今日の難読漢字は、
「蚯蚓」
「梃子摺る」
「別嬪」
の3文字です。
あなたは何文字正解できますか?
目次
最初の難読漢字は、「蚯蚓」です!
「蚯蚓」・・・2文字とも全く見慣れない漢字ですよね。
読もうにも何の手がかりもない!と思う方も多いのではないでしょうか?
でも実は、身近にいる生物の名前なんですよ。
これさえ読めば、読み方はもちろん、なぜこんな漢字なのかも分かるはず。
さっそく見ていきましょう!
「蚯蚓」の読み方のヒントは・・・?
それでは、どんな生き物なのかのヒントを。
- 土の中にいます。
- 細長い形をしています。
- 読み方はひらがなで「〇〇〇」の3文字です。
もう、分かりましたよね・・・?
「蚯蚓」の読み方の答えは・・・
正解は、「みみず」でした!
それにしても、どうして「蚯蚓」と書いて「みみず」と読むのでしょうか?
左側が虫へんなのは分かりますよね。
その虫へんを取り払ってみると、「丘」「引」という漢字が使われています。
みみずが土の中を体を引いて通った後が丘のように盛り上がることから、この漢字が当てられたのだそうです。
この漢字は中国から入ってきたもので、日本では「美美須」という漢字が当てられていたことが平安時代の辞書『和名抄』に記載されています。
難しくて書くのも大変そうな「蚯蚓」の漢字ですが、虫へんに「丘」と「引」だと覚えてしまえば簡単に覚えられそうですね。
お次の難読漢字は、「梃子摺る」です!
「梃子摺る」・・・漢字が3文字も並んだ見慣れない言葉ですよね。
何て読むのか見当もつかない人も多いのではないでしょうか?
「梃子」が「はしご」のような・・・?
でも残念!「はしご」は「梯子」と書きます。
「梃子摺る」の読み方のヒントは・・・?
「梃子摺る」の「摺る」は、「する」と読む動詞です。
「擦る」「摩る」「刷る」と同じ読み方・意味を持っています。
「物を他の物の面に触れ合わせて動かす」「こする・印刷する」という意味で使われます。
「梃子」は、「はしご」ではないですが、はしごのような道具の1つなんですよ。
「梃子摺る」の読み方は、ひらがなで「〇〇ずる」の4文字です。
もう分かりましたか?
「梃子摺る」の読み方の答えは・・・
正解は、「てこずる」でした!
「梃子」は、「てこ」と読みます。
「てこの原理」で皆さんご存知の梃子(てこ)です。
ある点を支点にして力をかけることで、重たいものも小さな力で動かすことができる梃子(てこ)。
そんな梃子(てこ)でさえも動かせず、梃子(てこ)自体が動いてしまう様子から、「梃子摺る」は次のような意味で使われます。
- 取り扱いかねて持て余す、手に余る
- 処置に困る
- 手間取る
「やんちゃな子どもを静かにさせるのに梃子摺る」「簡単だと思っていた作業だが意外に梃子摺った」などと言います。
最後の難読漢字は、「別嬪」です!
褒め言葉として使われる「別嬪」。
だけど読み方は・・・分からないと言う人も多いのではないでしょうか?
「べっかく」?「べっちん」?
どれも違います。
「べつばら」?・・・だけは絶対違いますよね。
何と読むのか、さっそく見ていきましょう!
「別嬪」の読み方のヒントは・・・?
「別嬪」とはずばり、「美人・綺麗な人」を意味する言葉です。
また、人物ではなく「特別の良い品」にも使われます。
読み方はひらがなで「べっ〇〇」の4文字ですよ。
これでもう、分かりましたよね?
「別嬪」の読み方の答えは・・・
正解は、「べっぴん」でした!
綺麗な人のことを「別嬪(べっぴん)さん」などと呼びますよね。
ちなみにこの「別嬪」という言葉、語源は江戸時代後期にさかのぼります。
東海道の吉田宿(現在の愛知県豊橋市)にあったうなぎ店が、うなぎのかば焼きを宣伝するために看板に「頗別嬪(すこぶるべっぴん)」と書いたことが由来しているんですって!
うなぎが「特別に良い品」という宣伝文句でしたが、後々に転じて「美人」を指すようになりました。
このうなぎ店、今も「丸よ」という店名で営業しているというから驚きですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!