今日の難読漢字は
「罷免」
「殊更」
「穿鑿」
です!
あなたは正しく読めますか?
最初の難読漢字は「罷免」!
「罷免」は、ニュースや新聞などで出てくる言葉です。
「罷」の文字に「能力」などで使われる「能」の字があるため、
「のうめん」と読んでしまいがち。
でもこれは間違いです!
さて、あなたは読めますか?
「罷免」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ひめん」
です!
「罷免」は
「仕事を強制的に退職させる」という意味の言葉です。
特に公職者に対して使われることが多いため
「汚職事件の中心となった大臣を罷免する」
「総理大臣が罷免権を行使する」
といった、ニュースや新聞の文言で見かけます。
ただ仕事や役職を辞める場合とは違い、
「強制的に」「役職も職業も」辞めさせることを表す強い言葉です。
似たような言葉に「更迭」や「解任」があります。
「更迭」は、役職を交代することを表す言葉です。
「辞めさせられる」より「交代させられる」ことに重きを置いているので
「罷免」よりもマイルドなイメージです。
「解任」は役職を辞めさせることを表す言葉。
役職は辞めても仕事は辞めさせていないので、
「罷免」よりも軽い場合がほとんどです。
また「解任」は、
「不正により協会役員を解任された」のように、
一般の企業や組織でも使われます。
このように、新聞やニュースでは比較的よく聞く言葉ですが
読み方も意味も混乱しやすいのが「罷免」です。
これを機に、ぜひ読み方や意味をマスターしてくださいね!
次の難読漢字は「殊更」!
「殊更」は、日常でもよく使われる言葉です。
一般的にはひらがなで書かれることが多い言葉でもあります。
読み方を迷わせる要素が「殊」。
「特殊」で使われているので「しゅさら」と読み間違える方が多いです!
ここでの「殊」は、訓読みですよ〜
さて、あなたは読めますか?
「殊更」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ことさら」
です!
「殊更」は
「わざとすること」や「とりわけ」「格別」という意味の言葉です。
「新入社員に向かって殊更にビジネス用語を使う上司」
という例文だと「わざと」という意味で使用しています。
「今年の夏は殊更暑い」
という例文だと「とりわけ」という意味で使用しています。
これは名詞として使っているか、副詞として使っているかによって変わるのですが、
話の文脈で意味を判断する方が簡単だと思います。
読めたけど意味が二通りあるなんて知らなかった!
という方もいるのではないでしょうか。
知ってしまえば読み方も意味も簡単な「殊更」。
これを機に、ぜひ読み方や意味をマスターしてくださいね!
最後の難読漢字は「穿鑿」!
見た目が難しく見える「穿鑿」。
「穿」は「(穴を)あける」「掘る」という意味。
「雨垂れ石を穿つ」という言葉にも使われています。
「鑿」はとある大工道具のこと。
つまり穴を開けることを表した言葉なのですが…
さて、あなたは読めますか?
「穿鑿」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「せんさく」
です!
「穿鑿」は
「穴を穿ち掘ること」「細かなところまで根掘り葉掘りたずねること」
という意味の言葉です。
「鑿」とは、大工道具の「のみ」のこと!
こんな難しい漢字だとは思いませんでしたよね!
ところでみなさんは、「せんさく」と聞くと、
「詮索」
こちらの文字を思い浮かべませんか?
刑事ドラマなどでも
「余計な詮索をするな!」なんてセリフをよく聞きますよね。
実は2つの「せんさく」は、全く同じ意味!
どちらも「根掘り葉掘り調べること」という意味ですが、
「穿鑿」から「詮索」の言葉が生まれたのだとか。
難解な漢字な上に「詮索」が一般的なので、
ますます難読になっている「詮索」。
これを機に、ぜひ読み方や意味をマスターしてくださいね!
すべて正解できた方は漢字マスター!素晴らしいです!
もし正解できなくても、これを機に学んで今後に活かしましょう!