者(ばいぼくしゃ)」とは占いをしてお金を稼いでいる人。
つまり、プロの占い師のことです。
「うらなう」という字は一般には「占う」と表記しますが「卜う」と書く場合もあります。
「卜い」を売っているので「売卜者」というわけですね。
ちなみに「占」という漢字の部首は「卜」です。
「卜」と「口」が合わさることで「卜いの結果を判断して口にする」という意味になっています。
ちょっと話が横にそれましたが、「売卜者」の読み方と一緒に「占」という字の成り立ちも覚えておいてくださいね。
2問目はこの漢字!「拝謁」
「拝謁」の読み方をご存じでしょうか?
「はいけい」と読んでしまった人は、残念ながら間違いです。
「拝」は「拝(おが)む」という字ですが「拝啓(はいけい)」などの「はい」でもありますね。
次に「謁」という字。
「掲」なら「けい」と読めますが、「謁」は「手へん」ではなくて「言(ごん)べん」になっていますよ。
漢字が得意な人はもうとっくに正解がわかっているかも。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「拝謁」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 高貴な人に会う際に使う言葉
- 「拝」は「はい」と読んでOKです
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「拝謁」の読み方!正解は!?
正解は「はいえつ」です!
「拝謁(はいえつ)」とは、ヒントにも示した通り「高貴な人に会う際に使う言葉」で、たとえば「天皇皇后両陛下」に会う場合などに使います。
日常では余り耳にしない言葉ですが、大人として覚えておきたいワードの一つですね。
「謁」には「目上の人に会う」という意味があり、「謁」を使った熟語には以下のような言葉があります。
謁見(えっけん)参謁(さんえつ)・私謁(しえつ)・上謁(じょうえつ)・請謁(セイエツ)
最後はこの漢字!「秘鑰」
「秘鑰」の読み方をご存じでしょうか?
パッと見た印象で「ひりん」と読みそうになりますが、残念ながら違います。
「秘」は「秘密」などでお馴染みの漢字ですよね。
しかし「鑰」の字は見たことが無い人も多いでしょう。
確かに「倫(りん)」に少し似ていますが、「りん」とは読めません。
さて、「秘鑰」の正しい読み方があなたにはわかりますか?
「秘鑰」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 秘密を解くための鍵
- 恋愛は人世の秘鑰なり
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「秘鑰」の読み方!正解は!?
正解は「ひやく」です!
「秘鑰(ひやく)」とは「謎を解き明かすための秘密の鍵、隠された手段」などのことをいいます。
「鑰」には「鍵」という意味があるため「秘鍵(ひけん)」も「秘鑰(ひやく)」と同じ意味です。
ただし「鑰」には「閉ざされた部屋を開ける鍵」という意味が込められており、単に部屋を開けるための鍵よりも深い意味があるといえますね。
ヒントの3番で紹介した「恋愛は人生の秘鑰なり」という言葉は、明治時代の詩人であった北村透谷が残した言葉のひとつです。