今日の難解漢字は、
「橄欖」
「海狸」
「拙い」
「頒布」
「僅少」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「橄欖」です!
「橄欖」
外来語を漢字にした熟語って難しいですよね。硝子(ガラス)は、ギリギリ常識の範囲内ですが、風琴(オルガン)や瓦斯(ガス)など日常的に知っているものでもかなり難しい字になってしまいます。
橄欖も、そんな外来語を漢字にしたら難しくなってしまった!というパターンです。
「かんらん」と読むこともできます。実は、「かんらん」でも正解で、ちゃんとカンランという植物もあります。
読み方は、とある植物の名前です。実物を目にすることは少ないですが、この植物の実が使われている加工品は日常的によく目にしますし、ある製品は料理で大活躍しています。
何と読むのでしょうか?
「橄欖」の読み方のヒントはコレ!
ヒント1:実物はめったに見ないが、誰でも知っている植物
ヒント2:オイルといえば……な植物
「橄欖」の読み方のヒントとして、「実物はめったに見ないが、誰でも知っている植物」です。感覚的にはアボカドとかと同じ感じです。アボカドの木を見ることはないですが、誰でも知っている植物ですよね?
さらに、「オイルといえば……な植物」は大ヒント!
さて、正解は……?
「橄欖」の読み方!正解は…?
「橄欖」の読み方、正解は……
「オリーブ」です!
オイルと言えば、オリーブオイルですね!
ちなみに、オリーブとカンランは生物学的には違うため、オリーブを「洋橄欖」と書いて区別することもあります。
2つ目の漢字は「海狸」です!
「海」+漢字1文字のパターンは、他にもいくつかありますよね。
「海」+「豚」=イルカ、
「海」+「豹」=アザラシ、
「海」+「象」=セイウチ など、海の生き物シリーズであることは間違いないようです。
でも、豹や象などと違って「狸」は何だか愛くるしいイメージがありますので、小型で穏やかな性格の動物だと推測できますが、いかがでしょうか?
「海狸」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 泳ぐことも得意ですが、かじるのも得意!
ヒント➁ 「〇ー〇ー」の4文字です。
ヒント③ 見た目は大きなネズミ??
「海狸」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ビーバー」です!
「海狸」は、体長80cmくらいの中型の動物で、見た目は大きなネズミやカピパラに近い容姿をしています。
後ろ足に水かきがあり、泳ぎが大の得意。生態としても河川や湖、沼などで暮らしています。
また、もう一つの特徴が、大きな前歯。
「ビーバー」は草食動物ですが、1日になんと2kgもの草や木の皮を食べることでも知られていて、1m近い木の枝でも、ものの数分あれば丸裸にしてしまうほどの咀嚼力を持っています。
木の皮を剥くだけでなく、木そのものもかじり倒してしまうほどのパワーをもつ「海狸」は、もはや「狸」ではないような気がしてきました・・・。
3つ目の漢字は「拙い」です!
私、僕、自分、吾輩、そして「拙者」。
自分のことを自分で呼ぶときの言葉はいろいろありますが、今回の漢字は「拙者」の「拙」です。
そのまま「せつい」はもちろん間違いですが、この「拙」という字は「自分のことを謙遜する」という意味があるそうです。
そんな奥ゆかしい漢字に送り仮名の「い」がつくと、どんな人になる??
「拙い」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇い」の4文字です。
ヒント② 何かに「劣る」ときに使う言葉です。
ヒント③ 最初の文字は「つ」です。
「拙い」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「つたない」です!
「拙い」といえば、自分のことを謙遜しているときに使う言葉で、「拙い文章ですみません」や「拙い者ですがよろしくお願いします」などと使いますね。
他にも「まずい」という読み方もありますが、こちらは一般的に「不味い」と表記しますので使われません。
日本人は昔から気配りができて謙遜する習性がありますから、「拙者」なんて言葉が生まれたんでしょうね!
4つ目の漢字は「頒布」です!
「頒布」
これ、何と読むかわかりますか?
見たことがあるような無いような…
使う人と使わない人とがくっきり分かれそうなこの字。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「頒布」読み方のヒント!
「りょうふ」と読んでしまった方、いるのではないでしょうか。
残念ながら不正解!
「頒」の漢字が「領」の感じに似ているため、
「りょう」と読んでしまったのでは?
実際には2音で表現します!
さて、読めましたか?
「頒布」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「はんぷ」
です!
「頒布」は、
「広く配り、行き渡らせること」を表す言葉。
会員のみに特別価格で提供する場合や、
原価などの実費負担のみで提供する場合に使われる言葉です。
つまり、有償で提供される場合に使われます。
同人誌即売会などでは「頒布物」と読ぶことが多いため、
何かしらのオタクの方は簡単に読めた漢字かもしれません。
それに対し無料で提供されるものは「配布」の言葉を使います。
「資料を配布する」「サンプルを配布する」など
ビジネスでも普段の生活でもよく耳にしますね。
これが「サンプルを頒布する」だと、
少額の支払いが発生する言葉になるのでご注意を!
聞きなれない言葉ですが、覚えてしまえば簡単。
意味も含めてしっかり理解しておきましょう!
5つ目の漢字は「僅少」です!
「僅少」
文章や新聞などでは見かけるこの漢字。
なんとなくて読めたつもりになっていませんか?
あなたは読めるでしょうか?
「僅少」読み方のヒント!
「僅少」
「ごくしょう」と読んでしまった方、いるのでは?
「ごく」という意味が含まれているので、
間違えて覚えがちなんです。
さて、あなたは読めますか?
「僅少」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「きんしょう」
です!
「僅少」は
「ごく少ないこと」「ほんのわずかなこと」という意味の言葉。
「在庫僅少」
「僅少の差で勝利を収めた」
など、身近なところで使われます。
「少」という漢字は、
「数量が少ない」や「少しだけしかない」という意味の漢字です。
「僅」の漢字も同じような意味を持ちます。
というのもこの漢字の訓読みは「わずか(僅か)」なんです!
「わずか」+「少しだけ」という漢字が組み合わさり、
「ほんのわずか」という言葉になったんですね!
同様に、同じような意味の漢字を組み合わせた言葉には、
「火炎」や「生産」などがあります。
漢字自体の意味をなんとなく覚えていれば、
熟語の意味も想像できるのは、漢字ならでは。
ですが今回の読み間違いのように、
意味に読みが引っ張られないようにご注意を!
これを機に、ぜひ読み方や意味をマスターしてくださいね!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。