今回は「欣快」「予め」「覚束無い」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「欣快」
食パンの数え方がヒントになる?
今回はこの漢字です。
「欣快」読み方のヒントは?
「欣」をどう読むかがポイントです。
つくりの「欠」に引きずられないように…
ヒントは、食パンの数え方の単位ですね。
「1斤」の読み方を思い出してください。
「欣快」の読み方、正解は…
「きんかい」と読みます。
意味は「非常にうれしいこと」です。
案外シンプルな意味ですが、「今日の晩ごはんはハンバーグだから欣快だ!」とはさすがに言わなさそうです。
どのようなシチュエーションで使われるのでしょうか?
予想をはるかに超える出来事が起きたときなどに、よく使われるようです。
文例としては、「欣快の至り」のように使います。
「うれしい極み」のような意味になりますね。
また、とてもうれしいことを表す表現として、「世界最初の戦争放棄の憲法を持ったわが国として欣快にたえない」 という文例もあります。
「欣快」のおかげで、格調がありつつ、日本人としても誇らしい表現になっているのではないでしょうか。
2問目はこの漢字!「予め」
料理上手なうちの「嫁」が飯作って待ってるから・・・。今日はごめん!
男性なら誰もが一度は言ってみたい、飲み会を断るときのセリフですねwww
今回の漢字は「予め」です。
そのまま読めば「よめ」ですが、「嫁」でも「読め」でもありません・・・。
予言、予算、予定・・・
全て思いつくのは「よ」という読み方ですが、「読め」ないと恥ずかしいですよ!
「予め」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇〇め」の5文字です。
ヒント➁ 「事前に」と似た意味の言葉です。
ヒント③ 最初の文字は「あ」です。
「予め」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「あらかじめ」です!
「予め」とは、「事前に」とか「物事が始まる前に」といった意味のある言葉ですね。
よく考えてみれば、「予」がつく言葉は「予言」、「予算」、「予定」など、全てに共通しているのは何かが起こる前だったり、今後のことを想定して行うものです。
なるほど。
できるお嫁さんが、旦那さんのフォローをしたり内助の功と呼ばれるのは、「お予め」さんだからなんですね!
最後はこの漢字!「覚束無い」
本日の難読漢字は「覚束無い」です。
日常会話で使う機会はけっこうありますが、案外読めない人が多いかもしれません。
あなたは何と読みますか?
「覚束無い」の読み方のヒントは?
1.『この病体では、とても御奉公は覚束ないようじゃ。』芥川龍之介「忠義」より引用
2.類義語には「おぼろげ」「不確か」「茫々たる」などがあります。
3.「覚束無い」をひらがなにすると6文字です。
正解は…
正解は…
「おぼつかない」でした!
「覚束無い」には「無い」が付いていますが「おぼつか ない」という否定形ではないため、「覚束有る(おぼつか ある)」という言葉は存在しません。
「覚束無い」は、古文の「おぼつかながる(気がかりに思うこと)」から派生した言葉で、「おぼつかな がる」「おぼつかなが らせ」などと使います。
したがって、よく使われる「足元がおぼつきません」という言葉、実は間違いです!
「覚束無い」の意味
「覚束無い」には、ぼんやりフラフラして頼りないイメージがありますが、意味はそれだけではありません。
・様子がはっきりしないので不安。気がかりだ。
・不審だ。様子がおかしい。
・疎遠で相手のようすがわからない。
・待ち遠しい。もどかしい。
本来はいろいろな意味があるんですね!