今回のお題は「琴瑟相和す」「強面」「悉く」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「琴瑟相和す」
「琴瑟相和す」読み方のヒントは?
「琴瑟相和す」のうち、よくみると難しい字は「瑟」だけかと思います。
「瑟」は、「必」をそのまま音読みしないのがヒントです。
「琴瑟相和す」の読み方、正解は…
「きんしつあいわす」と読みます。
意味は「夫婦がきわめて仲睦まじいこと」になります。
全体の意味を理解するには、やはり「瑟」の理解がポイントです。
「瑟」は「おおごと」を意味し、琴とよく似た弦楽器ですが、琴とは違うものです。
つまり、琴と瑟はたいへんよく似ているものの、微妙に違うわけです。
琴と瑟を合奏すると、その音がよく合うことから「相和」になっています。
この言葉は、理想の夫婦の関係性はどうあるべきか、について示唆を与えてくれるものです。
すなわち、夫婦も琴と瑟のように、性格や考え方が基本同じが良いけれど、やや違うくらいがちょうどいいということです。
類語に「似たもの夫婦」や「おしどり夫婦」もありますが、類似点だけでなく相違点も大事、という「琴瑟相和す」は奥深いですね。
2問目はこの漢字!「強面」
「強面」と書いて、なんと読むか分かりますか?
イケメン、フツメンなどと同じ、
顔の雰囲気の特徴を表す言葉のひとつです。
イケメンだとすべてを手に入れたような気がしますが、
実際はフツメンで性格のいいメンズがモテるのだとか。
さて、「強面」と書いてなんと読むでしょうか?
「強面」読み方のヒントは?
少なくとも、チャラい感じではありませんね。
硬派な男の人に対して使うことが多いです。
近寄りがたい感じであることは確かです!
任侠映画や刑事ドラマなどには、強面の俳優が揃っています。
「強面」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
強い面(顔)というと「強面」です。
怖い、強そうな顔はモテるという意味で「強面」
と覚えている人も居るかもしれません。
もうわかりましたか?
「強面」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「こわもて」
です!
無口そうな笑顔の少ない人や、威圧感、存在感の大きな人を強面と言います。
知らない強面の人が、家の周りをウロウロしていると確かに怖いかも。
笑顔は大事ですね!
最後はこの漢字!「悉く」
「悉く」って、見慣れない漢字ですよね。
「憑依(ひょうい)」の「憑」という字に似ているけどよく見れば違います。
「葱(ねぎ)」という字にも似てるけど・・・これも違います。
何と読むのか、さっそく見ていきましょう!
「悉く」の読み方のヒントは・・・?
- 読み方はひらがなで「〇〇〇〇く」の5文字です。
- 「全部・残らず・みんな」という意味で使われる言葉です。
- 「与えられた仕事を悉く失敗した」「悪い予想が悉く外れてほっとした」のように使います。
さあ、分かりましたか?
「悉く」の読み方の答えは・・・?
正解は、「ことごとく」でした!
この「悉」という文字は見慣れない文字ですが、既存する漢字を組み合わせて作られた「会意(かいい)文字」なんですよ。
獣の爪を表す「釆」と心臓を表す「心」を合わせて「悉」。
獣が他の獣の心臓を爪でえぐり取る様子を表していて、「全部残らず取る」という意味をもった漢字です。
ちなみに「悉く」は、ネガティブな場面で使われることが大部分です。
「悉く失敗した」「悉く外れた」「悉く断られた」など・・・
ただ、ポジティブな場面で使ったとしても間違いではないんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!