今回は「間髪」「天晴」「遵守」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「間髪」
「間髪」の読み方をご存知でしょうか?
「かんぱつ」ではありませんよ。
間違えている人が非常に多いのですが…
さて、あなたは正しい読み方がわかりますか?
「間髪」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 意味は「ただちに」「即座に」
- 「間髪入れずに息の合った合いの手が入る」などと使います
以上の4つのヒントから、考えてみてくださいね。
「間髪」の読み方。正解は!?
正解は「かんはつ」です!
「かんぱつ」と読んでいた人が、かなり多いのではないでしょうか?
実際「かんぱつ」という読み方が浸透しすぎて、パソコンでも「かんぱつ」で変換できてしまいますね。
「間髪(かんはつ)」という言葉の由来は、中国の説話集「説苑(ぜいえん)」に出て来る言葉によるもので「髪の毛1本も入る隙がない」ことを表しています。
それが転じて「わずかな時間もおかずに、すかさず、直ちに」という意味になったのです。
ですので、正しい言葉の区切りは「間(かん)、発(はつ)を入れずに」となります。
「かんぱつ」と読んでいた方は、ぜひこの機会に「かんはつ」という読み方で覚えておいてくださいね。
2問目はこの漢字!「天晴」
「天晴」はなんと読むかわかりますか?
「てんせい」や「あまはれ」ではありませんよ。
小学校で習ったはずの、とても簡単な漢字ですが…
さて、あなたには読むことができるでしょうか?
「天晴」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 「天晴れ」と送り仮名をつける場合もあります
- 「驚くほどりっぱ」「とても見事」という意味です
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「天晴」の読み方!正解は!?
正解は「あっぱれ」です。
ヒントで紹介したように「天晴れ」と送り仮名を付ける場合もあります。
時代劇などでよく耳にする言葉ですが、漢字表記は知らなかった人が多いかもしれません。
「あっぱれ」という言葉は、そもそもは「あはれ」という心にしみじみと湧き出る感情を表していました。
それが時代と共に形を変えて、「見事だ」という意味に変化していったようですね。
「天晴」という漢字は、後で当てられたもののようです。
天が晴れ渡るイメージと「見事にやった!」「立派だ!」というイメージはピッタリ合いますね。
最後はこの漢字!「遵守」
「遵守」の読み方をご存知でしょうか?
尊敬の「尊」という字が入っているので「そんしゅ」と読んでしまいそうですが、違いますよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「遵守」の読み方のヒントはこちら
- 意味は「決まりに従うこと」です
- 「法令を遵守しましょう」などと使います
- 「順守」も同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「遵守」の読み方!正解は!?
正解は「じゅんしゅ」です!
3つ目の「順守」というヒントで、ほぼ全員の方がわかったかも?
「順守(じゅんしゅ)」も「決まりに従う」という意味ですが、「遵守(じゅんしゅ)」の方がより厳格に守るといった意味になります。
なぜなら、「順守」の「順」は単に素直に従うという意味です。
一方の、「遵守」の「遵」に使われている「尊」は「尊(たっと)ぶ」「尊(とうと)い」という意味。
さらにしんにょう編は「行く」という意味を持ちます。
なので、「遵守」は「尊んで行く」となり、「順守」よりも、さらに厳格に守ることを意味するのです。