難読漢字に挑戦してみましょう!
今回は「勾引かす」です。
勾玉の「まが」ですが、違う読み方をします。
「引かす」も、「ひかす」とは読みません。
「勾引かす」の読み方のヒントは?
老人を「勾引かす」なんて、犯人は人間じゃない。
庄やの娘が蛇に「勾引かされた」そうだ。
あの山は、夜に入るとキツネに「勾引かされる」らしい。
ヒントを見る限り、あまりポジティブな意味ではなさそうです…
では正解を見てみましょう!
正解は…
正解は「かどわかす」でした。
普段からよく使う言葉…ではありませんよね。
「かどわかす」とは、人をだまして、強引に連れ去ることを意味します。言いくるめてだますのが「たぶらかす」なのに対して、「かどわかす」は実際にさらっていくことです。
「勾引かす」以外には、「拐かす」という漢字も使われます。「拐」は誘拐のカイです。
「勾引かす」のルーツは?
日本の古語には、「だまして取る」「あざむいて誘う」という意味を持つ「かどふ」があります。「かどわかす」の語源は、この「かどふ」だといわれています!
江戸時代の幕府は、「勾引かし」を死罪と定めて厳しく罰したそうです。当時の「勾引かし」は、主に人身売買、いわゆる「人買い」でした。
時代は変わっても、社会的弱者が狙われるのは同じなのかもしれません。