今日の難解漢字は、
「手水」
「辱い」
「占地」
「芒」
「拘泥る」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「手水」です!
「手水」
この言葉は、お寺や神社によく参拝される方にとってはなじみのある言葉かもしれません。
または、おばあちゃんやおじいちゃんが使うところを間近で聞いていた経験がある人も多いのでは?
今日は「手水」の読み方を学びましょう!
「手水」読み方のヒントは?
「手水」とは、お寺や神社で手を清めるためのお水のことです。
参拝前に手水舎で手を綺麗にするのです。
本来の読み方は「てみず」ですが、「てみず」がなまり、現在は別の読み方をすることがしばしばあります。
もし読み方を知らない人でも、国語に強い方なら簡単に想像できるでしょう。
ウ音便の変化ですよ!
「手水」の読み方、正解は……
「手水」の正解は……
「ちょうず」です!
「てみず」がウ音便で変化し「てうず」になり、「てふてふ(ちょうちょう=蝶々)」と同じルールで「ちょうず」と読むようになりました。
ちなみに、神聖な手水ですが、実は「トイレ」のことも「手水」と表現することがあります。
「神聖な神社やお寺周りの言葉を「トイレ」代わりの言葉にしてもいいの!?」
と思いますよね。
実はこれは
「トイレから出たあとに不浄を極めますよ」
という意味で使われていると考えられます。
「トイレに行く」は「お花摘みに行ってくる」や「クマ狩ってくる」など色々な表現が編み出されていますが、人と差をつけたい方は「お手水に行ってくる」と言ってみてはいかがでしょうか。
2つ目の漢字は「辱い」です!
「辱い」
この漢字、何と読むかわかりますか?
「侮辱」「屈辱」といった熟語もあり、この場合は音読みで「ジョク」と読みますが、
「辱い」と表記されている場合は訓読みをしなければなりません。
さて、「辱い」は何と読むでしょうか?
わからなかったあなたは、
下記の解説を参考にしてくださいね。
「辱い」の読み方のヒントはコレ!
まずはヒントとして「辱い」の意味を紹介します。
- ヒント1:【意味】感謝の意を表す言葉。もったいない。恐れ多い。
- ヒント2:【語源】「難し気無し」や「勝たじ気甚し」など、語源については諸説ある。
古語の「かたじけなし」の口語形。
時代劇などで「辱い!」というセリフを聞いたことがあれば、ぱっと読めるはずです。
そろそろわかりましたか?
「辱い」の読み方!正解は…?
「辱い」の読み方、正解は……
「かたじけない」です!
無事正解できましたか?
「辱い」の意味は?
「辱い」の意味は、大きく分けて3つあります。
- もったいない。恐れ多い。
- 感謝の念でいっぱいであるさま。身にすぎて、ありがたい。
- 恥ずかしい。面目ない。
単純に感謝の気持ちを表現する際にも使われますが、
「自分にはもったいないことだ」「こんなによくしてもらって恐れ多い」など、
申し訳ない気持ちを表現するときにも使用される言葉です。
日常生活で使用する機会はほとんどありませんが、
時代劇や昔の日本を描いた映画などで
「辱い!」といったセリフを聞いたことがある方は多いでしょう。
響きや意味から、日本の奥ゆかしさを感じますよね。
まとめ
「辱い」は「かたじけない」と読み、「もったいない」
「感謝の念でいっぱいであるさま」「面目ない」といった意味を持つ言葉です。
現代人ともなると言葉に出す機会は少ないですが、
もし「辱いです」などと挨拶されたときに困ってしまわぬよう、
読み方と一緒に正しい意味も覚えておくとよいでしょう。
3つ目の漢字は「占地」です!
「占地」は何と読むかご存知でしょうか?
パッと見て「せんち」と読んでしまいそうですが、間違いです。
簡単な漢字なのに読みにくい、まさに難読漢字だといえますね。
さて、あなたには読めますか?
「占地」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の文字数は「〇〇〇」の3文字
- 野菜の名前です
- 「湿地」も「占地」と同じ読み方ができます
以上3つのヒントで考えてみてくださいね。
これは、知らなかったらなかなか思いつかないかも。
「占地」の読み方!正解は!?
正解は「しめじ」です!
しめじはスーパーなどでよく見かける、とてもメジャーなきのこですね。
しめじ科しめじ族のきのこで、正式名称は「ほんしめじ」と呼ばれています。
「香りまつたけ、味しめじ」という言葉をよく聞きますが、それには科学的な裏付けがあるそうです。
ほんしめじは、グルタミン酸やグアニル酸、アスパラギン酸といった旨味成分が豊富に含まれているとのこと。
美味しくて低カロリーで、食物繊維を豊富に含むしめじは、コスパ最高の庶民の味方ですね!
4つ目の漢字は「芒」です!
「芒」の読み方をご存知でしょうか?
「亡」の字が使われていますが「なし」ではありません。
草かんむりが付いているので、どうやら植物に関係する字のようですね。
さて、あなたにはこの漢字を読むことができますか?
「芒」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 秋のお月見には欠かせないですね
- 野原や土手に群がるように生えています
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「芒」の読み方!正解は!?
正解は「ススキ」です!
ススキはイネ科の多年草で、その高さは1.5メートルほどにもなります。
秋の十五夜には、月見団子と共に欠かせないのが、このススキですね。
ススキは、「芒」以外に「薄」と表記することもあります。
古くは、ススキの茎や葉を使って「かやぶき屋根」をふくのに用いられたということです。
また、ススキは秋の七草のひとつにも数えられています。
ススキの穂は天ぷらにして食べることもできるそうですよ。
5つ目の漢字は「拘泥る」です!
「拘泥る」の読み方をご存じでしょうか?
「こうでいる」や「ぐでる」と読むのはもちろん間違いです。
実はよく使う一般的な言葉なのですが、漢字にすると読みにくいですね。
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「拘泥る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇る」の4文字です。
- 意味は、どうでもいいことに心が捕らわれること。
- 「いつまでつまらないことに拘泥っているんだ」のように使います。
以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。
「拘泥る」の読み方!正解は!?
正解は「こだわる」です。
送り仮名なしで熟語にすると「拘泥(こうでい)」という言葉になりますが、意味は「拘泥(こだわ)る」と同じですよ。
ヒントに示したように「こだわる」という言葉には本来「どうでも良いことを気にしすぎる」という意味があります。
しかし近年では「食材にこだわった逸品」「住み心地にこだわった家屋」などの使い方をよく耳にしますね。
「妥協をしない」「ものごとを極める」というポジティブなイメージが強くなったようです。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!