今日の難解漢字は、
「鉄桶」
「吹聴」
「羚羊」
「熟鮨」
「盗汗」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「鉄桶」です!
「鉄桶」の読み方をご存知でしょうか?
「てつおけ」?いえいえ、違います。
しかし「鉄桶」という文字からは「超マッチョな人がトレーニング用に使う鉄のおけ」しか思い浮かびませんよね!?(そんな物があるならですが)
「鉄桶」と書いて、一体何と読むのでしょうか…
「鉄桶」の読み方のヒントはこちら
- 鉄桶の読み方は「てっ〇〇」の4文字
- 意味は、「鉄でできたおけ」や「堅固で隙の無いさま」のこと
- 「鉄桶」の「桶」は「湯桶」の「桶」と、同じ読み方
以上の3つのヒントから考えてくださいね。
さて、何と読むのでしょうか。
「鉄桶」の読み方!正解は!?
正解は「てっとう」です。
これはかなり難しかったかも知れません。
「てっとう」という言葉の響きからは「鉄塔(てっとう)」を連想するのが一般的でしょう。
ヒントで紹介した「湯桶(ゆとう)」とは、そば屋などでそば湯を出す時に使用する、注ぎ口のついた器のことです。
「鉄桶」という言葉を用いたことわざ「鉄桶水を漏らさず」とは、「人の団結や守備が堅固で、全くつけいる隙がない」という意味になります。
つい「てつおけ」と読んでしまいそうなので、要注意ですね。
2つ目の漢字は「吹聴」です!
「吹聴」を読むときに、よく(すいちょう)と読む人がいますが、
実は間違いです!
「吹田市」や「吹奏楽」などが、(すい)と読むので、
間違ったまま覚えている人も。
では、「吹聴」の正しい読み方を知っていますか?
「吹聴」読み方のヒントは?
難しく考えなくて大丈夫です。
「吹く」と「聴く」の組み合わせです。
吹くはそのまま、聴くは(きく)以外になんと読むのかを考えましょう。
最大のヒントは、「補聴器」です!
「吹聴」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇〇」です。
もうわかりましたか?
「吹聴」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ふいちょう」
です!
根拠のない事を言いふらしたりする事や
自分の自慢話を多くの人に言いふらすことを、
吹聴と言います。
おしゃべりな人や、自分のことを過大評価して人に吹聴したりする人って
どこにでもいますよね。
何事も、両方の言い分を聞き、
自分なりに判断できる人でありたいものです。
ぜひ、覚えておきましょう。
3つ目の漢字は「羚羊」です!
「羚羊」という字は普段見ない言葉ではありますが、よく見ると「羊」という字が2つも入っていますね!
眠くなるおまじないに、「羊」の数を数えながら寝るというものがありますが、まさに「羊」が1匹、2匹・・・の状態です。
難読漢字の場合、とりあえず音読みで読んでみるという作戦がありますが、今回は「れいよう」と読めますね。
はい、正解です!
このように、難読漢字であっても知っている部分だけを取り出して音読みにしてみると意外に正解となる場合が多いんです!
え?それじゃ問題にならないって?
では、「れいよう」以外の読み方にチャレンジしてみましょう!
「羚羊」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇か」の4文字です。
ヒント② 「羊」というより牛やヤギに似ています。
ヒント③ 最初の文字は「か」です。
「羚羊」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「かもしか」です!
「羚羊」とは「れいよう」と読むのが一般的ですが、「かもしか」とも読めます。
「かもしか」は、足がスラっとしていて綺麗な女性のことを「かもしかのような脚」と例えることがありますが、その「かもしか」です。
ウシ科の種を含むグループに属する動物ですが、牛というより、ヤギやトナカイに近い姿形をしています。
「羚羊のような脚」にはなれないので、「羊」を数えて夢の中で実現します・・・
4つ目の漢字は「熟鮨」です!
「熟鮨」って何て読むか分かりますか?
(うれずし)ではありません。
(じゅくずし)でもありません。
「熟れる」(うれる)以外にも読み方があります。
これを知っていれば簡単です!
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「熟鮨」の読み方のヒントは?
「鮨」の歴史の中で、最も古いと言われています。
「鮨」=「寿司」です。
日本3大「熟鮨」は
津軽の「ハタハタ寿司」
近江の「鮒寿司」
紀州の「鯖寿司」
と言われています。
食べたことのある人はわかったのではありませんか?
さて、何と読むのでしょうか?
「熟鮨」の読み方、正解は……
正解は……
「なれずし」
です!
「熟鮓」とも書きます。
「熟れる」(なれる)とは、食物がほどよく発酵して、おいしくなることです。
「熟鮨」は普通の鮨とは違って、魚と塩と米飯を長期間漬け込んで発酵させたものを言います。
もともとは、「熟鮨」が寿司の原型で、「鮨」が「熟れる」まで待てない人が、てっとり早く寿司を食べるために、米飯に酢をふりかけて、魚を乗せて食べたことが握り寿司になったと言われています。
せっかちな人のおかげで、今ではおいしい寿司が食べられるようになったのですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
5つ目の漢字は「盗汗」です!
「盗汗」って何て読むか分かりますか?
(ぬすみあせ)ではありません。
「盗汗」は(とうかん)とも読みますが、
ここでは、ひらがな3文字で考えてみてください。
”〇〇〇”
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「盗汗」の読み方のヒントは?
「汗」が「盗」まれた、というより「流れ出た」と考えたほうが、
分かりやすいかもしれません。
ヒント:「いつ」盗まれたのか?
起きている間?
それとも……
何と読むか分かりましたか?
「盗汗」の読み方、正解は……
正解は……
「ねあせ」
です!
「寝汗」とも書きます。
中国伝統医学では「寝汗」と「盗汗」を区別しています。
- 寝汗:サラサラとしていて、運動後にかくような汗のこと
- 盗汗:粘っこい汗。首・胴回り・腰・股などから大量に出る汗のこと
睡眠中は体温調節するために、誰でも多少のねあせをかいています。
ただし、あまりにも汗の量が多いと、寝苦しさや睡眠の質の低下に繋がります。
大量のねあせは交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、自律神経の乱れが起こり、睡眠中の体温調節がうまくいかなくなるためと言われています。
ストレスや更年期障害、月経前症候群(PMS)が原因のときもあります。
夜中に着替えが必要だったり、起きたら枕とシーツがぐっしょりになるほど汗をかいている場合は、病院で診察を受けることをおすすめします。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!