今日の難解漢字は、
「郁しい」
「雪ぐ」
「嘶く」
「終日」
「辿る」
です!
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「郁しい」です!
「郁しい」
この漢字、何と読むかわかりますか?
すぐにわからなくても、
漢字の意味をイメージすれば読めるかもしれません。
「郁しい」の読み方のヒントはコレ!
- ヒント1:よい香りであるさま。盛んに香るさま。
- ヒント2:美しく、気品高いさま。
そろそろピンときている人もいるのでは…?
「郁しい」の読み方!正解は…?
「郁しい」の読み方、正解は……
「かぐわしい」です!
一般的には「香しい」「芳しい」と書きますが、
下記の通り言葉の意味は同じです。
- よい香りであるさま。盛んに香るさま。
- 美しく、気品高いさま。
「郁」が使われる言葉
「郁」の音読みは「いく」ですが、
どうして香りを表す意味を持つのか
イメージできない人もいるのではないでしょうか。
そこで「郁」が使われる言葉を2つ紹介します。
- 馥郁(ふくいく):香りが高いさま。かぐわしい。
- 郁郁(いくいく):香りが高いさま。かぐわしい。
そう、「郁」は音読みで「いく」と読む場合でも、
香りを表すときに使われる言葉なのです。
このことを押さえておくと、
「郁しい」と書いて「かぐわしい」と読むのも納得ですよね。
ちなみに、「郁郁青青」と書いて「いくいくせいせい」と読む四字熟語もあり、
こちらは「花がよい香りを漂わせ、草木が青々と茂るさま」を表す言葉です。
どの言葉も日常会話で使われることはほとんどありません。
しかし、日記やはがき、お手紙などで使ってみると
情緒豊かな人だと褒めてもらえるかもしれませんね。
2つ目の漢字は「雪ぐ」です!
「雪ぐ」
この漢字、何と読むかわかりますか?
「雪」自体はなじみ深い漢字ですが、
「雪ぐ」と書いて「ゆきぐ」「せつぐ」とは読みません。
わからなかったあなたは、
下記の解説を参考にしてくださいね。
「雪ぐ」の読み方のヒントはコレ!
まずはヒントとして「雪ぐ」の意味を紹介します。
- 【意味1】水で汚れを洗い落とすこと
- 【意味2】恥や汚名を新たな名誉を得ることによって消すこと
洗うという単語から連想すれば、自ずと答えが見えてくるはずです。
そろそろわかりましたか?
「雪ぐ」の読み方!正解は…?
「雪ぐ」の読み方、正解は……
「すすぐ」または「そそぐ」です!
「雪ぐ」の意味を再度見てみましょう。
- 【意味1】水で汚れを洗い落とすこと
- 【意味2】恥や汚名を新たな名誉を得ることによって消すこと
名詞の「雪」に送り仮名がつくことで、上のような意味を持つ動詞になるんです。
ちょっと腑に落ちない方もいるのではないでしょうか。
「雪ぐ」の同訓異字語は?
せっかくですので、「雪ぐ」の同訓異字語についても見てみましょう。
- すすぐ:濯ぐ/漱ぐ/洒ぐ/雪ぐ
- そそぐ:濯ぐ/雪ぐ
ちなみに、「雪ぐ」の表記を使うときは
「恥や汚名を洗い流す」という意味を当てはめるのが一般的です。
一方、「単純に汚れを落とす」の意を指す場合、常用漢字である「濯ぐ」を用います。
このような違いを知っておくと、箔が付きますよ。
まとめ
「雪ぐ」は「すすぐ」または「そそぐ」と読み、
「恥や汚名を洗い流す」の意で使用される言葉です。
わからなかった方は、意味や同訓異字語とあわせて覚えておきましょう。
3つ目の漢字は「嘶く」です!
難しい漢字として「漸く(ようやく)」という単語が扱われることも多いですが、今回出題するのは似て非なる漢字です。
それが「嘶く」という単語。
もちろん読み方は「ようやく」ではありません。
あなたは読むことができますか?
「嘶く」の読み方のヒントは?
この言葉が使われるシチュエーションは非常に限定的です。
馬がヒヒーンと甲高く鳴く、その様子を示すことがほとんど。
文字数は送り仮名を入れて4文字です。
「〇〇〇く」
分かりましたでしょうか?
正解は…
正解は…
いななく
でした!
普段頻繁に使われる表現ではありませんが、聞いたことはあるはずです。
ちなみに、「いななく」という言葉の語源は「い」という音が馬の鳴き声のオノマトペとして使われていたというところにあるそうです。
今でこそ馬の鳴き声は「ヒヒーン」と表現されることが多いですが、この言葉が生まれた当時は「イイーン」だったのでしょうか…?
ここまでお読みいただきありがとうございました!
4つ目の漢字は「終日」です!
難読漢字クイズです。
「終日」という漢字、読むことができますか?
「なんだ、簡単な問題じゃん」と思われたでしょうか。
ではもう少し問題を難しくしましょう。
「終日」の「しゅうじつ」以外の読み方がわかりますか?
ぱっと分かったら、かなり漢字に関する知識をお持ちだと思います。
それでは考えてみましょう。
「終日」の読み方のヒントは?
「しゅうじつ」ではない読み方であっても、「一日中、朝から夜まで」という意味は同じです。
主に古語として使われた読みで、与謝蕪村の句で使われたのが代表的な例です。
「春の海 ○○○○のたり のたりかな」
ピンときましたでしょうか?
それでは正解の発表です。
正解は…
正解は…
ひねもす
でした!
与謝蕪村のこの句は江戸時代に詠まれたものですが、現代の私たちの感性でも春の海の穏やかな様子が思い浮かびますね。
日頃忙しい方もたまには終日リラックスしてみても良いのではないでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
5つ目の漢字は「辿る」です!
「〇〇る」という言葉は他にもあるので、ついつい「めぐる」と読んでしまったそこのあなた、不正解です!
「辿る」の漢字も「山」がついていて、なんだか山を彷徨っている様子が出てくるのも間違いを誘発している気がしますwww
ちなみに、ぐるぐる回ることは「めぐる」で、「巡る」または「廻る」と書きます。
では「辿る」は??
正解に「辿り」つくのはまだ先かも!?
「辿る」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇る」の3文字です。
ヒント② 険しい山を登るときの言葉です。
ヒント③ 目標に向かって進むことを表します。
「辿る」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「たどる」です!
「辿る」とは、「ある目標や道筋に沿って、目指すべき方向に進むこと」を表す言葉です。
漢字に「山」がついていることから分かるとおり、「歩きにくい道や険しい道を進む」という意味もあります。
また、「廻る(めぐる)」と混同しやすい言葉でもありますが、それは「〇〇る」という語感の響きだけでなく「あっちこっちに行って迷っている」様子を表す、話が平行線を「辿る」という使われ方もするからだと思います。
迷っても躓いても、光の先へ「辿り」ましょう!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!