今日の難解漢字は、
「梯」
「埴猪口」
「鶯」
「遵守」
「約める」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「梯」です!
「梯」
この漢字は、主に「子」と組み合わせ、「梯子(ハシゴ)」と読む場合がほとんどです。
ですが、それ以外にも、「ハシゴ」よりもちょっとスマートでカッコイイ読み方があるので、一緒に考えてみましょう!
「梯」読み方のヒントは?
「梯」は、川や谷などを渡るために使われるものを表します。
通常通るには難しい場所を通過するためのもの……という意味合いが強いようですね。
そのほか、「仲介者」的な意味合いで使われることもしばしば。
「A町とB市が和解するための〇〇〇〇となる」のような言い方をします。
「梯」の読み方、正解は……
「梯」の正解は……
「かけはし」です!
架け橋、掛け橋などと表現することもありますが、「梯」と漢字一字で表現することもあるのですね。
ドラマや時代劇なんかで、
「頼む!俺とあいつの梯になってくれ!」と頼んだり、
「両国和解の梯となろう!」と立ち上がったり……
そんなシーンを見かけることもありますよね。
また、日本には「梯」を名字に持つ方がおよそ2,500人いらっしゃるそうです。
なんだかとても縁起が良さそうな、素敵な名字です!
2つ目の漢字は「埴猪口」です!
「埴猪口」
「埴輪(はにわ)」の「埴(は)」に「猪(いのしし)」の「口(くち)」?一体これはなんと読むのでしょう?誰でも聞いたことがある言葉だと思いますが、漢字で書かれているのを見る機会は少ないかもしれません。
「埴猪口」読み方のヒントは?
ヒントは、不器用だったり未熟な者、根性のない様子を馬鹿にする様子を表す言葉です。
類語には
「頼りない」
「青二才」
「鼻垂れ小僧」
などが挙げられます。
「埴猪口」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「へなちょこ」
です!
「期待通り、彼は埴猪口ぶりを発揮して失敗していた」
「あんな埴猪口になにができるっていうんだ?」
「私のことを埴猪口で使えない奴だと思っているのが伝わってくる」
のように使います。
へなちょこに漢字があるなんて思ってもみなかったという方は多いのではないでしょうか。通常はひらがなで表記されることが大半ですが、実は「埴猪口」は明治時代から使われている歴史ある漢字です。
埴土(へなつち)という壁などを塗るのに使われる粘土で作られた猪口(酒器のおちょこのこと)は粗悪で使い物にならないことから、埴の猪口=使えないという意味で生まれたと言われています。
馬鹿にする意味で使うと説明しましたが、大抵の場合「埴猪口」が使われる時はどこか愛嬌があるユーモラスな感じがありますよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
3つ目の漢字は「鶯」です!
「鶯」
この漢字、なんと読むか分かりますか?
一文字のとても画数の多い漢字なので、見ているだけでも目が疲れてきそうです。
「鳳凰(ほうおう)」という中国の伝説上の鳥を意味する漢字で使われている「鳳(おおとり)」と少しだけ字が似ていますが、この漢字の読みは「おおとり」ではありません。
いったい、どんな読み方をするのでしょうか?
「鶯」の読み方のヒントはコレ!
ヒント1:日本を代表する小鳥の名前
ヒント2:漢字は一文字だけど、読みは四文字もある
ヒント3:山手線の駅名に使われている漢字
「鶯」の読み方のヒントは、「日本を代表する小鳥の名前」です。この鳥の鳴き声は、みなさんも聞いたことがあるはずです。聞いたことがなくても、「どんな鳴き方をするか」を知っている人は多いでしょう。
また、たった漢字一文字でなんと読みは四文字あります。冠(かんむり)などと同じパターンです。
四文字の小鳥の名前を思い浮かべてみると、「鶯」の読み方の正解にたどりつけるかもしれません。
関東在住の人は、「鶯」の字は山手線の駅名に使われているので見たことがあるはずです。
「鶯」の読み方!正解は…?
「鶯」の読み方、正解は……
「うぐいす」です!
ホーホケキョと鳴く、あの「うぐいす」を意味しています。
「うぐいす」を示す漢字は「鶯」だけですので「鶯色(うぐいすいろ)」といった色の名前や、「鶯谷(うぐいすだに)」などの地名に使われています。
4つ目の漢字は「遵守」です!
「遵守」の読み方をご存知でしょうか?
尊敬の「尊」という字が入っているので「そんしゅ」と読んでしまいそうですが、違いますよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「遵守」の読み方のヒントはこちら
- 意味は「決まりに従うこと」です
- 「法令を遵守しましょう」などと使います
- 「順守」も同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「遵守」の読み方!正解は!?
正解は「じゅんしゅ」です!
3つ目の「順守」というヒントで、ほぼ全員の方がわかったかも?
「順守(じゅんしゅ)」も「決まりに従う」という意味ですが、「遵守(じゅんしゅ)」の方がより厳格に守るといった意味になります。
なぜなら、「順守」の「順」は単に素直に従うという意味です。
一方の、「遵守」の「遵」に使われている「尊」は「尊(たっと)ぶ」「尊(とうと)い」という意味。
さらにしんにょうは「行く」という意味を持ちます。
なので、「遵守」は「尊んで行く」となり、「順守」よりも、さらに厳格に守ることを意味するのです。
5つ目の漢字は「約める」です!
「約める」の読み方をご存じでしょうか?
「約束」の「やく」ですが、「やくめる」と読むのは間違いですよ。
一般にはあまり聞かない言葉なので、読めた方はすごいかも。
さて、あなたには読むことができますか?
「約める」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 意味は、縮めたり省略したりすること
- 「約めて言えば、こういうことです」のように使います
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「約める」の読み方!正解は!?
正解は「つづめる」です!
と、正解を聞いても、何のことかわからないという方も、多いのではないでしょうか?
「つづめる」とは、縮めると同じような意味です。
たとえば、着物の丈を縮めることを「着物の丈をつづめる」と言ったり、文章を省略することを「つづめて言う」といった風に使います。
また、お金を節約することを「出費をつづめる」という風に表現する場合もあるようです。
現代ではほとんど使われない言葉ですが、国語辞典にも掲載されているので、覚えておいてくださいね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!