今回は「間隙」「更迭」「鞠べる」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「間隙」
「間隙」は何と読むかご存知でしょうか?
「かんすき」と読んでしまった人は、残念ながら間違いです。
一見読めそうで、読みづらい漢字ですね。
さて、あなたは、正しい読み方がわかりますか?
「間隙」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の字数は「〇〇〇〇」の4文字です
- 意味は、物と物の間や、時間の隙間のことです
- 間隙の「隙」と同じ読み方をする言葉に「空隙」や「寸隙」があります
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「間隙」の読み方!正解は!?
正解は「かんげき」です!
「隙間(すきま)」の「隙」を「げき」と読むのは、なかなか難しいですね。
「間隙(かんげき)」という言葉には大きく分けて4つの意味があります。
個々の意味と例文を紹介しましょう。
- 時間の隙間:休憩時間が終わるまで20分の間隙がある
- 物と物の隙間:机と壁の間隙にペンを落とした
- 人間関係に生じる隙間:親子間の間隙を埋めるため、娘と旅行へ行った
- 油断すること、気持ちの隙:よそ見をした間隙を突いて、財布を盗まれた
「間隙」は普段の生活ではあまり耳にしない言葉ですが、こうしてみると様々な使い方がありますね。
ちなみに、ヒントで紹介した「空隙(くうげき)」は、物と物の隙間のことです。
また、「寸隙(すんげき)」は、ほんの少しの隙間や、わずかな隙のこと。
これらも難しい言葉ですが、合わせて覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「更迭」
「更迭」という言葉は、よくニュース番組などで出てくる言葉です。
読み方はもちろん、正しくその意味を理解している人はどのくらいいるでしょうか?
漢字としても言葉としても日常的に使われるものであるため、読めないと少し恥ずかしい思いをしてしまうかも。
ニュース番組から聞こえてくる単語が漢字でイメージできるよう、今回も難読漢字についてしっかり身に着けていきましょう!
「更迭」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント② いわゆる「クビ」に近い意味です。
ヒント③ 「迭」は「てつ」と読みます。
「更迭」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「こうてつ」です!
「更迭」とは、政府や企業で重要なポストについている人をそのポストからおろして、新しい後任者を就けることをいいます。
そのため、事実上の「クビ」に近いものがありますが、次の新任者がいるという点で「クビ」とは若干異なります。
また、「辞職」は自分の意思で辞めることを表しているのに対し、「更迭」は自分より上位の者から命令されるという点でも特徴があります。
本来の「更迭」の意味は、単純に「役職を交代する」に留まるものであるため、そこまでネガティブなものではないんですが、最近のニュースから聞こえてくる範囲だとネガティブなイメージそのものなのが残念でなりません・・・。
最後はこの漢字!「鞠べる」
難読漢字クイズです。
今回の問題は「鞠べる」!
「蹴鞠(けまり)」の「鞠」ですが、「まりべる」とは読みません。
「鞠べる」の読み方のヒントは?
1.「鞠べる」は、送り仮名を含めて6文字の言葉になります。
2.容疑を詳しく調べて、真実を追求することです。
3.昭和のドラマなら、カツ丼が出てくるのかもしれません。
正解は…
正解は「とりしらべる」でした!
「取り調べる」と書くのが一般的ですね。
「鞠べる」と同じ意味で、「鞠訊(きくじん)」「鞠問(きくもん)」という言葉があります。
しっかり「鞠べて」から、罪を決定することを「鞠断(きくだん)」といいます。
「鞠」の読み方と意味
「鞠」の音読みは「キク」です。
訓読みは「鞠べる(とりしらべる)」の他に、「鞠(まり)」・「鞠う(やしなう)」・「鞠む(かがむ)」があります。
「鞠(まり)」は基本的に「毬(まり)」と同義で遊戯に使う球を指します。
「鞠う(やしなう)」を意味する言葉には、幼子を表す「鞠子(きくし)」、養育を表す「鞠育(きくいく)」などがあります。
「鞠む(かがむ)」を意味するのは、「鞠躬(きっきゅう・きくきゅう)」です。身をかがめる、慎む、かしこまる、一生懸命つとめに励むことを表します。