漢字読み講座

【今日の難読漢字】「汗疹」「晩霜」「耽る」「遠流」「獰悪」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「汗疹」

「晩霜」

「耽る」

「遠流」

「獰悪」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「汗疹」です!

「汗疹」と書いて、なんと読むか分かりますか?

汗の湿疹と書いて(あせしん)ではありません。

夏によく出る湿疹ですが、

春から秋、秋から冬への季節の変わり目にもよく出ます。

さて、「汗疹」と書いてなんと読むでしょう?

「汗疹」読み方のヒントは?

子どものころ、多くの人がかかります。

高温多湿であるために体から大量の汗が出ることで、

汗を出す管の処理が追い付かずに、

皮膚の中で汗が溜まり炎症を起こすことが原因です。

昔は海に入れば治る! と言われていましたね。

現在では、涼しい場所で清潔にしておけば治ると言われています。

「汗疹」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇」です。

さあ、もうわかりましたか?

「汗疹」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「あせも」

です!

 

汗疹が出た時に、海に入れば治ると言われて海に入ると、

炎症を起こした場所に海水が染みて涙目に……。

なんて思い出ありませんか?

季節の変わり目には汗疹に注意しましょう!

2つ目の漢字は「晩霜」です!

「晩霜」って何て読むか分かりますか?

(くれしも)ではありません。

(ばんしも)でもありません。

 

(ばんそう)とも読みますが、「晩い」と書いて何て読むかを知っていれば簡単です。

 

ひらがな4文字です。

 

”〇〇〇〇”

 

さあ、一体何と読むのでしょうか?

 

「晩霜」の読み方のヒントは?

晩春から初夏にかけて降りる霜のことです。

 

秋に発生する霜は「早霜」(はやじも)と言います。

その反対のことばです。

 

何と読むか分かりましたか?

 

「晩霜」の読み方、正解は……

正解は……

 

「おそじも」

 

です!

 

実は冬は霜の被害があまりありません。

冬の温度は0℃以下になることも多く、植物が育っていないためです。

 

花芽が開花していないときは植物は気温の低さに耐えることができます。

しかし、いったん花が咲いたり、芽が出てしまうと寒さに耐えることができません。

 

花が咲いたり、芽が出始める季節に霜が降りると植物がダメージを受けてしまいます。

 

遅霜が発生しやすい条件は以下の3つです。

 

  1. 夜晴れていて雲がない
  2. 空気が乾燥している
  3. 風が弱い

 

特に、山に囲まれた盆地や防風林の近くなど風の通りがなく、冷たい空気が溜まりやすい場所に発生することが多いです。

 

「遅霜」とも書きますよ!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

3つ目の漢字は「耽る」です!

「耽る」の読み方をご存じでしょうか?

何となく「はじる」と読んでしまいそうですが「恥じる」という字とは違うので要注意です。

一見簡単そうな漢字なのに読みにくいですね。

さて、あなたには正しく読むことができますか?

「耽る」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇る」の3文字です。
  2. 何かに夢中になること。
  3. 食事も忘れて本を読み耽る。

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「耽る」の読み方!正解は!?

正解は「ふける」です。

意味は、1つのことに没頭したり、他を忘れて夢中になったりすること。

子供の頃「いつまでも遊び耽っていないで宿題をしなさい」などと叱られた経験のある方も多いのではないでしょうか。

「耽る」と同じ語源の言葉に「更ける」があります。

いずれも深くなるという意味を持ちますが、「耽る」は何かに気持ちが深まって集中することを言い、「更ける」は「夜が更ける」のように時間が深まる(進む)ことを言います。

4つ目の漢字は「遠流」です!

「遠流

これ、何と読むかわかりますか?

 

漢字は簡単な割に、読み方は難しいんです!

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「遠流」読み方のヒント!

 

「遠流」は、現在はあまり使われない言葉です。

しかも、読み方も特殊!

 

読み間違えやすい「えんりゅう」「とおりゅう」ではありません!

どちらの漢字も、普段はあまり使わない読ませ方なのですが…

 

さて、読めたでしょうか?

 

「遠流」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「おんる

です!

 

「遠流」は、

「流罪において一番重い懲罰のこと」を表した言葉です。

 

そもそも「流罪」とは、罪人を遠くの地へ送る追放の罰のことです。

流刑や島流しと言われる場合もありますよ。

 

流罪は、罪の重さによってどこに行くかが決まります。

比較的罪が軽い人は都から近いところへ、

罪が重い人は遠くに流されてしまいます。

 

その最も重い、遠くに島流しになることを「遠流」と呼びます。

日本では土佐や隠岐などが遠流の地だったそうですよ。

 

ちなみに流刑は日本だけではなく世界でもあった刑罰で、

ナポレオンも流刑を受けて「セントヘレナ島」という孤島で生涯を終えました。

 

普段はなかなか使わないけれど、教養として知っておくべき「遠流」。

読み方も意味もしっかり覚えて、スマートに読めるようになりましょう!

5つ目の漢字は「獰悪」です!

「獰悪」の読み方をご存じでしょうか?

「檸」という字は「ねい」と読むことができますが「獰」はよく見るとケモノ編ですね。

滅多に見かけない漢字ですが、一体何と読むのか…

さて、あなたにはわかりますか?

「獰悪」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 性質が凶悪、乱暴で荒々しいこと
  3. 「彼の獰悪な表情は、周囲の人々を戦慄させた」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「獰悪」の読み方!正解は!?

正解は「どうあく」です!

「獰猛(どうもう)」という漢字ならたまに目にすることがあっても、「獰悪(どうあく)」は滅多に使うことのない言葉ですね。

ヒントを読んでも、わからなかった方も多いのではないでしょうか。

獰悪とは凶悪や乱暴といった意味ですが、ただ単に悪いという程度ではなく、並外れて凶悪なイメージです。

森鴎外の「高瀬舟」の一説に「人を殺し火を放ったというような、獰悪(どうあく)な人物」というくだりがあることからも、その狂暴性がうかがえます。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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とにかく本が好きです!