今日の難読漢字は
「悉に」
「弥が上に」
「お呪い」
「約やか」
「郁しい」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
- 1 1つ目の漢字は「悉に」
- 2 「悉に」の読み方のヒントはコレ!
- 3 「悉に」の読み方!正解は…?
- 4 「悉に」の2つの意味は?
- 5 2つ目の漢字は「弥が上に」
- 6 「弥が上にも」の読み方のヒントはコレ!
- 7 「弥が上にも」の読み方!正解は…?
- 8 「弥が上に」の意味は?
- 9 「弥が上にも」は、誤用・誤変換が多い言葉
- 10 「弥が上にも」の例文
- 11 3つ目の漢字は「お呪い」
- 12 「お呪い」の読み方のヒントはコレ!
- 13 「お呪い」の読み方!正解は…?
- 14 「お呪い」の意味と類語
- 15 「お呪い」の注意点
- 16 4つ目の漢字は「約やか」
- 17 「約やか」の読み方のヒントはコレ!
- 18 「約やか」の読み方!正解は…?
- 19 「約やか」の意味と例文
- 20 「約やか」の覚え方
- 21 5つ目の漢字は「郁しい」
- 22 「郁しい」の読み方のヒントはコレ!
- 23 「郁しい」の読み方!正解は…?
- 24 「郁」が使われる言葉
- 25 まとめ
1つ目の漢字は「悉に」
「悉に」
上の漢字の読み方、知っていますか?
「委悉(い-しつ)」という熟語もあるので、
「しゅうに?」と考えた人もいるかもしれませんね。
実は、「悉に」と書く場合、2通りの読み方があります。
ぱっと思い浮かんだ人は、漢字博士並みかも…?
「悉に」の読み方のヒントはコレ!
それでは、「悉に」の読み方のヒントをお伝えします。
- ヒント1:「具に」の表記が一般的。「細かくて詳しいさま」を表す言葉。
- ヒント2:「尽に」と表記されるケースも。「すっかり」「ことごとく」という意味。
1つ目の読み方に関しては、
なんとなくイメージできた人もいるのでは…?
「悉に」の読み方!正解は…?
「悉に」の読み方、正解は……「つぶさに」「ふつくに」です!
正しく読めましたか?
「悉に」の2つの意味は?
それでは、「つぶさに」「ふつくに」の意味を見ていきましょう。
- 細かく、詳しいさま。「今日の出来事を悉に話す」
- すべてもれなく。ことごとく。「間違いがないか悉に見直すべきだ」
- ことごとく。すっかり。すべて。「悉に国の中の兵を発 (おこ) して」(欽明紀より)
- 甚だしい、まったく。明らかに。「悉くことなる くにかみの」(ほつまつたえ 地の巻17より)
「ふつくに」の読み方は、
例文を見てもピンとこない人が多いでしょう。
古文で使われていた表現の「ふつくに」は、
現代で使用することはほとんどありません。
とはいえ、「悉に」の読み方は、
「つぶさに」「ふつくに」の2パターンありますので、
両方読めると箔がつきますよ。
ぜひ、これを機に覚えておきましょう!
2つ目の漢字は「弥が上に」
「弥が上にも」
この漢字、何と読むかわかりますか?
「弥」には、「や」「み」「いよいよ」などさまざまな読み方がありますが、
「弥が上に」の場合、上で挙げた読み方はどれも不正解です。
「弥が上にも」の読み方のヒントはコレ!
まずは「弥が上にも」の読み方のヒントを2つご紹介します。
- ヒント1:「さらに」「いっそう」「ますます」などの意味で使われる言葉。
- ヒント2:「ただでさえ○○なのに、よりいっそう××になる」という意味で使われる。
そろそろわかった人も多いのではないでしょうか?
「弥が上にも」の読み方!正解は…?
「弥が上にも」の読み方、正解は……「いやがうえにも」です!
この表記を見たことがなくても、
耳なじみのある言葉だと感じた人は多いのではないでしょうか。
「弥が上に」の意味は?
「弥が上にも」の意味は、「さらに」「いっそう」「ますます」などです。
「ただでさえ○○なのに、よりいっそう××になる」というように、
「もともと顕著だった何かが、よりいっそう甚だしくなる様子」を
表す際に使われる言葉でもあります。
「弥が上にも」は、誤用・誤変換が多い言葉
「弥が上にも」は、「嫌が上にも」と間違って使われることの多い言葉です。
また、「否が応でも」と同じ表現だと勘違いしている人も多く、
「嫌が応にも」などと誤変換されているケースもよく見かけます。
- 弥が上にも:もともと勢いのあるものが、ますます盛んになること。
- 否が応でも:誰かに対し、無理矢理にでも行動を強いること。
2つの言葉は、響きこそ似ているものの、意味はまったく違います。
なお、「否が応でも」を「否が応にも」と表記するのも誤りです。
「弥が上にも」の例文
最後に、「弥が上にも」を使った例文をご紹介します。
- 恋人からの応援のおかげで、弥が上にも気分が高まった
- 彼のプレーは、弥が上にも観客を惹きつける
「弥が上にも」は、話し言葉でよく使われる表現です。
そのため、メールなどの文章で表現する際、
誤変換や誤用をしてしまう可能性が高いと言えます。
「否が応でも」と混同したり、「嫌が上にも」と誤変換したりしないよう、
しっかり気を付けていきましょう!
