本日の難読漢字クイズは…
「鞦韆」「草石蚕」「罌粟」です!
頑張ってチャレンジしてみましょう。
目次
第1問「鞦韆」
まずは「鞦韆」から。
画数が多くて難しいですね…
でも、「鞦韆」を知らない人はいないはず。
「鞦韆」の読み方のヒントは?
1.「鞦韆」をひらがなにすると4文字です。
2.俳句では春の季語とされています。
3.「鞦韆」は遊具です。
4.『鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし』三橋鷹女の句
正解は…
正解は「ブランコ」でした!
大抵の人は、乗ったことがあると思います。
「鞦韆(ブランコ)」は「揺れ」を楽しむ遊具で、「しゅうせん」とも読みます。
「鞦韆(しゅうせん)」は、もともと中国宮廷の女性が使っていた遊び道具でした。
平安時代は和名として「由佐波利」と書き、「ゆさはり」とも読んだそうです。
「しゅうせん」が「ブランコ」になった理由
中国から伝わった「鞦韆(しゅうせん)」の和名は「由佐波利(ゆさはり)」。
しかし江戸時代になると、「ふらここ」「ぶらここ」など、さまざまな呼び方をされていたそうです。
結局どうして「鞦韆(ブランコ)」という言葉に落ち着いたのでしょう?
諸説ありますが、いくつか有力な「ブランコの由来」を紹介します。
・擬態語の「ぶらり」「ぶらん」などから
・ポルトガル語の「バランソ」から
・「ブランと下がっているから」柳田国男の説
「鞦韆」という言葉の特徴と漢字の背景
「鞦韆」という言葉は、漢字の組み合わせによって表現されます。
漢字の「鞦」は、馬の尾を意味し、その形状から派生して遊具のブランコを表現しています。
一方、「韆」は、網や繩の意味を持ち、鞦韆を吊るすための綱やロープを表現しています。
漢字の組み合わせによって、鞦韆の形や構造をイメージすることができるのです。
文化的な背景から見る「鞦韆」―日本語表現の多様性と変遷
「鞦韆」は、日本語表現の多様性と変遷を示す言葉として注目されます。日本語は、他の言語や文化からの影響を受けつけながらも、独自の表現や読み方を持つことがあります。
「鞦韆」もその一例です。中国の「秋千」という言葉が日本に伝わり、独自の音読みである「しゅうせん」となりました。このような変遷は、言語や文化の交流の結果生まれるものであり、日本語の豊かさと表現力を示すものと言えます。
また、遊具自体が古くから存在し、さまざまな文化で楽しまれてきたことも「鞦韆」の文化的背景に関わります。人々が自由に揺れることで心地よさや楽しさを感じる遊びは、多くの文化に共通した要素です。
日本語における「鞦韆」の存在は、遊びや楽しみの文化を伝える一翼を担っており、日本の風土や人々の思考を反映しています。
「鞦韆の読み方」が伝える言語の魅力と変化の歴史
「鞦韆の読み方」は、言語の魅力と変化の歴史を象徴するものとして考えることができます。言葉の読み方や使われ方は、時代や地域によっても異なる傾向があります。その変化や多様性が、言語の魅力となります。
「鞦韆の読み方」は、日本語の表現力の一環として、遊具や遊びの楽しさを伝える役割を果たしています。
その読み方は、日本独自の音読みである「しゅうせん」となりましたが、その由来や文化的背景を知ることで、日本語の豊かさと表現力に触れることができるでしょう。
「鞦韆の読み方」は、言葉の意味や由来、使われ方などについて理解することで、日本語の魅力や文化の広がりを感じることができる言葉です。
第2問「草石蚕」
次の問題は「草石蚕」です。
一つひとつの漢字は読めても、組み合わせると難しい!
あなたは何と読みますか?
「草石蚕」の読み方のヒントは?
1.「草石蚕」をひらがなにすると「〇ョ〇〇」になります。
2.本格的なおせち料理に、ワンポイントで入ってます。
3.かわいいというか気持ち悪いというか、独特の見た目が特徴。
正解は…
正解は「チョロギ」でした!
シソ科の多年草で、実ではなく塊茎(根っこの膨らんだ部分)を食べます。
塊茎は小さい巻貝のような、ソフトクリームのような不思議な形です。
真っ赤に酢漬けしたものが、おせちの黒豆によく飾られますね。
漢字は「草石蚕」の他に、「玉環菜」「甘露子」と書きます。
縁起のいい当て字として、「長老喜」「千代老喜」が使われることも。
「草石蚕」は熟字訓
「草石蚕」は3文字揃って初めて「チョロギ」と読みます。
つまり、「草石」を「チョロ」、「蚕」を「ギ」とは読みません。
このような言葉は「熟字訓(じゅくじくん)」といいます!
実は育てやすい「草石蚕」
「草石蚕」には「クビレイモ」「ネジリイモ」「ジイナモ」などの呼び方もあります。
実は育てやすい植物で、春に植えれば11月には収穫できます。
おせちに間に合いますね!
第3問「罌粟」
最後の問題は「罌粟」!
この漢字、初めて見る人も多いのでは?
早速ヒントを見てみましょう。
「罌粟」の読み方のヒントは?
1.春から初夏にかけて花が咲きます。可愛らしいので切り花として人気があります。
2.俳句では初夏の季語です。
3.育ててよい「罌粟」と、育ててはいけない「罌粟」があります。
4.『彼は罌粟からは阿片の採れることを知っていた。』フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン「紅い花」より引用
もうおわかりですね!
正解は…
正解は「ケシ」でした!
「罌粟(ケシ)」は、「芥子」とも書きます。「芥子」は本来「からし菜」の種のことですが、今は定着して使われています。
「罌粟」は種類の多い植物です。栽培してもよいものは一般的に「ポピー」と呼ばれています。
麻薬成分が含まれているソムニフェルム種のケシ、セティゲルム種のアツミゲシ、プラクテアツム種のハカマオニゲシは、栽培が禁止されています。
「罌粟」の由来
「罌」は「もたい」と読み、「胴がふくらみ、口のすぼまったまるいかめ」のこと。ケシの実は「もたい」のように膨らむのでこの漢字があてられたのでしょう。
「粟」は「アワ」ですね。ケシの種子は粟のように細かいことを表しています。