今日の難解漢字は、
「嬶天下」
「挈げる」
「梟」
「塰」
「回向」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「嬶天下」です!
この言葉は昔からあった言葉で、正解を見ればこんな字だったんだ!と思われると思います。
ちなみに、「嬶」は漢字検定1級相当の難読漢字です!
「嬶天下」読み方のヒントは・・・
ヒント① 「嬶」は昔の言葉で、女性を指します。
ヒント② 「嬶左衛門」や「嬶大明神」という言葉もあります。
ヒント③ 尻に敷かれるている夫 のことです。
「嬶天下」読み方の正解は・・・
かかあでんか です。
「かかあ」って漢字なの!?と思われた方もいるのではないでしょうか。私も「かかあ」というのは、「おっかあ」とか「お母さん」が訛ったものだと思っていました。
もともと、嬶という言葉は「妻」という意味があり、夫が親しみを込めて使う言葉だったそうです。
意味は、妻の権威や威厳が夫を上回っている家庭を指します。
現代では、嬶天下と言えば、男性が女性の尻に敷かれていて可哀そうなイメージがある言葉で使われていますよね。
嬶天下という言葉が昔からあることも興味深いですね。
2つ目の漢字は「挈げる」です!
「挈げる」
この漢字、何と読むかわかりますか?
音読みでは「ケツ」「カイ」「カツ」など5種類の読み方がありますが、
「挈げる」と送り仮名がつく場合の読み方は何でしょうか?
わからなかったあなたは、
下記の解説を参考にしてくださいね。
「挈げる」の読み方のヒントはコレ!
まずはヒントとして「挈げる」の意味を紹介します。
- 【意味1】たずさえる。手にさげて持つ。
- 【意味2】互いに提携して、援助し合うこと。
少し難しいかもしれませんが、考えてみてください。
「挈げる」の読み方!正解は…?
「挈げる」の読み方、正解は……
「ひっさげる」です!
「挈げる」の意味についてもう一度見てみましょう。
- たずさえる。手にさげて持つ。
- 互いに提携して、援助し合うこと。
「挈げる」は、「引っ提げる」や「引っ下げる」と同じ意味を持つ同訓異字語です。
画数も多く、なかなか見かけない漢字ですが、覚えておくと箔が付きますよ。
まとめ
「挈げる」は「ひっさげる」と読み、「互いに提携して、援助し合うこと」
「引き連れること」「たずさえること」といった意味を持つ漢字です。
「鞄を挈げて歩いた」「挈げていたものを彼が差し出した」など、
動詞として使用されます。
通常は「引っ提げる」や「引っ下げる」と表記しますが、
「挈げる」の読み方を覚えておくと箔が付くでしょう。
3つ目の漢字は「梟」です!
「梟」は何と読むかご存知でしょうか?
「とりき」はもちろん違います。
確かに鳥っぽい漢字の下に木という漢字がくっついていますが…
鳥に関係した字なのでしょうか?
さて、あなたは読むことができますか?
「梟」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の文字数は「〇〇〇〇」の4文字
- 鳥の名前です
- 「幸運を運ぶ」といわれています
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「梟」の読み方!正解は!?
正解は「ふくろう」です!
「梟(ふくろう)」は、つよい、たけだけしいなどの意味を持ち「梟(つよ)い」「梟(さら)す」と読むこともできます。
「梟(ふくろう)」と読むよりもさらに難しいですね。
ふくろうは「幸運を運ぶ」といわれ、置物として飾ったり、財布の絵柄になっていたりします。
ところで、なぜふくろうは「幸運を運ぶ」いわれるのでしょうか?
日本では「不苦労(ふくろう)」とのごろ合わせで、縁起物とされてきましたが、ギリシャ神話に登場する女神も、お供にふくろうを連れています。
また、古代エジプトの知恵の神様トト神は、ふくろうの姿をしているとか。
縁起物とされているのは日本だけではなく、ふくろうは本当にありがたい鳥なんですね。
運気をアップされたい方は、ぜひふくろうの置物を飾ってみてはいかがでしょうか?
4つ目の漢字は「塰」です!
「塰」の読み方をご存知でしょうか?
パッと見て「うみ」と読まないように気を付けてくださいね。
海の下に土という字がくっ付いていますよ。
あまり見かけない漢字ですが、あなたには読むことができますか?
「塰」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
- 海に潜って貝や魚などを取る仕事をする人のこと
- 鹿児島県には「塰泊」という地名があります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね
「塰」の読み方!正解は!?
正解は「あま」です!
海に潜って海産物を取る人の他に、塩を作る人も「あま」と呼ばれます。
「塰」の他に「海人」と表記したり、男性のあまを「海士」、女性のあまを「海女」と表記したりすることもあります。
ちなみに、「塰」という漢字は国字(和製漢字)です。
国字というのは日本独自で作られた漢字をのこといいます。
中国から入った漢字には音読みがありますが、国字には多くの場合音読みが存在しません。
「塰」にも音読みは存在せず、読み方は「あま」のみとなっています。
5つ目の漢字は「回向」です!
「回向」の読み方をご存じでしょうか?
ぱっと見た印象で「かいこう」と読んでしまうと、間違いですよ。
ではいったい何と読めば良いのでしょう…?
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「回向」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です。
- 死者の供養をすること
- お供えをして回向する
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「回向」の読み方!正解は!?
正解は「えこう」です。
読めなかった人も「えこう」という言葉自体は、耳にしたことがあるのではないでしょうか。
自分が行った善によって他の人々も悟りの道へと導くことを「回向」と言いますが、転じて死者の供養を行うことを回向と呼びます。
また、回向は「廻向」と表記されることも。
浄土真宗では阿弥陀仏が人々に救いの手を差し伸べることを「回向」と言い、寺院への寄与のことを「回向」と呼ぶ場合もあります。
「回向(えこう)」という言葉が使われるのはおごそかな場面が多いので、読み間違いには要注意です。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!