今回は「殿」「陸蓮根」「繙く」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「殿」
「殿」と書いて、何と読むのでしょうか?
そのまま「との」と読みますが、今回は違う読み方にチャレンジしてみましょう!
「殿」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇」4文字です。
ヒント② 戦時中に使われた言葉です。
「殿」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「しんがり」です!
「殿」とは、戦の中、劣勢になると撤退して態勢を整えることになりますが、この撤退の際に敵側の足止めを行う役、という意味です。
有名な例では、豊臣秀吉の出世過程の一つである、織田信長による朝倉攻めの時の「殿」です。
これは、朝倉義景の討伐を企てた織田信長が、越前に攻め入ろうとしたその時に身内の裏切りにあい、金ヶ崎を撤退する話ですが、このときの「殿」を志願したのが後の豊臣秀吉とされています。
劣勢の状況で敵の足止めを行うのですから、まさに生死をかけた役割と言えますね。
現在でも「殿をつとめる」なんて使い方をしますが、生死までいかずとも、非常に大事な局面を左右するような場面で使われたりします。
何事にも、殿をつとめる意気込みで臨んでみるのもいいかもしれませんね!
2問目はこの漢字!「陸蓮根」
陸の上の蓮根、「陸蓮根」と書いて何と読むか分かりますか?
そもそも蓮根は、水中に生えるものです。
水より上にある、外から見ることのできる花や葉っぱは『蓮』の部分であり、
蓮根として食べているのは、水中に生えた蓮の地下肥大茎の部分です。
なので陸の上にできる訳ではありません。
さて、陸蓮根と書いてなんと読むでしょう?
「陸蓮根」読み方のヒントは?
陸蓮根と書いて、おかれんこんと読んでも正解です。
しかし、陸蓮根は何かの野菜の別名です。
何の野菜の別名でしょうか?
土より上にできるもので、蓮根の形に似た野菜を考えてみましょう。
「陸蓮根」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇」です。
蓮根に比べるとだいぶん小さい野菜です。
色は似ていませんが、なんとなく形は似ています。
さあもうわかりましたか?
「陸蓮根」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「オクラ」
です!
陸蓮根はオクラと読み、おかれんこんはオクラの別名です。
蓮根と同じく粘り気もあり、切った形も穴が開いているように見えるので、英語名であるokraが陸蓮根(オクラ)になったと言われています。
どちらも美味しいことには変わりはないですよ!
最後はこの漢字!「繙く」
いとへんに「番」と書いて「繙く」。
普段見かけることがない漢字かもしれませんが、日常的に使われることのある言葉ですよ。
さっそく見ていきましょう!
「繙く」の読み方のヒントは・・・?
「繙く」の意味は、次の通りです。
- 書物を縛っている紐を解く
- 書物の内容を読む
まだ巻物に文書が書かれていた時代、書かれている内容を読むためには巻物を結ぶ紐を開く必要がありました。
そのことから、書物の内容を読むことも「繙く」と表現するようになったのです。
巻物の「紐(ひも)」を「解く(とく)」・・・
「ひも・とく」・・・
もう分かりましたよね!?
「繙く」の読み方の答えは・・・
そうです、正解は「ひもとく」でした!
巻物を結ぶ紐を解く様子からできた文字だなんて、歴史を感じますよね。
ちなみに、「繙く」の意味が「書物の内容を読む」だということに、「あれ?」と違和感をもった方もいるのではないでしょうか?
現代では、「歴史を繙く」「謎を繙く」のように「深く掘り下げる」「背景を解き明かす」という意味でも使われるようになったのです。
時代とともに漢字の持つ意味や使われ方も変化していくのですね。
そんな「繙く」の歴史を繙くのも面白そう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。