今日の難解漢字は、
「告天子」
「賞でる」
「旻」
「翌檜」
「貉」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「告天子」です!
漢字を細かく見てみると「天の子を告げる」、何とも神々しい漢字ですね。
なんだかルネサンス期の芸術作品のタイトルを彷彿するようなネーミングですが、「天の子」とは「天使」のことでしょうか?
西洋の宗教などでは、神のお告げをするのは「大天使」だったりしますが、そういった関係の言葉かな?と想像できますが、少し違います。
さあ、「告天子」は何を告げるのか、一緒に考えてみましょう!
「告天子」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 告げるのは「春」です。
ヒント② 「〇〇〇」3文字の鳥です。
ヒント③ 地方によっては「叫天子」などとも呼ばれます。
「告天子」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ひばり」です!
「ひばり」と言えば、春を告げる鳥ということで、世界中で人々から愛されている鳥で有名ですね。
また、日本各地に「ひばり幼稚園」「ひばりが丘」などの名称があるくらい、いろんな施設や名称などにも愛用されていますね。
ひばりは、全長17cmくらいの、雀と同じか少し大きい鳥で、上面の羽は褐色をしています。
空の上を長い時間停空飛翔することが可能で、繁殖期になるとオスはさえずりながら高く上がって行く「揚げ雲雀」と呼ばれる、縄張り行動をとることでも知られています。
食性は、植物や木の実が中心ですが、昆虫なども食べる雑食。
天高く舞って春を告げるパワーの源がここにありますね!
2つ目の漢字は「賞でる」です!
今回の漢字クイズはこちら。
「賞でる」という漢字、読むことができますか?
「賞品」「一等賞」などの「しょう」という読みが定着している私たちが真っ先に思いつくのは「しょうでる」という読みですが、これは漢字クイズ。
それで正解できるほど甘くはありません。
ぜひ頭をフル回転させて考えてみてください!
「賞でる」の読み方のヒントは?
「賞でる」という言葉はあまり日常生活で目にすることはありませんが、「観賞」や「鑑賞」という言葉は一般的に使われます。
実はこれらの単語が「賞でる」の読み方を紐解く手がかりとなります。
「鑑賞」や「観賞」は、対象こそ違えど、どちらも美しいものを深く味わうという意味を持ちます。
言い換えれば対象を「愛でる」ことなのです。
今のが大ヒントです。
もうわかってしまいましたか?
正解は…
正解は…
めでる
でした!
一般的には「愛でる」という漢字の方が良く使われるため、「賞でる」という言葉があること自体がほとんど認知されていないように思います。
ただ、知っておくと教養が深まるかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
3つ目の漢字は「旻」です!
難読漢字クイズで頭のストレッチです!
今回は「旻」に挑戦してみましょう。
「晃」「昇」「景」似ている漢字はたくさんありますが…
あなたは何と読みますか?
「旻」の読み方のヒントは?
1.1文字の漢字で、4文字の言葉です。
2.俳句好きなら、知っているかもしれません!
3.「女心と何とやら」のことです。
正解は…
正解は「あきぞら」でした。
澄み渡った秋の空は広々として気持ちがいいですよね。
他の季節に比べると、秋の空は高く感じませんか?
それもそのはず!
秋の空は一番透明度が高いのだそう。
「旻」の音読み
「旻」の音読みは「ビン」と「ミン」です。
「ビン」は、俳句の世界で秋の季語としてよく使われます。
秋の空を意味する季語:「秋旻(シュウビン)」と「旻天(ビンテン)」
秋の季節そのものを意味する季語:「火旻(カビン)」
「ミン」については、飛鳥時代の遣隋使に同行した学僧の名前が「旻(ミン)」だったという記録があります。
「旻」の訓読み
「旻」の訓読みは、「あきぞら」の他に「そら」とも読みます。
「旻」を「秋旻」と書いても同じ読みなんですね!
さわやかでかっこいいイメージの「旻」という漢字。
でも、残念ながら人名用漢字の対象外なので、名付けには使用できません。
4つ目の漢字は「翌檜」です!
「翌檜」は「翌日」(よくじつ)の「よく」と、
「檜」(ひ・ひのき)との組み合わせです。
(よくひのき)とは読みません。
実は、樹木の名前です。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「翌檜」の読み方のヒントは?
ヒノキ科の常緑樹です。
基本的には「檜」(ひのき)よりも小さいことが多く、
「檜のように明日なろう」という意思を持って伸びようとしていると考えられたことから、この名がつきました。
もう、分かりましたか?
「翌檜」の読み方、正解は……
正解は……
「あすなろ」
です!
「翌檜」のもう一つの由来は、
ひのきに比べると分厚い葉っぱをつけるあすなろの木が
「厚桧」(あつひ)と呼ばれていて、
「厚葉桧」(あつはひのき)→「明日はひのき」→「ひのきに明日なろう」
のように、変わったという説もあります。
「翌檜」の花言葉は
「永遠の憧れ」「不滅・不死」「変わらない友情」など、どれも真っすぐに未来を信じているような強い言葉です。
(あすなろ)と名づけられた福祉施設や児童施設なども多数あります。
明日はきっといい日になると信じて真っすぐに毎日を生きていきましょう!
5つ目の漢字は「貉」です!
難読漢字クイズです。
今回の問題は「貉」!
よく見るような、見たことがないような…
あなたは何と読みますか?
「貉」の読み方のヒントは?
1.「貉」は、俳句で冬の季語です。
2.「貉」は、いくつかの動物をまとめて指す俗称です。
3.「こんな顔かえ?」振り返った顔には目も鼻も口もありません!
正解は…
正解は「むじな」!
「むじな」は訓読み、音読みは「カク」と読みます。
「貉」はタヌキやハクビシン、アナグマなどの俗称です。
また、古くから妖怪としても知られています。
「のっぺらぼう」の正体?
「貉」が人を化かすという一番古い記録は日本書紀です。
『春2月、陸奥国にむじな有り、人となりて歌う』日本書紀「推古天皇35年の条」より
有名なのは小泉八雲の「貉」という怪談で、作品中の「貉」は「のっぺらぼう」です!
「貉」のことわざ
「同じ穴の狢/一つ穴の貉」:一見無関係に見えるが、実は同類・仲間であること。主に悪い意味で使われます。
「穴の貉を値段する」:あてにならないことを、あてにする愚かさ。穴の中にいる貉の値段を、捕まえる前から考えることです。
ちなみに、「むじなそば」という食べ物があります。
たぬきそばのように揚げ玉(天かす)が、きつねそばのように油揚げが入ってます。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!