今日の難解漢字は、
「特け」
「粽」
「閲覧」
「紙縒」
「牽牛花」
です!
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「特け」です!
「特け」
「特別(とくべつ)」「特に(とくに)」などでよく使われるため「とくけ」と読んでしまいそうになるかもしれませんが違います。
実はよく聞く言葉なのですが、なんと読むかわかりますか?
「特け」読み方のヒントは?
ヒントは、「特に」と似た意味でビジネスシーンやフォーマルな場面で使われる4文字の言葉です。
類語は
「ひときわ」
「格段に」
などが挙げられます。
「特け」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「とりわけ」
です!
「今年の夏は暑いけれど、特け昨日は暑くて大変だった」
このように、いくつかの中から一つを選んだり強調したりする時に使われます。
「特に」と同じ意味を持っているためほとんどの場合は置き換えて使えますが、実は使う場面によって置き換えができないこともあります。
先ほどの例文の「特け昨日は暑い」のように自分の意志では変えられないことは「特け」を使います。
一方、自分の気持ちや意思が入っている場合は「特に」を使います。
「みんなにもあげるけど、特にあなたには多くあげるね」
この例文のように意思を表す場合には「特け」と置き換えることはできません。
これからは「特に」と「特け」、シーンによってうまく使い分けたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
2つ目の漢字は「粽」です!
米へんに「宗」と書く「粽」。
普段、あまり見かけない漢字ですし、推測するにしてもせいぜい音読みの「そう」くらいでしょうか。
でも、米へんがついている漢字なので、お米を使った何かであることは間違いないようです。
ヒントを見ないと分からないこの難問、あなたは読めますか?
「粽」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 端午の節句ではお馴染みの食べ物です。
ヒント➁ 「〇〇き」の3文字です。
ヒント③ 笹の葉で包んだものが定番ですね。
「粽」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ちまき」です!
「粽」とは、日本の各地域によってその形や中身が異なりますが、イメージとしては、もち米のご飯や炊き込みご飯を笹の葉で三角形に包んだものが定番だと思います。
「粽」は、「柏餅」と並ぶ端午の節句の供物としても有名ですよね。
「粽」の日本での歴史としては、10世紀に書かれた「倭名類聚鈔」に、「和名知萬木」という項目で登場しており、「もち米を植物の葉で包み、これを灰汁で煮込む。」という製法が記載されています。
もともと、灰汁の持つ殺菌力や防腐性を利用した保存食でしたが、各地で改良や簡略化が進み、京都では餡を包んだりするものもあります。
これだけ各地で進化しているので、全国のいろんな「粽」を食す旅行も楽しいかもしれませんね!
3つ目の漢字は「閲覧」です!
かしこまった文章や、知的な文章を読む時に使われることが多い言葉です。
間違ってもアニメや漫画を見る時に、使われるような言葉ではありません。
もっと分かりやすく言えば、自分の教養を高めるため、または知的欲求を満たす時に使われます。
見たことはあっても読めそうで読めないこの言葉、あなたは読めますか?
「閲覧」読み方のヒントは?
よく間違われる読み方は(かんらん)です。
「観覧」と「回覧」と混ざってしまい、
(かいらん)と覚えてしまっている人も多いのではないでしょうか?
しかし当然ですが、(かんらん)でも(かいらん)でもありません。
どの言葉も、目で見て確かめることには変わりはないです。
「閲覧」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「えつらん」
です!
知りたいニュースがあった時に新聞を閲覧したり、
図書館で専門書などを使って調べながら読む時に使います。
図書館には当たり前のように、閲覧コーナーが設けられているのも特徴ですね。
他にもサイトのPV数なんてのは、閲覧者数のことです。
何かを知りたいという気持ちがある時には、閲覧という言葉を使って間違いないでしょう。
ちなみに「観覧」は目で見て見物することを指し、美しい景色を眺めたり、美術品やお芝居を鑑賞したりする時に使います。
「回覧」は順番に回して見ていくことです。
連絡事項を回覧していく板を回覧板と言いますよね?
どれも同じで読むことには変わりはありませんが、読む意味によって少しづつ変わって行くので覚えておきましょう!
4つ目の漢字は「紙縒」です!
字のとおりに想像すると、「紙を縒る(よる)」なので、ねじねじするイメージでしょうか。
子どもの頃、画用紙や厚紙でクルクル丸めて剣みたいにして遊んでいる男の子たちがいましたが、あれって意外に固くて刺さると痛いんですよねwww
そんな「紙縒」ですが、正解はもう少し柔らかいイメージになります。
「紙をクルクルする」のは間違いありませんが、どこに刺すかがポイントですよ!
「紙縒」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント② これを使うとクシャミが出しやすい!
ヒント③ ティッシュで作るのが主流です。
「紙縒」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「こより」です!
そのまま漢字2文字で「紙縒」とも表記しますし、「紙縒り」と送り仮名がついても大丈夫です。
「紙縒」とは、ティッシュなどをくるくる丸めて棒状にして、細かい部分や鼻の中を掃除したり、芸人さんのように鼻の中をコショコショしてクシャミを出すときに使うものです。
本来は「縒る」という字のとおり、紙を使って「紐(ひも)」を作るときなどの言葉として使われていましたが、現在では「紙縒=ティッシュをクルクル=鼻の穴に突っ込む!」という図式が成り立っていますwww
5つ目の漢字は「牽牛花」です!
難読漢字クイズです。
今回の問題は「牽牛花」!
「牽牛(けんぎゅう)」といえば七夕の彦星ですが、「けんぎゅうか」とは読みません。
「牽牛花」の読み方のヒントは?
1.「花」の音読みは「カ」、訓読みは「はな」ですが、どちらの読み方も不正解です。
2.花言葉は「愛情」「結束」「明日もさわやかに」「はかない恋」など。
3.江戸時代から、夏の風物詩として愛され続けています。
正解は…
正解は「あさがお」でした!
7月から9月頃に開花するヒルガオ科のつる性植物です。
小学生の頃、夏休みに育てて観察日誌をつけませんでしたか?
牛一頭に匹敵する価値?
古来中国において、「あさがお」の種は貴重な漢方薬でした。
薬が効いた人が「牛を牽(ひ)いて」お礼参りに行った。種と牛一頭を交換したなど諸説ありますが、「牽牛花(あさがお)」という漢字はここからきたのでしょう。
そういえば七夕の彦星も牛飼いなので「牽牛星」、七夕はちょうど開花の時期ですね。
江戸時代の朝顔ブーム
江戸時代、「牽牛花」は庶民に大人気の花でした。
品種改良を重ねて変わった花を咲かせる「変化咲き」が、江戸っ子たちの道楽だったといいます。
当時は夏になると、行商人が色とりどりの「変化牽牛花」を売り歩いたのだそう。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!