今日の難読漢字は
「労る」
「稚い」
「坐ら」
の3つです。早速いってみましょう!
まず最初は「労る」
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇る」となります。
日常的に使うとても優しい意味の言葉なので、耳にする機会も多いと思われます。
最初の一文字目は「い」です。
この言葉は「弱い立場にある人などに同情の気持ちをもって親切に接する」という意味の動詞です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「労る」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いたわる」
です!
似たような言葉で「労う(ねぎらう)」という言葉があります。
今回の「労る」を辞書でをひくと「労をねぎらう」といった意味もあります。
「いたわる」と「ねぎらう」はどのように違うのでしょうか?
「いたわる」はヒントでも書いたとおり、「弱い立場にある人などに同情の気持ちをもって親切に接する」
という意味ですが、それに対して「ねぎらう」は相手の苦労に対して評価するといった意味があることから、
基本的には自分と同じくらいもしくは目下の人に対して使う言葉です。いたわるとは違ってねぎらうは
目上の人に対して使うことはタブーとなることに注意してください。
2つ目は「稚い」
ヒントは全体で5文字、「○○○○い」となります。
古風な言い回しのため普段あまり聞かない言葉なので、なかなか難しいかもしれませんね。
最初の一文字目は「い」です。
稚という漢字は稚魚や幼稚などにも使われることからもわかるように、
若いとか幼いという意味の言葉です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「稚い」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いとけない」
です!
いとけないは、年齢が若い、幼い、あどけないといった意味の言葉です。
似たような意味の言葉で「幼気ない(いたいけない)」がありますが、
これは「いたいけな」と「いとけない」が混同して発生した言葉と言われています。
いとけない、あどけない、いたいけない…と、似たような意味で似たような言葉が
たくさんありますが、どれもニュアンスが微妙に異なるので、混同しないように
使用する必要がありますね。この微妙な違いにそれぞれ別の言葉があるところ、
日本語の奥深さと言えるでしょう。
最後の難読漢字は「坐ら」
ヒントは全体で4文字、「○○○ら」となります。
普段の生活で一般的に使われる言葉ではないので、この言葉を耳にすることは
あまりないかもしれません。
最初の一文字目は「い」です。
座るという漢字に似ていますが、同じように「座ったまま」という意味があります。
その他には「即座に」や「何もせずじっとしている状態」といった意味もあります。
この意味から読み方も似ていますね。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「坐ら」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いながら」
です!
字面からして「座っている」という意味に捉えやすいですが、
座っているというよりもどちらかというと、出歩かずに今いる場所から一歩も動かない
といったニュアンスが強いと言えるでしょう。
また座るときに体を支える骨を坐骨といったり、船が暗礁にに乗り上げてしまうことを
坐礁といったり、座ったりその場から動かなくなったりといった意味での熟語が多い漢字です。
座ったまま動かないという、一昔前の父親のようなイメージの漢字ですね。