今回の難読漢字は「鱶」「杜撰」「健か」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「鱶」
漢字クイズのお時間です。
今回の漢字はこちら。
「鱶」です!
「魚」を部首にもつ漢字シリーズには苦手意識を持っている方も多いかもしれませんが、この機会に覚えていってください。
「鱶」の読み方のヒントは?
魚偏の漢字に共通して言えることですが、右側の部分が読みを推測する際にはあまり当てにならないことも多くあります。
今回の漢字もそのケースに分類されるので、「鱶」そのものについてのヒントを出します。
「鱶」の読み方は基本あまり馴染みが無いはずですが、唯一「鱶ひれ」だけは親しみがあるものです。
中華料理でよく食される鱶のヒレです。
わかりましたでしょうか?
正解は…
正解は…
ふか
でした!
「鱶」は大きいサメの総称で、特定の種類のサメを指す言葉ではありません。
そしてご存知「フカヒレ」は漢字だと「鱶鰭」と書きます。
なかなか漢字表記で目にすることはありませんが、いざという時に読めればスマートかもしれません。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「杜撰」
「杜撰」の1文字目は「会社」の「社」に似ていますが、こちらは「木へん」なので「社」とは違います。
さらに、2文字目は「選ぶ」という字に非常によく似ていますね・・・。
どちらもメジャーな漢字に似ているもの同士、音読みにすれば「しゃせん」が筆頭に上がりそうです。
ちなみに、2文字目の「撰」ですが、「選ぶ」という字に似ているということで、ずばり読み方も「せん」とも読めますし、訓読みも同じ「えらぶ」なんです。
じゃあ、やっぱり「杜撰」は「しゃせん」??
「杜撰」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント② 「杜」は「ず」と読みます。
ヒント③ いい加減なことを表す言葉です。
「杜撰」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ずさん」です!
「杜撰」とは、「物事を行う上でいい加減である様子」という意味です。
「適当」と言った方が早いかもしれませんが、用法としては「杜撰な工事の結果、欠陥住宅になった」等です。
語源は、古来中国に「杜」という詩人がいて、歌を作る行為を「撰」と呼んでいたことから、「杜撰」。この「杜」という人が作った歌はかなり適当だったという逸話があることに由来しているそうです。
曲を作るとき、いろんな歌のフレーズや曲の一部を切り取ってつなぎ合わせてもそれなりに聞ける曲になることがありますが、まさに「杜撰」ということなんでしょうね・・・。
最後はこの漢字!「健か」
「健か」と書いてなんて読むかわかりますか?
(すこやか)と読んでしまった!
という方もいらっしゃるかもしれません。
(すこやか)の場合、「健やか」と表記するので(や)が必要です。
「健康」(けんこう)の(けん)ですが、「けんか」とも読みません。
さて、一体何と読むのでしょうか?
「健か」の読み方のヒントは?
「粘り強くてしぶといさま」や、
「他者からの圧力に屈しない」といった、
自立していて、たくましいというような意味で使われます。
- 「健か」な女性
- 世の中を「健か」に生きていく
というふうに使います。
「強か」とも書きます。
もう分かったのではありませんか?
「健か」の読み方、正解は……
正解は……
「したたか」
です!
実は、「健か」と「強か」には微妙なニュアンスの違いがあります。
「健か」は身体的に強いさまを表し、
「強か」は精神的に強いさまを表します。
「したたか」には、メンタルが強く、社会的に強い人を表しますが、
近年では、「したたかな女」というと、「計算高い」「あざとい」「腹黒い」といったマイナスのニュアンスを含んで使われています。
本来の意味での、「健か」で「強か」な人間を目指したいと思います!
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!