3つ目の漢字は「お呪い」
「お呪い」
この言葉、何と読むかわかりますか?
「おのろいじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、
実はこれ、「おのろい」とは読まないんです。
「お呪い」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:通常、ひらがな5文字で表記されることの方が多い
- ヒント2:意味は、神仏や不思議な力を借りて災いや病気を退けたり起こしたりすること
そろそろわかりましたか?
「お呪い」の読み方!正解は…?
「お呪い」の読み方、正解は……
「おまじない」です!
「漢字で書くとこうなるの?!」と
びっくりしてしまった人も多いのではないでしょうか。
「お呪い」の意味と類語
「お呪い」は、「神や仏、霊魂、そのほか不思議なものの力を借り、
災厄や病気を治したり引き起こしたりする術」の意味を持つ言葉です。
「緊張をほぐすお呪い」「幸運を引き寄せるお呪い」といったように、
プラスの効果を期待して行われる行為を表す言葉でもあります。
代表的な類語には、魔法、魔術、妖術、幻術、呪術などがあります。
「お呪い」の注意点
「呪い(のろい)」と混同することを避けるため、
「おまじない」とひらがなで表記するのが一般的です。
「おまじない」を「お呪い」と変換してしまうと、
人によっては不快に感じることもあります。
とはいえ、「お呪い」は漢字検定準1級に出てくる読み方のため、
さらっと読めるだけで箔がつくことは間違いないでしょう。
4つ目の漢字は「約やか」
「約やか」
何と読むかわかりますか?
「約」自体は、まとめる、簡単にするなどの意味を持つ漢字で、
小学4年生までに習うのが一般的です。
一方、「約やか」の読み方は漢字検定準1級レベルのため、
さらっと読めたあなたは漢字博士級です!
「約やか」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:控えめで質素なことを表す5文字の言葉
- ヒント2:簡潔なこと、手短なことを表す意味もある
なんとなくイメージできた人もいるのでは…?
「約やか」の読み方!正解は…?
「約やか」の読み方、正解は……
「つづまやか」です!
正解を見ても、言葉自体にピンとこない人もいるかもしれませんね。
以下で意味や漢字の覚え方についても説明しますので、ご安心を!
「約やか」の意味と例文
「約やか」の意味と例文は、以下の通りです。
- 手短なさま。簡潔で重要な点をおさえているさま。
「いと約やかに記されたり」(染崎延房・近世紀聞) - つつましいさま。控えめで質素なさま。
「約やかに暮らす親一人子一人の京の住居 (すまい) に」(漱石・虞美人草)
「約やか」の覚え方
「約」が使われている熟語に「倹約」がありますが、
これは「むだを省いて出費を減らす」という意味です。
そして、どちらの漢字も「倹やか」「約やか」と書いて
「つづまやか」と読みます。
意味も同じで、「むだを省く」「つつましく質素にする」など
お金や生活、様子などを表すときに使います。
つまり「倹約=つづまやか」と覚えてしまえばいいのです。
このように、意味やイメージを押さえることで
難読漢字も楽しく簡単に覚えられます。
コロナ禍で約やかな生活を強いられる状況が続いていますが、
身近にある言葉や漢字の意味を調べてみると、想像以上に楽しめるかもしれませんね。
5つ目の漢字は「郁しい」
「郁しい」
この漢字、何と読むかわかりますか?
すぐにわからなくても、
漢字の意味をイメージすれば読めるかもしれません。
「郁しい」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:よい香りであるさま。盛んに香るさま。
- ヒント2:美しく、気品高いさま。
そろそろピンときている人もいるのでは…?
「郁しい」の読み方!正解は…?
「郁しい」の読み方、正解は……
「かぐわしい」です!
一般的には「香しい」「芳しい」と書きますが、
下記の通り言葉の意味は同じです。
- よい香りであるさま。盛んに香るさま。
- 美しく、気品高いさま。
「郁」が使われる言葉
「郁」の音読みは「いく」ですが、
どうして香りを表す意味を持つのか
イメージできない人もいるのではないでしょうか。
そこで「郁」が使われる言葉を2つ紹介します。
- 馥郁(ふくいく):香りが高いさま。かぐわしい。
- 郁郁(いくいく):香りが高いさま。かぐわしい。
そう、「郁」は音読みで「いく」と読む場合でも、
香りを表すときに使われる言葉なのです。
このことを押さえておくと、
「郁しい」と書いて「かぐわしい」と読むのも納得ですよね。
ちなみに、「郁郁青青」と書いて「いくいくせいせい」と読む四字熟語もあり、
こちらは「花がよい香りを漂わせ、草木が青々と茂るさま」を表す言葉です。
どの言葉も日常会話で使われることはほとんどありません。
しかし、日記やはがき、お手紙などで使ってみると
情緒豊かな人だと褒めてもらえるかもしれませんね。
まとめ
今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?
ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆
最後までお読みいただきありがとうございました!