今回の難読漢字は「設える」「頃く」「円らな」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「設える」
設という漢字は、「せつ」と読むことが多いです。
設定の設や、施設の設。
しかし少し特殊な読み方をすることもあるんです。
それが「設える」という表現。
「せつえる」ではありません。
あなたは読むことができますか?
「設える」の読み方のヒントは?
「設える」というのは「備え付ける」もしくは「飾り付ける」という意味の言葉です。
「部屋に家具を設える」のように使います。
読み方は送り仮名を含めて5文字。
「〇〇〇える」
分かりますでしょうか?
正解は…
正解は…
しつらえる
でした!
普段あまり使うことのない表現ですが、知っておいて損はありません。
読みが似ている表現に「誂える(あつらえる)」という言葉がありますが、こちらは「注文して作らせること」をいいます。
そのため「備え付ける」という意味の「設える」とは少し意味合いが違ってきます。
また意味が似たような表現としては、拵える(こしらえる)というものがあります。
余裕があればどちらの言葉も漢字とともに覚えておいてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「頃く」
「頃く」
見慣れた漢字が使われている言葉ですが、
何と読むかわかりますか?
時を表す漢字「頃」に、送り仮名の「く」がつく場合、
「ころく」とは読みません。
では、どんな読み方をするのでしょうか?
「頃く」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:時間を表す言葉
- ヒント2:「頃刻」「暫時」と同じ意味の言葉
「頃く」は漢字の通り、時を表すときに使う言葉です。
そろそろわかりましたか?
「頃く」の読み方!正解は…?
「頃く」の読み方、正解は……
「しばらく」です!
読み方通りの意味ですが、
「わずかな時間」「少しの時間」などと言い換え可能です。
「頃く」の用例は?
用例についても見ていきましょう。
- 頃くお待ちいただけますか?
- 彼が来るのを頃く待ったが、とうとうその場に現れなかった
接客の経験がある人にとっては、なじみ深い言葉のひとつですよね。
ちなみに、しばらくと読む漢字はほかにも複数あります。
- 暫く
- 蹔
- 姑く
- 且く
- 須臾
「暫く」以外はほとんど見かけることのない漢字ですよね。
古文や漢文の作中で見かけることはあっても、
現代作品で使用されるケースは少ないでしょう。
その点、「頃」は中学校で習う漢字ですし、
「しばらく」の読み方も関連付けて覚えやすいです。
これを機に頭のなかに入れておくと箔がつきますよ!
最後はこの漢字!「円らな」
「円らな」
円という漢字は「えん」と読むことが多いですよね。でも「円らな」と書いた場合は別の読み方になります。
「円らな」読み方のヒントは?
ヒントは、丸くかわいい様子を表す言葉です。
「丸みのある」
「クリクリした」
などが挙げられます。顔のパーツの褒め言葉で使われることが多いのですがわかりますか?
「円らな」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「つぶらな」
です!
最もよく聞くのが「円らな瞳」という表現でしょう。丸くてかわいらしい目をしているという褒め言葉ですが、「つぶ」という音の響きから「小さい目」とからかわれていると勘違いして「思わずムッとしてしまった」という人も。
「円ら」には「小さくて丸い」という意味もありますが、「円らな瞳」と表現する時は「丸い目」を魅力的だと伝える言葉として使われているので怒らないでくださいね。
ちなみにブナ科の常緑高木に円ら椎(つぶらじい)という名前の木があります。小さくて丸いかわいらしい実をつけることからその名前がついたといわれています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!