今日の難読漢字は
「荼毘」
「禰宜」
「発心」
以上、3問です!
さあ、挑戦してみてください。
目次
1つ目は「荼毘」
「荼毘」って何て読むか分かりますか?
(ちゃび)ではありません。
「毘」は「毘沙門天」(びしゃもんてん)の「毘」(び)の読み方と同じですので、分かりやすいのではないでしょうか?
「荼」の読み方を考えてみましょう。
「茶」(ちゃ)に似ていますが、(ちゃ)とは読みません。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「荼毘」の読み方のヒントは?
意味は「遺体を火葬して弔うこと」です。
「荼毘に付す」という使い方をします。
「喪に服す」と同じような意味で捉えてしまい、「荼毘に服す」という誤った使い方をしてしまう場合がありますので気をつけましょう。
元々は仏教用語です。
何と読むか分かりましたか?
「荼毘」の読み方、正解は……
正解は……
「だび」
です!
荼毘はインドで使われている言語であるパーリ語の「jhapeti」(燃やす)から来てます。
元々仏教用語ですので、仏教徒の火葬以外には使われていませんでした。
紀元前383年頃、仏教の創始者であるお釈迦様が亡くなったときに、お釈迦様のご遺体は薪をくべた炎に包まれて火葬され、見送られたと言われています。
仏教徒は火葬して故人をお見送りすることが正式な弔い方だとされています。
二つ目は「禰宜」
「禰宜」って何て読むか分かりますか?
「宜」は「宜しく」(よろしく)とも読みますが、「便宜」(べんぎ)「適宜」(てきぎ)などの読み方が分かれば「宜」(ぎ)という読み方ができると分かります。
「禰」の読み方を考えてみましょう。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「禰宜」の読み方のヒントは?
「神社の神職のひとつ」です。
役職順は宮司→禰宜→権禰宜となります。
「禰宜」は宮司を補佐する立場で、原則的に宮司と禰宜は各神社に1名ずつ在籍しています。
何と読むか分かりましたか?
「禰宜」の読み方、正解は……
正解は……
「ねぎ」
です!
禰宜の語源は「労う」(ねぎらう)の語源である「ねぐ」が由来であるとされています。
「ねぐ」を目上の人に使うときは「祈ぐ」(ねぐ)と書き、祈るや祈祷するという意味もあります。
神道では人は直接神様に願いや思いを伝えることはできないとされており、神職とは人と神様を繋ぐ仕事のことです。
神道は不思議な宗教でオンリーワンの神様がいません。
布教活動も行わないので、世界でも珍しいと言われています。
日本人の多くの慣習には神道をもとにしているものがたくさんあります!
3つ目は「発心」
「発心」って何て読むか分かりますか?
「出発」(しゅっぱつ)や「発進」(はっしん)と読むので「発心」(はっしん)と読むと考えてしまいますよね?
違います!
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「発心」の読み方のヒントは?
「出家して仏門に入ること」です。
「発菩提心」の略でもあり、「仏陀の悟り(菩提)を得ようとする心を持つこと」という意味もあります。
「物事を始めようと思いたつこと」という意味でも使われます。
何と読むか分かりましたか?
「発心」の読み方、正解は……
正解は……
「ほっしん」
です!
「発」を(はつ)ではなく(ほつ)と読む熟語には「発起人」(ほっきにん)などがあります。
会社を設立にあたって定款に署名した人や、祝賀会を開催するときの世話人などのことです。
四字熟語には「一念発心」があります。
似たような熟語に「一念発起」があり、二つの違いは「一念発心」は仏教色が強く、強い思いで仏教の道に進むという意味が強い熟語です。
「一念発起」も仏教用語ですが、どちらかというと新しく何かを始めるにあたっての強い決意の表われという意味で使われます。
最後までお読みいただきありがとうございました。