今日の難解漢字は、
「為体」
「瑞典」
「交譲葉」
「拙い」
「樹懶」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「為体」です!
突然ですが、
「為体」と書いて、なんて読むでしょうか。
ついついそのまま「いたい」と読みたくなってしまいますが、それは違います!
日常的にはあまり使わないかもしれませんが、ドラマや小説、アニメなどでは度々耳にする言葉ですよ。
「為体」読み方のヒントは?
「為体」は人の様子を表す言葉で、ややネガティブな意味合いがあります。
「ひどい有様」や「このざま」などに近い意味でしょうか。
具体的には
「春休みに入ってからというもの、毎日食って寝て、ゲームしてばかりでなんという為体だ!」
という感じ。
自分で「この為体」と言えば少し自虐的で現状を嘆いているニュアンスに、
他者に言われれば、あきれや叱責のニュアンスになります。
「為体」の読み方、正解は……
「為体」の正解は……
「ていたらく」です!
「ていたらく」自体にみっともなくて情けない……という意味が含まれているので、人を褒めるときには間違っても使わないようにしましょう。
「為体」は難しいため、日常的には「体たらく」「ていたらく」と書かれる機会も多いですね。
「何という為体だ」と人に言われないように、毎日勤勉でありたいものですね!
2つ目の漢字は「瑞典」です!
今回出題する漢字はこちら。
「瑞典」
ぱっとみて、読むことができますでしょうか?
「ずいてん」ではありません。
なんとこの「瑞典」、ある国の名前をあらわす漢字なんです。
どの国か考えてみてください!
「瑞典」の読み方のヒントは?
国名の漢字は基本的に当て字で作られるので、文字の意味を考えるよりも音を拾ったほうが分かりやすいです。
「瑞典」はそのまま読むと「ずいてん」ですが、繰り返し発音するうちに国名に聞こえてきませんか?
北欧の、あの国です。
分かりましたでしょうか?
正解は…
正解は…
スウェーデン
でした!
カタカナで見るのと漢字で見るのでは少し印象が違いますね。
ちなみに、国名の漢字は基本的に1文字目で略されることが多いのですが、スウェーデンは「典」と略されます。
実はスイスの漢字表記が「瑞西」で略すと「瑞」なので、かぶってしまうからなんですね。
この機会についでにスイスの漢字も覚えておくとお得かも知れません。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
3つ目の漢字は「交譲葉」です!
「交わりながらも譲る」。
そんな葉があるのならば、随分お人好しというか協調性の高い葉とも言えますね!
今回の漢字は「交譲葉」。音読みにしたら「こうじょうは」や「こうじょうよう」でしょうが、これらはもちろん違います。
意味からきている当て字になりますので、その形などを思い浮かべて考えてみてください!
「交譲葉」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 縁起の良いものとして新年に飾られたりします。
ヒント② 「〇〇〇は」と読みます。
ヒント③ 若い葉の後、次の葉が出るときには若い葉は落ちます。
「交譲葉」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ゆずりは」です!
これはそのまま、「春に若葉が出たあと、次の年に葉のときには前年の葉は譲るように落葉する」様子から、「交譲葉」という漢字が当てられています。
また、この生態は「親が子どもを育てて、代々続いていく」ことから、「家が繁栄して代々続くこと」を連想させる縁起の良い木とされ、お正月の鏡餅のお飾りや、玄関を飾る木としても親しまれるようになりました。
日本でも、北から南まで広範囲に自生している丈夫な樹木ですので、ガーデニングに挑戦してみるのもいいかもしれませんね!
4つ目の漢字は「拙い」です!
私、僕、自分、吾輩、そして「拙者」。
自分のことを自分で呼ぶときの言葉はいろいろありますが、今回の漢字は「拙者」の「拙」です。
そのまま「せつい」はもちろん間違いですが、この「拙」という字は「自分のことを謙遜する」という意味があるそうです。
そんな奥ゆかしい漢字に送り仮名の「い」がつくと、どんな人になる??
「拙い」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇い」の4文字です。
ヒント② 何かに「劣る」ときに使う言葉です。
ヒント③ 最初の文字は「つ」です。
「拙い」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「つたない」です!
「拙い」といえば、自分のことを謙遜しているときに使う言葉で、「拙い文章ですみません」や「拙い者ですがよろしくお願いします」などと使いますね。
他にも「まずい」という読み方もありますが、こちらは一般的に「不味い」と表記しますので使われません。
日本人は昔から気配りができて謙遜する習性がありますから、「拙者」なんて言葉が生まれたんでしょうね!
5つ目の漢字は「樹懶」です!
本日の難読漢字クイズは「樹懶」です。
1文字目の「樹」はともかく、2文字目の「懶」は難しい漢字ですね。
でも、大抵の人は「樹懶」の存在を知っているはず…。
「樹懶」の読み方のヒントは?
1.「樹懶」は、「樹」と関係が深い動物です。
2.ひらがなにすると4文字になります。
3.野生の「樹懶」は、南アメリカや中央アメリカの熱帯地帯、アマゾンの密林などに生息しています。
4.「哺乳類なのに変温動物」というのが珍しい!
正解は…
正解は「ナマケモノ」でした!
微笑んでいるような口元がキュートな動物です。
「樹懶(ナマケモノ)」の「樹」はそのままの意味。
「樹」に登ったまま生活し、排泄するためにしか地上には降りてきません。
2文字目の「懶」も、実はそのままの意味。
「懶」の音読みは「ラン」、訓読みは「懶る(おこたる)」「懶い(ものうい)」「懶い(ものぐさい)」なので音読みでも訓読みでも意味は変わりません。
まさにぴったりの漢字ですね。
「樹懶」は変温動物
「樹懶」は哺乳類ですが、ヘビやカエルと同じ変温動物でもあります。
代謝が非常に低いため、排泄するのは1週間から10日に一回、食事は一回10g以下(葉っぱが数枚だけ!)、1日の移動距離は1メートル前後、1日20時間も睡眠に費やします。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!