今日の難読漢字を紹介します。
「弥縫」
「鷹揚」
「稿」
以上3問です。
さあ、何と読むかわかりますか?
目次
1つ目は「弥縫」
「弥縫」って何て読むか分かりますか?
(みほう)ではありません。
(やぬい)(みぬい)でもありません。
ニュースやビジネスシーンで使うことが多いです。
この言葉をさらっと使えると一目置かれるのではないでしょうか。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「弥縫」の読み方のヒントは?
「弥縫」の意味は「失敗や欠点を一時的に取り繕うこと」です。
「弥縫策」として使われることが多く、あまりいい意味の言葉ではありません。
「弥縫策」とは、「今この状況をなんとか取り繕わないと最悪の状態に陥ってしまう時に、その場しのぎの提案をすること」という意味で使われます。
類義語は「簡易的」や「暫定的」「仮の」などです。
ビジネスシーンで耳にしたことがあるのではないでしょうか?
何と読むか分かりましたか?
「弥縫」の読み方、正解は……
正解は……
「びほう」
です!
「歯が痛いので、弥縫策として痛み止めを飲んでいます。抜本的に解決するためには、歯科クリニックに行って虫歯を治療してもらわないといけません」
というように、問題の原因を探して解決するのではなく、応急処置の意味で使います。
「弥縫策を講じたので、安心して下さい!」
というような使い方は誤りですので、気をつけてください。
2つ目は「鷹揚」
「鷹揚」って何て読むか分かりますか?
(たかば)ではありません。
(たかあげ)でもありません。
人柄を表す時に使う言葉です。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「鷹揚」の読み方のヒントは?
「鷹揚」の意味は「小さなことにこだわらず、ゆったりとしている様子」です。
「鷹が何も恐れず大空をゆったりと飛んでいる様子」から転じて、人の性質や態度を表すようになりました。
«例文»
- 彼女はいつも鷹揚としている。
- 彼は鷹揚で、優しく、素敵な青年だ。
何と読むか分かりましたか?
「鷹揚」の読み方、正解は……
正解は……
「おうよう」
です!
「鷹揚」と発音が似ていて、意味が似ている言葉に「大様」(おおよう)があります。
「大様」も「小さなことにこだわらず、せこせこしない様子」を表しますが、「大雑把な」といったマイナスのイメージも持っていますので、使い方には注意して下さい。
「鷹揚」は「こころに余裕があって、上品な様子」というイメージを持って使う言葉です。
「鷹揚」と「大様」はニュアンスの違う言葉ですので、混同しないように気をつけましょう。
鷹揚とした心を持った、器の広い人って憧れてしまいますね。
3つ目は「稿」
「稿」って何て読むか分かりますか?
「原稿」(げんこう)や「草稿」(そうこう)など「稿」(こう)という音読みは知っている人も多いと思いますが、訓読みもあります。
ひらがな4文字です。
○○○○
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「稿」の読み方のヒントは?
「稿」は「詩や文章の原案」という意味で使います。
「稿」は「禾」(のぎへん)が「穀物」を表し、「高」が「乾燥させた」ということを表しています。
つまり、元々は「乾燥させた穀物(茎の部分)」という意味で、「藁」(わら)とも読みます。
昔は、文章を木や竹の簡に書いていました。
木に書く前に練習として藁に書いていたようです。
「書く前の練習」を言い換えると……
何と読むか分かりましたか?
「稿」の読み方、正解は……
正解は……
「したがき」
です!
「稿」(こう)を使った熟語も多く、「出稿」「投稿」「寄稿」「稿本」「草稿」「改稿」など主に(下書きの)文章を意味するものが多くあります。
最近では、「入稿」という言葉がよく使われていますね。
- 入稿データを作成して下さい。
- 直接入稿できます。
特にネット上で仕事をしている人はよく目にする言葉なのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!