漢字読み講座

「蒐集」「雑じる」「悪戯」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「蒐集」「雑じる」「悪戯」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「蒐集」

「蒐集」の読み方をご存じでしょうか?

鬼という漢字が使われていますが「きしゅう」と読むのはもちろん間違いです。

決して変わった言葉ではなく、よく耳にする言葉ですよ。

さて、あなたには読むことができますか?

「蒐集」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字です。
  2. 何かをたくさん集めること。
  3. 趣味は切手の蒐集です。

以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。

「蒐集」の読み方!正解は!?

正解は「しゅうしゅう」です!

現代ではほとんど「収集(しゅうしゅう)」と表記されるため、読めない方が多かったのではないでしょうか。

かつては「蒐集」と書かれていましたが、戦後に難しい漢字の使用をやめて簡単にしていった動きから「収集」という漢字が使われるようになりました。

しかし、現代でももちろん「蒐集」と書くのが本来であることに違いはありません。

ちなみに「蒐」は「あかね草」と呼ばれる草のことです。

あかね草から採れる赤い液体を染料に使ったことから「貴重な品を集める」という意味で使われるようになりました。

2問目はこの漢字!「雑じる」

「雑じる」の読み方をご存じでしょうか?

「雑」は「ざつ」と読みますが「ざつじる」と読むのは間違いです。

「雑煮(ぞうに)」という言葉もありますが「ぞうじる」も間違いですよ。

さて、あなたには正しく読むことができますか?

「雑じる」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇じる」の3文字です。
  2. ある種の物の中に違った種の物が入り込むことを言います。
  3. 工場での生産過程で異物が雑じる。

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「雑じる」の読み方!正解は!

正解は「まじる」です!

意味は、ヒントでも示したように、異物が入り込むことを「まじる」と言います。

しかし「まじる」という言葉を漢字に直すと「雑じる」の他にも「混じる」や「交じる」があり、どれを使えばよいのかわかりにくいですね。

下はそれぞれの意味の違いを簡単に示したものです。

  • 混じる:混ざりあって区別がつかなくなる(例 赤と黄の絵具を混ぜるとオレンジ色になった)
  • 交じる:異種の物が入っているが区別がつく(例 大人に交じって子供も遊んでいる)
  • 雑じる:異種の物が入ることで純粋でなくなる(例 異なる犬種が雑じって雑種になった)

ただし「雑じる」は常用外であるため、一般的には「混じる」と表記することが多いようです。

最後はこの漢字!「悪戯」

「悪戯」の読み方をご存じでしょうか?

「あくぎ」と読むこともできますが、もう一つの読み方を正解とします。

普段の生活の中でよく耳にする言葉なので、字面からピンときた方も多いかも知れません。

さて、あなたには読むことができますか?

「悪戯」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です。
  2. 人の迷惑になるような悪ふざけをすることを言います。
  3. 「悪戯小僧」「悪戯っ子」

以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。

「悪戯」の読み方!正解は!?

正解は「いたずら」です!

冒頭でお伝えしたように、勘の良い方は字面からすぐにわかったかも知れません。

「悪戯」は「あくぎ」とも読みますが、意味合いが少し違います。

「いたずら」には「迷惑になる悪ふざけ」以外に、自分のことを謙遜して言うといった意味も含まれています。

例えば「脚本はほんの悪戯で書いています」などの言い方です。

また、性的に淫らな事柄を言う場合にも使われます。

しかし「あくぎ」の方は、単に「迷惑になる悪ふざけ」といった意味しかありません。

現代ではほとんどの場合「いたずら」と読まれるようです。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!