漢字読み講座

「固執」「情緒」「荒らげる」さて、これら3つの漢字は何と読みますか?

今回は「固執」「情緒」「荒らげる」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「固執」

「固執」の読み方をご存知でしょうか?

「こしつ」と読む方が多いのですが、実はそれは慣用読み

慣用読みとは、間違える人が余りにも多いため認められた読み方です。

それでは、本来の読み方をあなたは知っていますか?

「固執」の読み方のヒントはこちら

  • ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  • 自分の意見などにこだわって曲げないこと
  • 類義語には、「貫徹、頑固、終着」などがある

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「固執」の読み方!正解は!?

正解は「こしゅう」です!

冒頭でお伝えしたように、「こしつ」と読むのは慣用読みで本来は間違い。

しかし、ほとんどの人が「こしつ」と読んでいて、「こしゅう」と読む人はあまりいないようです。

「執」の字が中国から入ってきた時は「しゅう」だったのが、日本で「しつ」に変化したと考えられています。

現在では、常用漢字表やNHKにおいても「こしつ」の方を認めているようです。

とはいえ、本来は「固執(こしゅう)」なので、知識のひとつとして知っておくのは良いかも知れませんね。

2問目はこの漢字!「情緒」

「情緒」の読み方をご存知でしょうか?

一般には「じょうちょ」と読まれていますが、実はそれは慣用読み

慣用読みとは、間違えた読み方をする人が余りにも多いため、認められた読み方です。

では、本来の読み方は…?

「情緒」の読み方のヒントはこちら

  • 「じょうちょ」と一文字しか違いません
  • 「一時的な感情」「しみじみとした趣」などの意味を持ちます。
  • 「庭園は日本情緒に溢れていた」「彼は情緒不安定なところがある」などと使います。

以上のヒントから考えてみてくださいね。

「情緒」の読み方!正解は!?

正解は「じょうしょ」です。

しかし「じょうちょ」と読まれることがほとんどですね。

冒頭でも説明したように、「じょうちょ」という読み方は慣用読みとして認められているため、間違いではありません。

現在では、常用漢字表やNHKでも「じょうちょ」という慣用読みが採用されています

「緒」という字は「一緒(いっしょ)」「内緒(ないしょ)」「由緒(ゆいしょ)」のように、普通は「しょ」と読まれます。

「情緒(じょうちょ)」のように「ちょ」と読むのは例外的だといえるでしょう。

最後はこの漢字!「荒らげる」

「声を荒らげる」などという時に使う、「荒らげる」の読み方をご存知でしょうか?

「あらげる」と読んでいる方が多そうですが、実は間違いです。

それでは、正しい読み方は?

「荒らげる」の読み方のヒントはこちら

  • ひらがなで書くと「〇〇らげる」の5文字です。
  • 激しく大きな声を出して怒ることをいいます。
  • 「声を荒らげて言い争ってしまった」などと使います。

以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。

「荒らげる」の読み方!正解は!?

正解は「あららげる」です。

「あらげる」だと「荒げる」という表記になりますね。

そもそもは「荒らげる(あららげる)」が正しい言い方ですが、最近ではテレビやラジオの放送でも「荒げる(あらげる)」を認めるようになっています

「あららげる」は発音しにくいですし、「荒らげる」を「あらげる」と誤読している人が多いことも理由としてあるでしょう。

ただし、新聞社などではまだ「荒げる(あらげる)」は俗な言い方であるとし、「荒らげる(あららげる)」の方を採用しているようです。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!