漢字読み講座

【今日の難読漢字】「天道虫」「勿忘草」「椪柑」「拘泥」「不修多羅」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「天道虫」

「勿忘草」

「椪柑」

「拘泥」

「不修多羅」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「天道虫」です!

「天道虫」

字だけみると、すごくご利益があって神様の存在を感じてしまうようなネーミングですね。

こんなすごい字を書く虫とは、いったい何でしょうか?

 

「天道虫」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 小さくて丸っこい昆虫です。

ヒント➁ 背中には黒い模様があります。

ヒント③ その模様は星に例えられて、いろんな数の模様があります。

 

もう分かりましたね!

 

「天道虫」の読み方の正解は・・・・?

 

正解は、「てんとうむし」です!

 

赤い丸っこい背中に、色んな数の模様があって、「七星テントウ」とか呼ばれているのがメジャーどころでしょうか。

漢字の由来は、枝などの先端にとまっているテントウ虫は、すぐにどこかに飛び立ってしまうので、「天に飛び立っていった」とイメージできたからだそうです。

ちなみに、昆虫の中では比較的丸っこくて小さくて、アニメなどでも可愛らしい存在として親しまれているテントウ虫ですが、実はアブラムシなどの害虫を食べてくれる肉食なんです。

 

可愛い姿形して肉食系なんて、なかなかやりますね。

2つ目の漢字は「勿忘草」です!

「勿忘草」という漢字。

あなたは読むことができますか?

1文字目は「物」という漢字では無いので「ものわすれくさ」ではありません。

さぁ、考えてみてください!

「勿忘草」の読み方のヒントは?

「勿」というのは「〜ない」という意味の言葉です。

勿忘はつまり「忘れないで」ということになりますね。

最近「勿忘」という曲が大ヒットしたこともありました。

分かりましたでしょうか?

正解は…

正解は…

わすれなぐさ

でした!

花言葉は「私を忘れないで」や「真実の愛」です。

そして勿忘草の英語名は「forget-me-not」だそうです。

そのまま意味を引き継いで日本語の名前がついたのですね。

実はこの名前の裏側には悲しい伝説があるので、ぜひ調べてみてください。

その伝説を知ることで、春に咲くきれいな勿忘草の見え方が少し変わってくるはずです。

読み方とエピソードをあわせて覚え、忘れないようにしておいてくださいね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

3つ目の漢字は「椪柑」です!

「椪柑」の漢字は読めないけれど、明らかに2文字目は「柑橘系」や「蜜柑」の「柑」という漢字ですよね?

 

ということは、柑橘系の果物で「〇〇カン」と読めそうです。

 

こんなにストレートに予想が当たるかは分かりませんが、ヒントも見ながら確信に変えていきましょう!

 

「椪柑」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 予想通り、「〇〇カン」と読みます。

ヒント➁ 最初の2文字を使ったジュースも有名です。

ヒント③ 見た目は蜜柑の大きいやつです!

 

「椪柑」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ポンカン」です!

 

今回はそのまま予想が的中しましたね!

 

この「椪柑」の「ポン」は、原産地であるインドの「プーナ」のスペルが「Poona」であり、「ポン」と読めることから、「プーナで採れる蜜柑→ポンカン」と名づけられたそうです。

 

現在では、日本の各地でも栽培され、特に南の九州などの地域でたくさんの品種が栽培されるようになりました。

 

味は、蜜柑よりも大味という点は否めませんが、「椪柑」はカリウムや葉酸を多く含んでいる特徴があり、さらに果実を包む皮の部分には動脈硬化を防ぐ働きのあるビタミンPを含むなど、貴重な果物の一つでもあります。

 

今度、八百屋さんで見かけたら、ぜひご賞味あれ!

4つ目の漢字は「拘泥」です!

「拘泥」という言葉は読み方も難しいですが、もっと難しいのはその意味です。

 

難読漢字というからには、読めればひとまず正解にはなりますが、本来、言葉というのは意味を知り使いこなしてこそ言葉と言えます。

 

え?そういうことに「拘泥」しすぎるのは良くないって?

 

いやいや、そこは「拘泥」したいところです。

 

「拘泥」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。

ヒント② 「泥」の部分は「汚泥」と同じ読み方です。

ヒント③ 「拘」の部分は「拘束」と同じ読み方です。

 

「拘泥」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「こうでい」です!

 

「拘泥」とは、「必要以上にこだわること」や「諦めが悪いこと」です。

 

あまり日常的には使われない言葉なので耳にしたことはないかもしれませんが、例としては「小さいことに拘泥して、まわりが見えない」でしょうか。

 

でも、なぜこだわることが「泥」と関係しているんでしょうか。

 

それは、「泥」が「水気をもったネバネバした物質」ということに由来しています。

 

小さい頃、砂場で「泥だんご」を作った人も多いと思いますが、「泥」はお互いにくっつくもの。そこから転じて、お互いにくっつき離れない様子から、「対象相手をこだわる」意味を持つようになったんだとか。

 

今度、「泥」だんごを作るときは「泥」に「拘泥」してみましょう!

5つ目の漢字は「不修多羅」です!

本日の難読漢字クイズは「不修多羅」です。

お経みたい、仏教用語みたい、そう思ったあなたは鋭い!

早速3つのヒントを見てみましょう。

「不修多羅」の読み方のヒントは?

1.「不修多羅」の反対は「品行方正」「清廉潔白」など。

2.「不修多羅」をポジティブな意味で使うことはありません。

3.そんな「不修多羅」な商売はすぐにやめなさい!

正解は…

正解は…

「ふしだら」でした!

けじめがない、だらしない、品行が悪い、身持ちが悪いことを意味します。

「ふしだら」と読む漢字は、「不修多羅」以外にもたくさんあります。

例・不仕埒・不行為・不品行・不体裁・不検束・不仕鱈など

「不修多羅」の語源は?

「ふしだら」の語源は、インドのサンスクリット語「sutra(スートラ)」を音写した「修多羅(したら)」です。

インドでは昔、葉に傷をつけて教法を書き、穴を開けて紐で束ねて保存していました。この葉を「多羅葉(たらよう)」といい、紐や糸を「修多羅(したら)」と呼んだそうです。

「修多羅」は「整理されている」「秩序よく束ねる」ことを意味し、「不」がついて「不修多羅」になりました。

難読漢字だらけのお経や仏教用語ですが、さかのぼるとサンスクリット語になるケースが多いですね!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!