今回は「琢く」「蕃椒」「芳しい」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「琢く」
「琢く」
何と読むかわかりますか?
「豕(いのこへん)」が使われている漢字のため、
ぱっと見「豚」や「啄」などほかの字を
思い浮かべてしまった人もいるかもしれません。
「琢く」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:玉などを研ぐこと
- ヒント2:学問や技術などを向上させること
「琢く」は、上のような意味を持つ言葉です。
そろそろわかりましたか?
「琢く」の読み方!正解は…?
「琢く」の読み方、正解は……
「みがく」です!
- ものの表面を研ぎ、なめらかにすること
- こすって汚れを取ったり、つやを出したりすること
- 念入りに手入れして美しく保つこと
- 学問や芸を上達させること
- 光彩を加えること
このような意味を持つ漢字です。
「磨く」や「研く」とは違う?
みがくと読む漢字には、「磨く」や「研く」もありますよね。
こちらのほうが身近ですし、「何が違うの?」と戸惑うかもしれません。
じつは、これらの漢字に厳密な違いはありません。
しかし、「琢く」はどちらかというと
「学問や技、人徳などを磨き上げる」という意味で使われます。
「切磋琢磨(せっさたくま)」「彫琢(ちょうたく)」などの
熟語にも使われていますよね。
仲間同士で励まし合ったり、
努力を重ねて学問や人徳をよりいっそう磨き上げたりするとき、
この「琢く」という言葉を使うといいでしょう。
2問目はこの漢字!「蕃椒」
「蕃椒」という漢字、かなり難問です。
1文字目の「蕃」は、「ばん、はん、しげる」と読む漢字で、「草が生い茂っている」様を表すものです。
2文字目は「胡椒(こしょう)」の「椒」の字。
そのまま「ばんしょう」でも合っていますが、もっと分かりやすい誰もが知っている読み方があります。
さあ、この「蕃椒」、あなたは読めますか?
「蕃椒」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 辛い調味料といえばコレ!
ヒント➁ 「鷹の爪」ともいいます。
ヒント③ 一般的には「唐辛子」と書きます。
「蕃椒」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「とうがらし」です!
「とうがらし」といえば、一般的には「唐辛子」と書きますよね。
そもそも「唐辛子」とは、ある植物に実る種子のことを指しますが、その植物こそが「蕃椒(ばんしょう)」です。
もともと、「唐辛子」は「中国(唐の時代)から伝わった辛い種子」なので「唐辛子」と書き、そのまま「とうがらし」と読むようになりました。
でも、種子の方ばかりがピックアップされていて、本体である植物の名前はあまり馴染みがありませんね。
「蕃椒(ばんしょう)」とは、ナス科のトウガラシ属の多年草であり、メキシコ原産の植物です。この植物本体の「蕃椒(ばんしょう)」も、種子の取引を通じていつしか「蕃椒(とうがらし)」と読むようになったそうですよ!
最後はこの漢字!「芳しい」
「芳」という漢字には、「芳醇(ほうじゅん)」や「芳香(ほうこう)」など、「ほう」という音読みがあることは有名です。
しかし、「芳」には訓読みがあるのもご存知でしょうか。
「芳しい」と書いて、何と読むかわかりますか。
1.「芳しい」読み方のヒントは?
ヒントは、「芳醇」や「芳香」の意味に隠されています。
人間の五感のうち、どの部分に訴えかけてくる場面で使われるでしょうか。
2.「芳しい」の読み方、正解は…
正解は…
「かぐわしい」
です!
「芳醇」も「芳香」も、共に人間の嗅覚に訴えかけてくる場面で使われますよね。
「芳しい」は、「(思わず嗅ぎにいってしまうほどの)良い香りがする」というケースで良く目にします。
特にお花の香りの良さを表現する場面が多そうですね。
「ほうしい」と読んでしまわないように注意しましょう、
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。