今日の難解漢字は、
「弛まぬ」
「隠」
「豆娘」
「美める」
「掠る」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「弛まぬ」です!
「弛まぬ」
「弛む」という漢字は、「ゆるむ」と読むのが一般的です。
「弛まぬ」も「ゆるまぬ」と読めないというわけでもありませんが、もっとかっこいい読み方があるのはご存知でしょうか?
今日は「弛まぬ」の読み方を考えてみましょう!
「弛まぬ」読み方のヒントは?
「弛まぬ」は「弛まない」と同じ意味で使用します。
「弛む」には怠ける、心が弛む、張り詰めていたものが垂れたようにゆるむ、などの意味があります。
それに否定語が伴っているので、弛まない、怠けない、という意味になりますね!
日常的には「弛まぬ努力」のように使う機会が多くあります。
「弛まぬ」の読み方、正解は……
「弛まぬ」の正解は……
「たゆまぬ」です!
つまり「弛まぬ努力」というのは、怠けることなく、勢いを緩めることなく、常に努力をし続ける……という意味なのですね!
ちなみに「緩む」と「弛む」には、どちらも張っていた状態から解放される、緩和される、という意味があります。
「弛む」は「たるむ」とも読めるので、状況によって使い分けられるようにしましょう!
2つ目の漢字は「隠」です!
「隠」
この単語は「隠れる」や「隠忍自重」などのように、日常的に使われる漢字です。
しかし「かくれる」や「いん」のほかに、別の読み方があることをご存知でしょうか?
「隠」読み方のヒントは?
「隠」には、漢字の通り「隠れること」という意味があります。
そのほか、とある地名にかけて用いられることもしばしばあります。
名前をかけられる地名は「忍者」で有名です。
忍者で有名な土地といえば……おわかりでしょうか?
「隠」の読み方、正解は……
「隠」の正解は……
「なばり」です!
忍者と言えば、伊賀名張!
忍者の森や、忍者修行体験のアクティビティなどが盛んです。
「名張」の土地は、山間の底に隠れるような地形だったことから転じ、「隠れる」の古語「なばる」が名詞形「なばり」になった説が有力です。
日本の古典文学で「隠(なばり)」という単語が登場したのは相当昔で、最古の歌集『万葉集』にはすでに「暮に逢ひて朝面無み隠(なばり)にか日長く妹が廬せりけむ」という短歌が収録されていました。
3つ目の漢字は「豆娘」です!
「豆娘」の読み方をご存知ですか?
「まめむすめ」と読んだあなたはとても素直な方ですが、残念ながら不正解です。
豆も娘も小学校で習う漢字なのに、読み方はかなりの難問だといえますね。
さて、何と読むでしょうか…?
「豆娘」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の字数は「〇〇〇〇〇」の5文字
- 一般的には「糸●●」の3文字熟語で書かれることが多いです
- 秋頃に姿を見せる超スリムな昆虫といえば…?
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「豆娘」の読み方!正解は!?
正解は「いととんぼ」です!
一般的には「糸蜻蛉(いととんぼ)」の3文字熟語で書かれることが多いですね。
「糸蜻蛉」と書いても、難読には違いありませんが…
なぜ「豆娘」と書いて「いととんぼ」と読むのか、その由来ははっきりとはわからないようです。
しかし、中国語では「オヤビッチャ」というカラフルな魚を「條紋豆娘魚」と書くことから推測すると「可愛い」という意味が込められているのでは?とも、考えられています。
都会に住んでいるとなかなか出会えない「いととんぼ」ですが、水田や沼地近くによく飛んでいますよ。
自然豊かな所へ行った際には、可愛い「いととんぼ」をぜひ探してみてくださいね。
4つ目の漢字は「美める」です!
今日の難読漢字は「美める」です。
もちろん「びめる」ではないし、「みめる」でもありません。
「美」は、画数が9画と少ないので覚えやすく、小学校3年生が修了レベルの簡単な漢字。
でも、【美める】を読むとなると難しくなります!
「美める」の読み方のヒントは?
それでは、1つ目のヒントです。
まず、「美」がつくモノやコトを思い浮かべてみましょう。
次に、ふさわしいシチュエーションを想像してください。
その場にいたら、口に出しそうなセリフはどんな言葉?
2つ目のヒント。
「美める」のほかには、「美め言葉」、「美められる」といった使い方もします。
正解は…
正解は、「ほめる」です!
一般的には、「褒める」や「誉める」という漢字を使います。
「美」と「ほめる」のイメージはかけ離れていないので、今回は正解者が多かったかもしれません。
「美い」と書いて「よい」とも読みますが、こちらもイメージが一致しますね。
ちなみに「美美しい」や「美々しい」は、そのまま素直に「びびしい」と読みます。
「美」が変化して「み」になった
最後に1つ、「美」にまつわる豆知識を紹介しましょう。
漢字を草書体にくずすと平仮名になりますが、「美」が草書体に変化して誕生した平仮名は、「み」です!
最後までお読みいただきありがとうございました。
5つ目の漢字は「掠る」です!
「てへん」に京都の「京」で「掠」。
簡単に書ける漢字ですが、馴染みのない漢字で読み方も分からない人が多いのではないでしょうか・・・?
11画の「掠」ですが、漢字検定準1級に出題される漢字なんですよ。
大学生から一般レベルの難易度だと言われています。
何と読むのか、さっそく見ていきましょう!
「掠る」の読み方のヒントは・・・?
ヒントにはずばり、「掠る」の意味をお教えします!
- 軽く触れて通り過ぎる
- 上前をはねる
- かすり書きにする
- 容器の底にわずかに残っているものをこそげ取る
- ほのめかす、におわす
中でも「①軽く触れて通り過ぎる」という意味で最も使われますよ。
読み方はひらがなで「〇〇る」の3文字です。
わかりましたか?
「掠る」の読み方の答えは・・・
正解は、「かする」でした!
「わずかに触れて通り過ぎる」という意味で、「弾丸が頬を掠った」などと使われます。
物が皮膚をわずかに掠ってついた傷のことは、「掠り傷」と言いますよね。
「賃金を掠る」というように、「上前をはねる」意味でも使いますよ。
「ほのめかす・におわす」という意味ではあまり使いませんが、万葉集の中に『その人の名は言ひかねて、思ふあたりを掠らかす』という1文が登場します。
古くからある言葉なんですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!