今日の難解漢字は、
「弑する」
「易る」
「感ける」
「素見す」
「蚯蚓」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「弑する」です!
弑する
この漢字、なんて読むかわかりますか?
「さっする」ではありません。
殺人の「殺」と字は似ていますが、どう読むのでしょうか。
実は「殺」と似ているはヒントです!どんな読みの漢字なのか考えてみてください!
「弑する」読み方のヒントは?
実は殺すと同じ意味の感じです。でも読みは「ころする」とかではないですよ。
目上の人を殺すときに使われる動詞で、反逆するとか下克上するようなときにしか使われない珍しい漢字です。
大ヒント!「弑逆する」なんて使われ方もします!
「弑する」の読み方、正解は・・・
それでは正解です。
正解はしいするでした。
この字は難しかったと思います。君主に従者などが歯向かって殺してしまうという特定のシーンでしか使われない漢字なので知っている人も少なかったのではないでしょうか。
弑するは「目上の人を殺す」という意味なので現代よりも中世や近世などの階級があった時代のお話ですね。
ただこれを知っておけば下克上と書くのではなく明智光秀が織田信長を弑するなんて書けてカッコいいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
2つ目の漢字は「易る」です!
「易る」
この漢字、何と読むかわかりますか?
貿易(ぼうえき)や「容易(ようい)」などの熟語にも使われる漢字ですが、
「易る」と書いて「えきる」や「いる」とは読みません。
わからなかった方は、下記の解説を参考にしてくださいね。
「易る」の読み方のヒントはコレ!
まずはヒントとして「易る」の意味を紹介します。
- ヒント1:「軽んずること」
- ヒント2:「怠けていい加減にすること」
そろそろ何と読むかわかりましたか?
「易る」の読み方!正解は…?
「易る」の読み方、正解は……
「あなどる」です!
「侮る」と書くのが一般的ですので、
読めなかった方も多いかもしれません。
- 「軽んずること」
- 「怠けていい加減にすること」
- 「みくびる」
- 「相手を軽く見てばかにする」
「侮る」もしくは「易る」は、このような意味を持つ言葉です。
日常生活では使わないかもしれませんが、
小説などで見かけることもあるでしょう。
また、「易る」の読み方は漢字検定準1級レベルですので、
覚えておくと箔が付きますよ。
まとめ
「易る」は「あなどる」と読み、「怠けていい加減にすること」
「軽んずること」といった意味を持つ言葉です。
漢字検定準1級レベルの読み方ですので、
これを機に覚えておくとよいでしょう。
3つ目の漢字は「感ける」です!
「感動する」や「五感」、「感心する」といった言葉でお馴染みの「感」。
漢字はとても簡単ですし、誰でも「かん」と読めますよね。
でも、送り仮名に「ける」がつくとどうでしょう?
一気に難読漢字に早変わりしてしまいます・・・。
読めそうで読めないこの漢字、あなたは読めますか??
「感ける」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「感動する」とは相反するような意味です。
ヒント➁ 「他が気になる」ような意味です。
ヒント③ 「〇〇ける」の2文字です。
「感ける」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「かまける」です!
「感ける」という言葉は知っていたけど、こんな漢字を書くんだ!と思ったのではないでしょうか??
「感ける」とは、「あることに集中していて、他のことをないがしろにしてしまう」や、「他のことに心を引かれてしまって、やるべきことがおろそかになる」といった意味があります。
もともと、「感」の漢字は「感動する」というように、心が動く様を表しているので、あることに集中している点では「感」の字が表しているのも納得ですね!
でも、本来やるべき方向に「感」の字が向いていないのは、何だか面白いです。
4つ目の漢字は「素見す」です!
「素見す」の読み方をご存知でしょうか?
「すみす」と読んでしまいそうになりますが、それは間違いです。
「素」も「見」も小学校で習う簡単な漢字なのに、読めそうで読めないという方が多いのでは?
さて、あなたには読むことができますか?
「素見す」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇す」の3文字です
- お店で何も買わずに見てるだけの人のこと
- 「冷」という漢字を使って書く場合も
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「素見す」の読み方!正解は!?
正解は「ひやかす」です!
意味は、何も買う気がないのに、見て回ったり値段をたずねたりする人のことです。
また、ヒントで紹介したように「冷」の字を使って「冷やかし」と書く場合もあります。
ただし「冷やかし」と書く場合は、お店で見て回る意味だけではなく「からかう」という意味にも使われる点が異なりますね。
「ひやかす」の語源は、江戸時代に紙漉(かみすき)の業者が、紙の原材料を水で冷やす間に吉原見物をしたことだと言われています。
5つ目の漢字は「蚯蚓」です!
「蚯蚓」・・・2文字とも全く見慣れない漢字ですよね。
読もうにも何の手がかりもない!と思う方も多いのではないでしょうか?
でも実は、身近にいる生物の名前なんですよ。
これさえ読めば、読み方はもちろん、なぜこんな漢字なのかも分かるはず。
さっそく見ていきましょう!
「蚯蚓」の読み方のヒントは・・・?
それでは、どんな生き物なのかのヒントを。
- 土の中にいます。
- 細長い形をしています。
- 読み方はひらがなで「〇〇〇」の3文字です。
もう、分かりましたよね・・・?
「蚯蚓」の読み方の答えは・・・
正解は、「みみず」でした!
それにしても、どうして「蚯蚓」と書いて「みみず」と読むのでしょうか?
左側が虫へんなのは分かりますよね。
その虫へんを取り払ってみると、「丘」「引」という漢字が使われています。
みみずが土の中を体を引いて通った後が丘のように盛り上がることから、この漢字が当てられたのだそうです。
この漢字は中国から入ってきたもので、日本では「美美須」という漢字が当てられていたことが平安時代の辞書『和名抄』に記載されています。
難しくて書くのも大変そうな「蚯蚓」の漢字ですが、虫へんに「丘」と「引」だと覚えてしまえば簡単に覚えられそうですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!