今日の難読漢字は
「無礼る」
「埴猪口」
「目眩く」
の3つです。早速いってみましょう!
目次
まず最初の難読漢字は「無礼る」!
「無礼る」
礼儀をわきまえないことを表す言葉「無礼(ぶれい)」はよく見かける漢字です。けれど送り仮名の「る」がつくと全く別の読み方になりますがわかりますか?
「無礼る」読み方のヒントは?
ヒントは、礼儀に外れた様子を表す言葉です。
類語には
「無作法」
「礼儀知らず」
「失敬な」
などが挙げられます。
「無礼る」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「なめる」
です!
「なめる」はつい最近できたようなイメージですが、実際は室町時代以前から俗語的に使われていた言葉です。無作法だったり生意気だったりする様子を「無礼(なめ)」と読んでいましたが、それが動詞化して「無礼る」になりました。
人気ゲームや漫画で「○○を無礼るなよ!」というセリフが話題になった際、『これは当て字だ』という話を見かけましたが正しい読み方です。
ちなみに「舐(な)める」という漢字も使われますが間違いではありません。
「無礼る」は礼を欠いた失礼な態度の場合、「舐める」は「見下した」「侮る」という意味の場合に使われることが多く若干ニュアンスが違います。
どちらを使っても問題はありませんが、場面によって使い分けられたらかっこいいですね。
次の難読漢字は「埴猪口」!
「埴猪口」
「埴輪(はにわ)」の「埴(は)」に「猪(いのしし)」の「口(くち)」?一体これはなんと読むのでしょう?誰でも聞いたことがある言葉だと思いますが、漢字で書かれているのを見る機会は少ないかもしれません。
「埴猪口」読み方のヒントは?
ヒントは、不器用だったり未熟な者、根性のない様子を馬鹿にする様子を表す言葉です。
類語には
「頼りない」
「青二才」
「鼻垂れ小僧」
などが挙げられます。
「埴猪口」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「へなちょこ」
です!
「期待通り、彼は埴猪口ぶりを発揮して失敗していた」
「あんな埴猪口になにができるっていうんだ?」
「私のことを埴猪口で使えない奴だと思っているのが伝わってくる」
のように使います。
へなちょこに漢字があるなんて思ってもみなかったという方は多いのではないでしょうか。通常はひらがなで表記されることが大半ですが、実は「埴猪口」は明治時代から使われている歴史ある漢字です。
埴土(へなつち)という壁などを塗るのに使われる粘土で作られた猪口(酒器のおちょこのこと)は粗悪で使い物にならないことから、埴の猪口=使えないという意味で生まれたと言われています。
馬鹿にする意味で使うと説明しましたが、大抵の場合「埴猪口」が使われる時はどこか愛嬌があるユーモラスな感じがありますよね。
最後の難読漢字は「目眩く」!
「目眩く」
「目眩(めまい)」という漢字は、薬のパッケージや健康に関する文章など日常の中で目にする機会も多いですよね。
では送り仮名の「く」がつくと、なんと読むかわかりますか?
「目眩く」読み方のヒントは?
ヒントは、目がくらむ、めまいがするという意味です。とはいえ目眩と違ってポジティブな使われ方をします。
類語には
「目のまわるような」
「目がくらむような」
「まばゆいほどの」
などが挙げられます。
「目眩く」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「めくるめく」
です!
「ステージでは目眩く世界が繰り広げられた」
「その扉の向こうには目眩く経験が待っていた」
「目眩く光景に心を奪われ思わず立ち尽くした」
のように使います。
あまりの素晴らしさに目がまわる、目がくらんでしまう、理性も吹き飛んでしまうという意味なので、通常ではありえないほどの感動を伝える言葉として小説などでも使われています。
忙しい毎日ではありますが、時には目眩く体験をしてみたいですよね!
どれも口語や俗語よりのちょっとくだけた言葉ですが、漢字で書くと成り立ちや歴史がわかって面白いですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!