漢字読み講座

【難読漢字】「滔滔」の読み方は?「はくはく」と読んでしまうと恥ずかしいかも…

「滔滔」の読み方をご存じでしょうか?

「箔」や「泊」に形が似ているせいで、つい「はくはく」と読んでしまう人もいるかもしれません。
しかし残念ながらこれは誤読で、「滔」という字には**“はく”という読みは存在しません。**

では、実際にはどう読むのか――。

この文字の正しい読みは、前の話にもつながる 「とう」
そして、重ねて使うと 「滔々(とうとう)」 になります。

水があふれ出るように流れる様子や、言葉が止めどなく続くさまを表す、美しい表現です。

さて、あなたは最初から正しく読めていましたか?

「滔滔」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. とどまることなく水が流れるさま
  3. 「滔々たる大河の流れ」などといいます

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「滔滔」の読み方!正解は!?

正解は「とうとう」です!

「滔々(とうとう)」という言葉には、主に次の三つの意味があります。

  1. 水が途切れず勢いよく流れ続けるさま

  2. 話が止まらず、次々と言葉が出てくる様子

  3. 一定の方向へよどみなく流れ動くこと

たとえば「川が滔々と流れる」「彼は持論を滔々と語った」のように、日常でも見かける表現ですね。

「滔」という漢字そのものに、あふれんばかりに満ちる・力強く流れ動くといった意味があるため、同じ字を重ねることで、勢いの強さや流れの豊かさを一層強調した語になります。

水の動きにも、話しぶりにも使える、多面的で奥行きのある表現といえるでしょう。