今日の難解漢字は、
「布く」
「供奉」
「茗荷」
「稿」
「伐採」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「布く」です!
「布く」
「ぬの」という読み方のほかにも「財布(さいふ)」「昆布(こんぶ)」のように「ふ」と読む場面をよく見かけます。
その印象から「ふく」と読んでしまった人もいるかもしれませんが、違います。
「布く」読み方のヒントは?
人を役割や持ち場につけたり、物を設置したり、または決まった物事を多くの人に知らせる時に使います。
類語は
「配置する」
「発表する」
などが挙げられます。意味が複数ありますが、実はよく使う言葉です。
「布く」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「しく」
です!
「軍政を布いて迎え撃った」
「戒厳令を布く」
「鉄道が布かれたおかげで移動が楽になった」
のように使います。
「しく」という漢字は「敷く」が使われる場面が多いですよね。
では「敷く」と「布く」は使い方にどのような違いがあるのでしょうか?
「布く」は広範囲に行き渡らせる・置くという意味で使われます。
一方「敷く」は、「布く」で使われる意味にプラスして、一面に並べる、ものの下に広げるという意味もあるため使われる頻度が高いのです。
「敷く」はオールマイティでどこでも使えますが、「布く」と使い分けることができたらちょっとレベルアップできそうですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
2つ目の漢字は「供奉」です!
2つの漢字から推測するに、おそらくお寺や神社などに関係する言葉で、何かをお供えするときの言動を表しているように思えますね。
実際、「供」は「そなえる」「ささげる」「たてまつる」のような意味があり、「奉」も「まつる」「たてまつる」「さしあげる」という意味があります。
同じような意味をもつ漢字が2つ重なっていることから、大事な何かを供えることだと分かりますが、問題は読み方!
ヒントを見てもピンとこないくらい、正直、難問です!
「供奉」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇」の2文字です。
ヒント② 太った人のことを馬鹿にするときの言葉に似ています・・・。
ヒント③ 2文字とも「濁点」がつきます。
「供奉」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ぐぶ」です!
「供奉」とは、「物を供給すること」や「お供えすること」を表します。
その他にも、「従事する」「仕える」という意味もあり、ここから転じて「天皇行事の行列にお供として参加すること」も表すようになりました。
今回の漢字は、日常生活ではあまり馴染みのない言葉でもあることから普通に音読みして「きょうほう」と読んでしまいがちですが、神事に関することですし、きちんと覚えておきましょう!
3つ目の漢字は「茗荷」です!
「茗荷」
これ、何と読むかわかりますか?
「荷」は見たことがあるけれど
「茗」は何だろう…?
さあ、あなたは何と読みましたか?
「茗荷」読み方のヒント!
ヒントは「食べ物」!
独特の風味が特徴の、シャキシャキとした食べ物です!
素麺や冷奴に添えられていることも…
さて、読めるでしょうか?
「茗荷」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「みょうが」
です!
「茗荷」はショウガ科ショウガ属の植物で、
独特の香りが爽やかな薬味として知られています。
素麺や冷奴、お刺身の薬味としておなじみですよね。
天ぷらや味噌汁の具材としてメインの食材になることも。
普段はひらがなで書かれることがほとんどなので、
漢字で書かれているとちょっと見慣れないですよね。
しかも「荷」の方は「に」や「か」と読むことはあっても、
単体で「が」と読むことはありません。
これは「連濁(れんだく)」という現象で、
2つの言葉が連結して1つの言葉ができたとき、
読みやすいように後ろの言葉が濁音に変化するというもの。
手紙(て-かみ→てがみ)や鼻血(はな-ち→はなぢ)などが代表的。
「株式会社」の「会社」も「がいしゃ」と変化していますね。
覚えてしまえば簡単な「茗荷」の読み方。
ぜひ覚えて、これからは自信を持って読んでくださいね!
4つ目の漢字は「稿」です!
「稿」って何て読むか分かりますか?
「原稿」(げんこう)や「草稿」(そうこう)など「稿」(こう)という音読みは知っている人も多いと思いますが、訓読みもあります。
ひらがな4文字です。
○○○○
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「稿」の読み方のヒントは?
「稿」は「詩や文章の原案」という意味で使います。
「稿」は「禾」(のぎへん)が「穀物」を表し、「高」が「乾燥させた」ということを表しています。
つまり、元々は「乾燥させた穀物(茎の部分)」という意味で、「藁」(わら)とも読みます。
昔は、文章を木や竹の簡に書いていました。
木に書く前に練習として藁に書いていたようです。
「書く前の練習」を言い換えると……
何と読むか分かりましたか?
「稿」の読み方、正解は……
正解は……
「したがき」
です!
「稿」(こう)を使った熟語も多く、「出稿」「投稿」「寄稿」「稿本」「草稿」「改稿」など主に(下書きの)文章を意味するものが多くあります。
最近では、「入稿」という言葉がよく使われていますね。
- 入稿データを作成して下さい。
- 直接入稿できます。
特にネット上で仕事をしている人はよく目にする言葉なのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!
5つ目の漢字は「伐採」です!
「伐採」と書いて、なんと読むかわかりますか?
「伐」という漢字は「征伐」(せいばい)や「殺伐」(さつばつ)など、使われることが多い漢字です。
せいばいの「伐」と「採る」という漢字で「伐採」と書いて、なんと読むでしょうか?
「伐採」読み方のヒントは?
「伐採」は木を切る事です。
木を切るといっても、「剪定」や「間伐」とは違います。
剪定(せんてい)は木の大きさや成長を整えるために、枝を切り落とし成長を促すことです。
間伐(かんばつ)はいわゆる間引きの事で、重なっている木を切って、木の込み具合を調整することです。
伐採は、木を根本から切り落とし、木自体を除去したり材木の生産をすることです。
さて、伐(ばつ)の読み方が分かったところで、「伐採」の読み方はわかったでしょうか?
「伐採」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です!
さあ、もうわかりましたか?
「伐採」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ばっさい」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!