今日の難読漢字は
「忽ち」
「薬玉」
「六人」
「汗疹」
「黴」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「忽ち」
この漢字は送り仮名がついていますが、普段は全て平仮名で表記される言葉です。
そもそも「忽」という漢字が何と読むのか、またどんな意味があるのかが難しくて分からないので、予想もつきませんね。
ヒントを見ながら、「忽ち」の読み方を推理していきましょう!
「忽ち」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「忽」という字は「非常に急いでいる状態」を表す言葉です。
ヒント➁ 「た〇〇ち」の4文字です。
「忽ち」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「たちまち」です!
普通は、「たちまち、火の煙があがった。」などのように平仮名で表記される言葉ですよね。
この「忽ち」は、「忽」という字の意味のとおり、「非常に急な状況や状態」を意味しています。
また、「忽」という字は「ゆるがせ」とも読み、「物事をいい加減にする様」や、「ゆるやかで寛大な様子」を意味する言葉でもあります。
さらに、「忽」は数の単位を表す漢字でもあり、何と小数第五位の非常に小さい単位でもあるんです。
一つの字で、急かしたり、ゆるやかにしてみたり、小さくなってみたり、何だかせわしない漢字ですね。
2つ目の漢字は「薬玉」
これはずばりサービス問題!
そのまま思いつく感じで正解にたどりつくことができるはず!?
と思ったら、意外に最後の詰めが難しく、正しい読み方まではたどり着けないことでしょう。
ヒントを見ないで分かったら漢字マスターですよ!
さぁ、「薬玉」は何と読むのでしょうか?
「薬玉」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 訓読みすれば、ほぼ正解です!
ヒント➁ 「く〇〇〇」の4文字です。
ヒント③ 運動会では定番競技として、この道具が使われます。
「薬玉」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「くすだま」です!
そのまま訓読みすると「くすりだま」。
でも、ここから柔軟に発想できないと堂々巡りしてしまって、正解に辿り付くのは難しかったのではないでしょうか?
「くすだま」は漢字のとおり、本来は薬草や香草などを袋に詰めた球状のもので、その袋に造花などで飾り付けをして延命長寿、無病息災の願いなどを込めた魔除けの道具になります。
中国では端午の節句などに使用しており、日本でも七夕の飾り付けやイベントにも使われているのをご存じでしょうか?
「くすだま」と言うと、運動会の競技でおなじみの「玉割り」や、鉄道が開通したときのセレモニーなどで使われる玉をイメージする人も多いかと思いますが、商店街の七夕の飾りつけや祝い事に使用される提灯の下に短冊を垂れ下げた「吹流し」も、「くす玉」の一種なんですよ!
3つ目の漢字は「六人」
一見、すごく簡単な漢字の「六人」。
そのまま「ろくにん」とも読めますが、それでは難読漢字の問題になりません。
「むびと」?「ろくびと」?「むじん」?
いいえ、どれも違います。
さあ、「ろくにん」ではない「六人」、あなたは読めますか?
「六人」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「一人」は「ひとり」、「二人」は「ふたり」と読みます。
ヒント➁ 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント③ 意味としては、「ろくにん」で合ってますよ。
「六人」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「むたり」または「むゆたり」です!
えー!
「むたり」・「むゆたり」っ聞いたことない!と思われた方、私もそうでした。
でも、人数を数えるときに、「一人」は「ひとり」、「二人」は「ふたり」なのに、「三人」は何故か「さんにん」・・・。
この違和感、言われてみるまでは気付きませんでしたが、確かに何でだろう?と思いますよね。
実は、日本の歴史書である「日本書紀」では、「ひとり」や「ふたり」などのように数える読み方が他にも記載されているんです。
今回はせっかくなので、三人以降の読み方もご紹介します。
「三人」は「みたり(みったり)」、「四人」は「よったり(よつたり)」、「五人」は「いつたり」、「七人」は「ななたり」、「八人」は「やたり」、「九人」は「ここのたり」、「十人」は「とうたり」と言います。
今度、飲み会などで何人いるかを店員さんに伝えるときに、これを使ってみると話題になるかもしれませんね!
4つ目の漢字は「汗疹」
「汗」という字に「発疹」の「疹(しん)」の2文字。
「疹」は他にも、「蕁麻疹(じんましん)」の字でもあり、いかにも皮膚に関係した症状に使われる漢字と予想できますね。
1文字目が「汗」なので、汗に関係した何かでしょうか。
ちなみに「かんしん」ではありません。
さあ、この「汗疹」は何と読む?
「汗疹」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 夏場によく見られる皮膚の症状の一つです。
ヒント➁ 特に赤ちゃんや高齢者などがかかりやすいです。
ヒント③ 「〇〇〇」の3文字です。
「汗疹」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「あせも」です!
「汗疹」といったら、やっぱり赤ちゃんがかかるイメージですね。
「汗疹」は、大量の汗をかくことによって、汗としての正常な排出が妨げられたり、そのまま下着をとりかえないでいることなどで起こる発疹の一つです。
ジメジメした夏場は高温多湿になるため、赤ちゃんだけでなく、高齢者も注意しないと汗疹になっていまいます。
「汗疹」になってしまったら、とりあえず患部を掻かずにかゆみを我慢して、外用薬でかゆみや炎症を抑えましょう。
赤く小さな発疹が、たくさん汗をかいた部分にいきなり現れて少しびっくりますが、皮膚を清潔にして、涼しい環境で過ごせば自然に消えていきますのでご安心を!
(それでも治らない場合は、皮膚科を受診するようにしましょう!)
5つ目の漢字は「黴」
パッと見、「微妙」などの「微(び)」に似ているこの漢字。
1文字だけということもあり、予想がつきにくいですね。
となると、音読みではなく訓読みになるとは想像できますが、そこから先はまさに「微妙」・・・。
さあ、ヒントを見ながら一緒に考えていきましょう!
「黴」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 訓読みで、「〇〇」2文字です。
ヒント➁ いわゆる「菌」の一種です。
ヒント③ 「青〇〇」、「赤〇〇」など、食品に関するものもあります。
「黴」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「カビ」です!
「黴(カビ)」は、菌類の一つで、私たちの身の回りでは梅雨や冬の時期の結露した状態など、湿気の多い時期・場所に発生しますよね。
しかも、その発生場所は食べ物だけでなく、衣類や浴槽の壁、窓の縁など、ありとあらゆるところに発生するので掃除が大変です・・・。
でもそんな厄介な黴も、発酵食品や薬品(ペニシリンなど)を作るために重要な役割を果たしているのをご存じでしょうか?
食べ物でいえば、青カビを使ったチーズや、「ゴルゴンゾーラ」などのブルーチーズなど。
また、日本酒や醤油、味噌といった多くの日本食でも「日本麹黴(にほんこうじかび)」が利用されるなど、私たちにとってとても大切なパートナーでもあるんですよ!
まとめ
今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?
ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆
最後までお読みいただきありがとうございました!