今回のお題は「疚しい」「英里」「纏綿」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「疚しい」
「疚しい」
日常生活ではあまり見かけないこの漢字。
熟語では「衰疚(すいきゅう)」という言葉がありますが、こちらもあまり見かけませんよね。
いまいち読み方がピンと来ていない人も多いかもしれませんが、意外と使っている言葉です。
「とぼしい」「いやしい」ではありません!
「疚しい」読み方のヒントは?
疚しいは、「後ろめたい」「良心が痛む」という意味で使われることが多いです。
類語には
「気恥ずかしい」「不面目」などが挙げられます。
そろそろわかりましたか?
「疚しい」の読み方、正解は…
正解は……
「やましい」
です!
「何も疚しいことがないなら、本当のことを話してよ。」
「疚しいことはないはずなのに、なぜか心苦しく感じる。」
などのように使います。
ほかにも「疾病(しっぺい)」「疾走感(しっそうかん)」などでよく見る、「疾」という漢字を使った「疾しい(やましい)」も意味は同じです。
漢検1級レベルの難しい漢字なので、サッと読めたらかっこいいですよね!
2問目はこの漢字!「英里」
パッと見ただけでも、女性の名前によくある「えり」が浮かんできてしまいそうですが、もちろん違います。
難読漢字の問題なので、全然違う意味や読み方なんですが、うまく漢字を当てはめたな、と感心してしまいました。
さあ、ヒントを見ながら「英里」の読み方を考えていきましょう!
「英里」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは意味からくる当て字です。
ヒント➁ 「英」はイギリスを意味します。では「里」は?
ヒント③ 日本では「km」を使います。
「英里」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「マイル」です!
「マイル」とは「長さや距離を表す単位」として、主にヨーロッパ圏で使われていますね。
また、日本でも「1海里」といった単位を使うことがあると思いますが、「イギリスで使われる距離の単位(里)だから、英里」と何ともアカデミックな発想が素晴らしいと思いました。
1マイルは1760ヤード=約1610mとなりますが、これは国際規格のもので、他にも「測量マイル」や「法定マイル」などいくつものマイルがあって、私たちにはあまり馴染みがありませんね。
あなたのまわりでも、「英里」ちゃんと書いて「マイ(ル)」ちゃんと読む子もいるかもしれませんね!
最後はこの漢字!「纏綿」
とにかく1文字目が難読の「纏」。
画面に表示された文字を見るのはまだしも、実際に書かれた文字を見たら細かすぎて何が書いてあるのか読めませんねwww
この「纏」という漢字は「まとい」といって、昔の消防士にあたる「火消し」が持っていた道具のことです。
具体的には、長い棒状の先に提灯のような飾りがついており、組の名前が記されていて旗の役割も果たします。
その見た目に反してかなり重量があり、振り回すためには相当の力が必要です。
そんな「纏」と「綿」が組み合わさった今回の漢字、いったい何と読むのでしょうか?
「纏綿」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント② 2文字目はシンプルに「めん」と読みます。
ヒント③ お祭りで着る「半纏」もこの漢字を使います。
「纏綿」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「てんめん」です!
「纏」は、「まとう」や「まとい」と読み、祭事に使う「纏」の他にも「人にまとわりつく」というストレートな意味も持っています。
そのため、「纏綿」という言葉は「複雑にからみついている様子」や「入り組んでいる様子」を表すようになりました。
確かに、「綿」って一見フワフワしているように見えるけど、いったん千切れてしまうと洋服や絨毯などに絡みついて、なかなか取れないものですよね。
そんな「綿」と、もともと「絡みつく」という意味の「纏」が重なったら、「めちゃくちゃ絡む」というのも納得です。