今日の難読漢字は
「享ける」
「健か」
「側てる」
の3つです。
さあ、何と読みますか?
さっそく、いってみましょう!
目次
1つ目の漢字は「享ける」
「享ける」と書いてなんて読むかわかりますか?
「享年」、「享保」の「享」なので、(きょうける)ではありません。
「享」(たかし)とも読むので、(たかしける)でもないです。
さて、一体何と読むのでしょうか?
「享ける」の読み方のヒントは?
「享年」(きょうねん)とは「この世に天から授かった生を全うし、亡くなるまでの年数」を表します。
「享受」とは「恩恵を自分のものとして楽しむこと」です。
この二つに共通する動詞は何でしょう?
さあ、正解まであと一歩です!
「享ける」の読み方、正解は……
正解は……
「うける」
です!
といっても、笑うほうの「ウケる」ではありませんよ。
「天より生を享ける」というような場合に使います。
日本では仏教の教えが根付いているため、この世に生命として誕生するときは、ご先祖様の存在があり、ご先祖様からの生命存続のおかげで、「生を享けることができた」というふうに考えられてきました。
家の仏壇に手を合わせたり、お墓参りをする習慣は今でも続いていて、ご先祖様をお参りし、ご先祖様に守ってもらっていることに感謝している人も多いはず。
たくさんの命が繋がって、今の自分がいるということに感謝しながら生きていきたいですね!
2つ目の漢字は「健か」
「健か」と書いてなんて読むかわかりますか?
(すこやか)と読んでしまった!
という方もいらっしゃるかもしれません。
(すこやか)の場合、「健やか」と表記するので(や)が必要です。
「健康」(けんこう)の(けん)ですが、「けんか」とも読みません。
さて、一体何と読むのでしょうか?
「健か」の読み方のヒントは?
「粘り強くてしぶといさま」や、
「他者からの圧力に屈しない」といった、
自立していて、たくましいというような意味で使われます。
- 「健か」な女性
- 世の中を「健か」に生きていく
というふうに使います。
「強か」とも書きます。
もう分かったのではありませんか?
「健か」の読み方、正解は……
正解は……
「したたか」
です!
実は、「健か」と「強か」には微妙なニュアンスの違いがあります。
「健か」は身体的に強いさまを表し、
「強か」は精神的に強いさまを表します。
「したたか」には、メンタルが強く、社会的に強い人を表しますが、
近年では、「したたかな女」というと、「計算高い」「あざとい」「腹黒い」といったマイナスのニュアンスを含んで使われています。
本来の意味での、「健か」で「強か」な人間を目指したいと思います!
3つ目の漢字は「側てる」
「側てる」と書いてなんて読むかわかりますか?
(そばってる)ではありません。
「側」という漢字は、「側ら」(かたわら)とも、
「側室」(そくしつ)の(そく)、
「左側」(ひだりがわ)の(がわ)
とも読みますが、全て違います。
さて、一体何と読むのでしょうか?
「側てる」の読み方のヒントは?
「一方の端の高さを上げる」という意味で使うときは、
例:肩を側てる
「耳や目の注意力を一つの方向に集中させる」という意味で使うときは、
例:耳を側てる
「枕などから頭を持ち上げて聞き耳をたてる」という意味で使うときは、
例:枕を側てる
という風に使います。
「欹てる」や「聳てる」とも書きます。
正解はわかりましたか?
「側てる」の読み方、正解は……
正解は……
「そばだてる」
でした!
ちなみに「目を側てる」ってどういう行動かわかりますか?
憎しみや恐れの感情を持っているがために、正視できず、横目で見ることです。
目を「側める」(そばめる)とも言います。
こちらを見ながら内緒話をされると目の耳も側てて聞きたくなりますよね!
そういうことを気にして生きていても楽しくないので、気にせず生きていける人になりたいです!
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!